昨日今日と綺麗な青空が拡がっています。そのわりには風が冷たくて、天然肉襦袢を着た私にはこのくらいがちょうど良い、そんな感じです。そうそう肉襦袢といえば、体系的に私は豚インフルエンザにかかりやすい?
今日、珈琲を買いにいつものヤナイ珈琲さんに立ち寄ると
「バブさん、Sさんからなんか聞いてない?」
そういえば先日S君と飲んでいるときに、
「そうそう、ヤナイさんが何か企画を考えてるらしくてさ、協力して欲しいって言うから、そういうのはバブ君の得意分野だから大いに利用するといいよって言っておいたから」
などと宣っていたことを思い出しました。
「あ~、何か企画考えてるんですって?・・そんな話は聞きました。」
ヤナイ珈琲さんについては、日々研究を重ねながら自家焙煎を行っている珈琲屋さんであることは以前も話したとおりなのですが
「いやね、△△△市にも、気が付けば10店近く自家焙煎の店が出来て・・・・ほら、そのわりに珈琲文化がそれほど浸透していないっていうか、じっさい客層も拡がっていないというか・・・・各店ともジリ貧状態だと思うんだよね。」
つまり、自店だけの客層拡大では限界があり、ヤナイさんの大きな目標でもある『珈琲文化の拡張』(こんな偉そうには言ってませんでしたが)など、夢のまた夢に終わってしまいそうだというのです。
そこで
「別に音頭取りをやるつもりはないんだけど、せっかく個性のある自家焙煎の店がこれだけあるんだから何か出来ないかって思うわけよ。・・・・ところが、動くことはやぶさかじゃないんだけど、なにしろ何をやったらいいかって事がねぇ、発想が乏しくて」
「いやいやいや、そこを私なんぞに頼られても良い結果は望めませんよぉ(笑)ただ・・・」
まったくそこまでで話をよせばいいのに、企画アイディアなんてぇものは、自分だけでなくいろんな人からいろんなアイディアを聞いて、何でもいいから思いついたことを書き留め、メリットとデメリットを羅列して消していく、そんな作業の繰り返しで生まれるものだと思う、てな偉そうなことを言ってしまったのであります。
「バブさん、夏までには必ず何かをやりたいのよ、協力してくれる?」
こうなってしまうと・・・・・・・
あはは、暴露します。私は、S君が調子こいてヤナイさんに推挙したほど、この手のことが『得意』では無いんですよ、ないんですが『嫌いじゃない』んでありまして、ひょっとしたらこの連休中に企画書一枚をまとめ上げるかもしれません。
これって、ヤナイさんには逆に迷惑でしょうねぇ・・・でも、そういうのを考えるのが好きな私なんぞに話したのが間違いなんですから、それこそいろんな人のアイディアの一つとして提案しちゃおうかなぁ
いずれにしても、ヤナイさんという方は『有言実行』の方、きっと夏前には何らかのイベントを実行されるでしょう。その時はこのブログでも紹介しますので、お近くの方はぜひ参加なさってみてください。
「となれば、さっそくイベント主旨から・・・・・・」
だめだこりゃ(笑)
さて、今日の一枚は、カーティス・フラーです。ブルーノートでの初リーダーアルバムですが、1957年のフラーというのは、ほんとフラーフラーになるほどいろんなアルバムに顔を出しています。ブルーノートだけでも、クリフ・ジョーダンの「CLIFF JORDAN」をかわきりに、今日のリーダー・アルバム、「DIAL S FOR SONNY」「BUD!」「BONE & BARI」「CITY LIGHTS」・・・「BLUE TRAIN」・・・「LOU TAKES OFF」えっ?約半年で11枚?
しかも、プレスティッジを入れれば6枚がリーダー・アルバムって、「こりゃなんのこっちゃ」てなもんですよね。
ニューヨークに出てきてすぐにこれだけの仕事があったってぇことは???????なんなんざんしょ?
第一の理由は、トロンボーンという楽器が災い?いやいや、幸運だったのでしょうか?
考えてみれば当時「一にも二にもトロンボーンといえばJ.J.ジョンソン、それ以外なし」みたいな。さらにはトロンボーンという楽器そのものが、演奏する側に人気のない時代であったのかもしれません。
そこに現れたJ.J.も一目置く若きトロンボーン奏者、そこが、これほど忙しい時期をうんだのでしょう。
と、偉そうに語った後で、じつは私もトロンボーン奏者がリーダーというアルバムをそれほど聴いていない事に気づくのであります。
「「BLUES-ETTE」をしょっちゅう聴くくらいで、あとは・・・・」
みたいな。(笑)
嫌いじゃないんですけどねぇ、トロンボーンの響き
おっと、そんな話じゃありませんでした。今日のアルバム、今日のアルバム
軽快なノリの「SOON」も良いんですが、私は「A LOVELY WAY TO SPEND」「HERE'S TO MY LADY」2曲のバラードがお好みです。
フラーのトロンボーンは何処かに憂いがあるというか、心底明るい曲より、ちょっと影の部分が見え隠れする曲の方が合っているんじゃないでしょうか。
えっ?おまえの大好きなアルバム「BLUES-ETTE」は、どの曲もそこそこ軽快だろうって?いや、それでも「UNDECIDED」はともかく、「FIVE SPOT AFTER DARK」「BLUES-ETTE」あたりには、そんな憂いを私は感じるのですがねぇ・・・・まっこれは、私のごくごく個人的意見ですけど。
そうだ、私もトロンボーンをもっと聴くようにしよう。(笑)
THE OPENER / CURTIS FULLER
1957年6月16日録音
CURTIS FULLER(tb) HANK MOBLEY(ts) BOBBY TIMMONS(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
1.A LOVELY WAY TO SPEND
2.HUGORE
3.OSCALYPSO
4.HERE'S TO MY LADY
5.LIZZY'S BOUNCE
6.SOON