昨日は、何故かとても寒い一日で、母など「ほ~らね、しまわなくて良かったでしょ」と言わんばかりに、ファン・ヒーターをつけておりました。
それにしても、私の意志の弱さには、あきれかえってしまいます。
昨晩、無性に「寿司」が食べたくなった私は、こそこそと1人寿司屋へ、
「大将、今日は寿司を食いに来たんだから、飲まないよ」
そんなこと、わざわざ言う必要もないのに、自分への言いきかせのように断言。
ビールは飲むうちに入らないと、喉を潤し、二品ほど握ってもらいました。
「バブさん、いいホヤがあるんだけどねぇ」
「・・・・・・・・ホヤ?」
ホヤの握りは聞いたことがない、「ホヤ=日本酒」とすぐに頭が働いてしまいます。
「・・・・・・・・・・ホヤ・・・・・・酒を一本だけ・・・・・」
けっきょくは、4合ほど日本酒をいただき、食べた握りは二品だけでした。しかも、そのままバーになだれ込み、最後はバーのママともう一軒。
「おいおい、飲まないはずじゃなかったの?」
本当に、意志薄弱な私、いつものように深く反省しております。
さて、ジャズ・アルバムには、本人が亡くなったあとにリリースされるというケースが、多々あります。エリック・ドルフィーのアルバムなんて、最たるものかもしれませんが、今日の1枚もそんなアルバムです。
ビル・エバンスがこの世を去ったのは、1980年8月15日でありました。その2年後、未発表ライブ音源として話題を振りまいたのが、この「CALIFORNIA HERE I COME」であります。
2日間のライブ音源の中から、マネージャー兼プロデューサーのヘレン・キーンが選曲をし、2枚組のLPとして発売されました。
「んっ?なんでフィリー・ジョーなんだ?」なんて思ったりもしましたが、曲目を見て、聴いてみたいと思い買った記憶があります。
ヘレン・キーンが、いっしょうけんめい選曲したアルバムでしたが、日本ではこの2日間の演奏をそのまま丸ごとCD2枚組×2で、近年発売してしまいました。(LP発売から20年以上たってからですが...下の写真がそれです。)そして、それを買ってしまった私、なんだか無性に日本人を感じてしまいます。
肝心な内容ですが、フィリー・ジョー・ジョーンズとビル・エバンスの相性をどう感じるかということだと思います。彼がドラムを叩いていることで、エバンスのイメージが少し違うものになっている気はします。私は嫌いじゃありませんよ。
当時、エバンスはフィリー・ジョーがお気に入りで、ニューヨークのクラブではこのトリオでブイブイいわせていたらしいですから、その一端をかいま見られるアルバムでもあります。
あえて今日は、キーンの選曲で紹介します。
CALIFORNIA HERE I COME
1967年8月17, 18日録音
BILL EVANS(p) EDDIE GOMEZ(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.CALIFORNIA HERE I COME
2.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
3.TURM OUT THE STARS
4.STELLA BY STARLIGHT
5.YOU'RE GONNA HEAR FROM ME
6.IN A SENTIMENTAL MOOD
7.G WALTZ
8.ON GREEN DOLPHIN STREET
9.GONE WITH THE WIND
10.IF YOU COULD SEE ME NOW
11.ALFIE
12.VERY EARLY
13.ROUND MIDNIGHT
14.EMILY
15.WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS