JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

先人に学ばぬ馬鹿

2008年03月07日 | a-c

昨日はいろいろとわけのわからないことをほざいてしまいましたが、今週のヤンチャぶりに自分でもビックリしている始末でありまして、本日は金曜にもかかわらず真っ直ぐ帰宅しました。

あなたの顔を日光に向けよ。そうすればあなたは影を見ることができなくなる。
                          - ヘレン・ケラー -

昨夜、8歳のヘレン・ケラーの写真が見つかったとのニュース流れてきました。本日の朝刊にも大きく写真が載っていましたが、優しくヘレンを見つめるサリバン先生の眼差しがとても印象的に感じました。
幼少期のヘレンの写真は残っているものが少なく、さらに最初の言葉として学んだとされる「Doll 人形」、それを持っての写真はこれが初めての発見なのだそうです。(映画『奇跡の人』ではヘレンが最初に口にした言葉が「Water 水」として描かれておりましたけど)


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我々の年齢だと小学生の頃「ヘレン・ケラー伝記」なんてぇのを読んだ方も多いでしょう。残念ながら読書癖の無かった私は小学校では読みもしないで、映画『奇跡の人』を観て改めてヘレン・ケラーのことを知りたいと思っても「今更人に訊けるか」的みみっちい根性が先走り、「三重苦を乗り越えた奇跡の人」(「奇跡の人」とは映画から取って付けたような言葉、しかも映画や舞台での「奇跡の人」は、奇跡を起こしたタリバン先生を指しているわけで、じつにいいかげんな私です。)程度の知識で乗り切ったバカ者でありました。
障害者の教育・福祉のみならず、婦人参政権運動、産児制限運動、公民権運動等々多くの分野で活動、活躍されていたことを本当に知ったのは、ずいぶんと後のことだったように覚えています。
あの頃、せめて『わたしの生涯』だけでも読もうとする努力もしなかった自分を恥じるばかりです。まぁ、ヘレン・ケラーだけでなく多くの先人が「目標を持って努力すれば障害など無くなる」と身を持って教えてくれたにもかかわらず、全く努力もしなかったからこその現在の私ですから、そんなちっぽけな事まで恥じていてはやっていけませんけどね(笑)

最初のヘレン・ケラーの言葉ではありませんが、私のように五体満足なことが、まかり間違えば本当の障害を生み、自分自身にはそれが見えなくなってしまう、たとえは悪いですけど「本当に怖いのはお化けより人間」。文明の力もしかり「使い方を間違えれば無かった方が良かった」なんてことにもなるということですね。
私のような外道には、健常者、障害者の区別無く、多くの方々から学ばなければいけないことがまだまだ沢山あるということなのでしょう。

一枚の写真を見ながらそんなことをふと思ったのでありました。

さて、今日の一枚は、ケニー・バレルです。
1970年代に入って、ブルーノートは多くの再発掘盤をリリースしました。このアルバムもそんな一枚です。録音日を考えると本来は「KENNY BURRELL Vol.2」の次に、ブルーノート第3番目のリーダー・アルバムとしてリリースされるべきものであったかもしれません。
んっ?でもまてよ。「KENNY BURRELL Vol.2」も、実際はリリースが少し遅れて、さらに内容も寄せ集め的ものではなかったっけか?????????
う~~ん、このあたりには何か理由があったのでしょうか?ブルーノートのバレルについてお詳しい方がいらっしゃいましたら教えていただければと思います。

ともかく後発とはいえ、このアルバムが発売になったことは私にとってはありがたいことで、私の最も好きな時期のバレルを楽しめる一枚になっています。
特にバレル、オリジナルのタイトル曲「K.B. BLUES」のソロが好きですねぇ、指を鳴らしてリズムを取りながら一度お聴きになってみて下さい。

K.B. BLUES / KENNY BURRELL
1957年2月10日録音
KENNY BURRELL(g) HANK MOBLEY(ts) HORACE SILVER(p) DOUG WATKINS(b) LOUIS HAYES(ds)

1.NICA'S DREAM
2.OUT FOR BLOOD
3.K.B. BLUES
4.D.B. BLUES
5.K.B. BLUES (alternate take)

追伸、
先日、我が友人が企画したクラシック・コンサートが開催される旨の紹介をさせていただきましたが、ホーム・ページを立ち上げたようです。
よろしければ覗いてあげてください。
      平子久江コンサート