JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

楽しい瞬間も今は昔

2006年12月21日 | p-r

私の住んでいる地域では、例年であればこの時期、連日『乾燥注意報』が出っぱなしなのに、今年はなかなか冬型という天気図にならず、静電気におびえる私にとってはじつに良い傾向です。でも、この暖冬でお困りの方もいらっしゃるのですから、喜んでばかりもいれませんね。

今日は曇り空ではありましたが、久しぶりに昼休み公園にまわってみました。
いかに暖冬とはいえ、公園の木々は季節を刻んでいます。ちょっと前まで紅葉でにぎわっていた梢もすっかり葉を落としていました。

こんなどんよりとした天気に公園でのんびりする人はいないだろうと思ったら・・・
(なんだぁ!あの高校生とおぼしき二人連れは!)
今日は平日ですよね?なんで高校生が、しかもカップルで・・・
さらにさらに、なんだかベタベタしちゃって、
(私は、ブログで、このへんの高校生はせいぜい手をつなぐくらいだと豪語していたのに)

「まったく、昼まっから、何やってんだ、まったくもう、親が見たらがっかりすんぞ、まったく、まったく」
「バブさん、やっかみですか?」と同僚。
「違うよ、場所と時間を考えろって言ってんの」
「場所と時間って、夜の遅い時間に人目を忍んでっていうほうが、高校生としちゃまずいんじゃないですか?」
「いやぁ・・・それは・・・・」

たしかに、夜中、親に内緒で逢い引き(古い!)されても困りますけどね。
まして、自分の高校生時代を思い出せば、けして他人のことは言えないわけで・・・・
それでも、同じ高校生の娘を持つ私としては・・・・・
「ダメだ!絶対ダメ!・・・注意してやろうかな」
「ちょいちょい、バブさん止めてくださいよ」

でも、後になって思うと、ああして二人っきりで居れば、寒さも寂しさも感じず、時間だけが過ぎていく、何時までもこうしていたいという気持ちもわからなくもありませんね。
こんな中年オヤジにも、遠い昔にそんな思い出がありますから、
なんだ、結局、同僚が言うように、ただのやっかみだったのかもしれません。

人生でいちばん楽しい瞬間は、誰にもわからない二人だけの言葉で、誰にもわからない二人だけの秘密や楽しみを、ともに語り合っている時である。
ゲーテの言葉です。

・・・・・・あー、私にはもう人生でいちばん楽しい瞬間は訪れないのでしょうねぇ~~~~。(しくしく)

さて、今日の一枚は、こちらも久しぶりにパド・パウエルです。
このころは、彼も「もうあのいちばんの時は来ないのだろうなぁ~~」なんて、思っていたのでしょうか?すでに往年の鋭さはありません。
マイルスは「ベルヴュー病院で痛めつけられるまでは最高のピアニストだった」とパウエルを評しました。
電気療法は、確実に彼を痛めつけていったのでしょう。ここでも、安定した感じと、じつに不安定な感じ、両方をくみ取れます。
それでも、パウエルはパウエルです。「WOODYN' YOU」なんて、私はとても好きです。

BLUES IN THE CLOSET / BUD POWELL
1956年9月1日録音
BUD POWELL(p) RAY BROWN(b) OSIE JOHNSON(ds)
1.WHEN I FALL IN LOVE
2.MY HEART STOOD STILL
3.BLUES IN THE CLOSET
4.SWINGING 'TIL THE GIRLS COME HOME
5.I KNOW THAT YOU KNOW
6.ELOGIE
7.WOODYN' YOU
8.I SHOULD CARE
9.NOW IS THE TIME
10.I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
11.BE-BOP
12.FIFTY SECOND STREET THEME
 
おまけ、
先日、いつものバーで飲み過ぎた時、写真を撮ってきました。
このバー、ママの嗜好で「マッカラン」の品揃えはなかなかのものです。まぁ、そこでバーボンを飲んでくる私はなんなんだ!って話ですけどね。
ママの写真も撮っては来たのですが、本人が出演を拒んでおりますので、本日は「マッカラン」の棚を紹介しておきます。