角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

TPPって何なんだべ?①

2011-10-23 12:04:09 | 時事問題
ほとんどテレビを見ない小生でも、朝食時に流れるTVニュースはいやでも聞こえます(新聞広げてメシ食っているので、聞こえるだけ)。

と、最近メディアはTPP、TPPと連呼しますよね環太平洋なんとかかんとかというらしいが、コレって何なんだべ?
早い話「参加国の関税をとっぱらって、人、物、サービスを国家間で自由に流通させ、みんなで発展するべ」ってことらしい。

国際交渉は「お互い発展するべ」、なんてきれいごとは通用しないのは常識なので、要は「日本の国益になるか」というこの一点だけですよね。

で、このTPPへの参加が日本にとってメリット、デメリットが論じられている訳ですが、なんか国論を二分しています。

報道の限りでは、慎重派JA(農業)と推進派経団連(財界)の対立というか、農水省と、経産省との対立になっている感じになってますが、これは、農業がどーなるとか、貿易がどーなるとかの次元の話なんでしょうか。


TPPの参加国は、日本が加わらない場合、九カ国になります。つまり米国プラス八カ国。GDPでみると米国一カ国で、全体の96%!。
そもそもアメリカがなんでこのTPPに参加を決めた(去年の春)かというと、オバマ政権下であの手この手の経済対策を講じても、一向に失業率が改善されない訳です。そこで、目をつけたのがこのTPP。
米通商代表部代表ロナルド・クラークが議会に提出したのがコレ。

「米国の輸出を急伸させて自国の雇用を拡大するための政策」(ちなみに、一言も自由貿易なんて言っていないことに注目。つまり、輸出することはあっても、輸入することはないってこと)

すると、米メディアは「TPP参加国全体の8カ国でたかだか4%の市場しかないのに、どうやって米国民の雇用と輸出の拡大をするのか」と至極まっとうな反論をして、オバマさんバッシングされたわけ。

そこへ、ネギを銜えた鴨よろしく登場したのが経済大国日本。
日本が加わって10各国にるとこうなります。


日本と、アメリカ2国間だけで全体の91%!
で、慎重派はこれは事実上の2国間のFTA(自由貿易協定)ではないのかと主張するわけ。
少なくとも、日本が参加しなければ、米国にとって、ほとんど「うまみ」がないことが分かります。
何故って、自国の雇用と輸出を拡大という事は、裏を返せば、相手国の雇用と仕事を奪う事なんですから。

 推進派の経団連米倉会長「戦後の日本経済がオイルショック、円高不況、バブル崩壊など幾多の困難を乗り越え、その後のさらなる成長を遂げてきたという事実があるから」なんも、心配はいらネ、とおっしゃるわけ。
つまり、日本を鴨に見せかけて、相手の懐に飛び込み、逆に相手の市場を奪ってみせると。早い話が「米国恐れるに足らず!」ってことでしょうか。
カッケ-!うん、いや待てよ・・・、勇ましいのは結構だけど、先に円高とデフレをなんとかしないと返り討ちにあうんではないか・・と、思うのですが。


ちなみに、韓国はTPP参加は不利と判断し、米国とのFTA締結をしたばかりです。

さて、我が日本国はどっちに舵をきるべきでしょうか。

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