JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

御歳魂

2006年01月06日 | g-i

仕事が始まったかと思ったら、明日から3連休という方は、けっこういらっしゃるでしょうね。今週の何日間は、休みでも仕事でも体制に影響は無い、中途半端な出勤日だったという方もまた多いことでしょう。

今日、昼食を食べていると同僚が
「バブさん、連休はどっか出掛けるんですか?」
「いや、ここ2日間がみょうに疲れたし、金も無いしな」
「そうですよね、俺なんか、正月はえらい出費ですよ.....」

彼は最近には珍しい大家族の出で、兄弟が5人もいます。しかもそれぞれに2,3人のお子さんがいて、なおかつ全員が地元に居るという、それは恐ろしい環境にあります。
えっ?何が恐ろしいって? 正月恒例のあれがあるじゃないですか。
そう、「お年玉」

「一人1000円ずつってわけにもいきませんからねぇ」

私の場合は親戚は近くにおりませんし、兄弟の子供達もとうに20歳を超えていますので「お年玉」の出費はほとんどありません。

「連休は、お前の子供がもらったお年玉でも借りて、酒飲みでも行くか? はははは」

そもそも、「お年玉」というのは、餅をあげれば良かった習慣だったのですよ。
正月というのは、「御歳神(おとしがみ)」を迎える祭で、門松で神を迎え、どんど焼きで送り出す、そういうものです。
「御歳神」は先祖であり、農耕の神でもあったので、鏡餅をお供えします。正月行事が終わるとお供えした鏡餅を、将来を担う子供達に食べさせました。この餅には「御年神」の魂が宿っているので、これを「御歳魂」、「おとしだま」、「お年玉」と、こうなったわけです。
ですから、当然、「お年玉」は元旦にわたすものでもなく、どんど焼きのあと鏡餅を砕いて揚げたものでもやればよい、ということ。

こんな理屈で子供達に「お年玉」をあげないわけにもいきませんが、鏡餅を子供と食べるときがあれば、話をしてあげても良いのではないでしょうか。
一つの日本の伝統です。

さて、今日の一枚はフレディ・ハバードです。
モブレー、チェンバース、フリー・ジョーの3人は別として、ハバードとマッコイ、この二人はブルーノートの1500番台では考えられないメンバーですね。ここが4000番台ということになるのでしょうか?
1500番台がハード・バップの巣窟だとすれば、4000番台はハード・バップからの脱却過程といったところでしょうね。

じつは、私、ブルーノートのハバードってめいっぱい抑えられているような感じがして、どうもピンと来ないところがあるのですが、でも、ハバードって先頭に立って「ついて来い」って感じのプレーヤーでもないし.....

まぁ、いいや、このアルバムは好きなアルバムですよ。

GOIN' UP
1960年11月6日録音
FREDDIE HUBBARD(tp) HANK MOBLEY(ts) McCOY TYNER(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.ASIATIC RAES
2.THE CHANGING SCENE
3.KARIOKA
4.A PECK A SEC
5.I WISHED I KNEW
6.BLUES FOR BRENDA