今日の天気はじつに奇っ怪な感じでした。雨は降りそうもない曇り空に、黒い雲が突如現れ「ザー」、いやいや、曇り空ならまだしも「晴れて暑いなぁ」なんて思ったら、また黒い雲が突如現れ「ザー」、晴れたことを幸いに自転車で出掛けた私は危なく「水も滴る何とやら」になるところでした。
世の中はまさにゴールデン・ウィーク、すでに昨日から長期休暇に突入された方も多々いらっしゃるとか、これが素直に喜べる長期休暇なら良いんでしょうけどねぇ、不況が大きく影響しているなんて聞くと、「・・・・」であります。
かく言う私は貧乏暇無しで、ほぼ暦通りのお休みになりそうですし、Mさんのお店のほうもありますので、特にイベントは企画しておりません。まっ、旅行なんぞへ出掛ける金銭的余裕もありませんから、マイブームの自転車で体力作りをして、「中一日酒漬けの日があればいいかなぁ」みたいな感じですかね。
ところで、今日私は自転車で何処に出掛けたかっていいますと、じつに久しぶりにパチンコなんぞをやってきたわけでして、
それがあ~た、日頃の行いがとても良い事を証明できたというか、なんと収支が2万円ほどの黒字になりまして・・・
「ばんざ~~~い!ばんざ~~~い!」
そもそも寂し~~いお小遣いの私には、それはもう嬉しい臨時収入
「よしよし、小遣いが増えたっと・・・・」
いえいえ、所詮アブクゼェニでございますから、私ゃこういったお金はパパッと使う主義なんでございますよ。
さっそく、本屋さんまで足を伸ばし、しばらく買えずにいた本を大人買い、それでも2万を本にかける勇気は無く
「もしもし、夕飯の買い物して帰るから」
何も夕飯代にしなくともねぇ・・・・そうは思うんですが、ほら、ボクちゃん優しいから(笑)
近くのスーパーで買い物をした帰り道は、しょっていったデイバックが、本と食材でいっぱいになって肩に食い込むほどです。
「なんだか、戦後間もなく農家に買い出しに行ったオヤジみたいになっちゃったなぁ・・・・」
てなことで、その食材で作った『料理当番、本日の一品』です。
まずは「アスパラの豚巻きバターソース」と「牛のカルビ焼き」、これでビールをグビグビっとね。(笑)
そんでもって、「蛸と大根の煮物」で日本酒をクピクピっと・・・・・
あはは、けっきょく私のつまみになったと考えれば、食材買いも悪くはないか。
それにしてもビックリしたのは最近のパチンコ台ですねぇ、何がどうなってどう出たんだかよく分からないうちに出たっていうか、何だか複雑なんです。手打ちの「オール15」が懐かしい。(笑)
さて、今日の一枚は、サム・リバース、ブルーノートに残る彼の初リーダ盤です。
1964年夏、マイルス・デイビス・クインテットの日本ツアーが、ジョージ・ウエインによってブッキングされました。ところがジョージ・コールマン(ts)が、「わしゃ行かんよ」。
日本国内では「腰痛もひどいらしいし、マイルスはほんとに来るのかぁ?」との噂で持ちきり、だけど、そんな心配をよそに彼らは来たんですねぇ、飛行機はファーストクラス、出迎えはリムジンという「MILES IN TOKIO」のあの時です。
この時、コールマンの後がまとして来日したのが、トニー・ウィリアムスに推挙されてマイルス・グループに加わったサム・リバースでありました。この時すでにリバースは34才(正確には9月生まれですから33才か)、そもそもこの人もボストンをずっと出ずに活動していたのが遅いスタートになったのでありますが、それでも、アバンギャルドのテナーマンとして名は知られておりました。
アメリカに帰るとマイルスはしばしの休息を取ることにします。その間、リバースはウィリアムス、アンドリュー・ヒルらと共演しますが、ついにマイルスから再度お声がかかることはありませんでした。
そんなこんなで出したのが今日のアルバム、これを聴くかぎりアバンギャルドのテナーマンというより、もっと落ち着いた感じがしますよね。それはやはりリズムセッションのせいなのか、それとも、これがリバースの本質なのか、それは他のアルバムを聴いて想像するしかありませんが、私はこの感じ、嫌いじゃありません。(笑)
わけの分からないリバースに期待する方(こちらも私は嫌いじゃないんですよ。)には、お勧めできない一枚ですが、いわゆるアバンギャルドに拒否反応を示す方、このアルバムは聴いてみる価値があると思います。
FUCHSIA SWING SONG / SAM RIVERS
1965年5月21日録音
SAM RIVERS(ts) JAKI BYARD(p) RON CARTER(b) TONY WILLIAMS(ds)
1.FUCHSIA SWING SONG
2.DOWNSTAIRS BLUES UPSTAIRS
3.CYCLIC EPISODE
4.LUMINOUS MONOLITH
5.BEATRICE
6.ELLIPSIS