いよいよ6月ですか、あの地震からもう二ヶ月半以上過ぎたんですよね、はやいなぁ・・・・
今回の台風は(まっこのあたりは熱帯低気圧ですか?)雨はさほどでもなかったものの風が凄いことになって、私の車なんぞ飛ばされそうな勢いでしたが、地震で屋根が壊れたお宅は大丈夫だったでしょうかねぇ?仮付けのブルーシートが飛ばされたお宅もあったのではないかと心配です。
そしてちょっとビックリしちゃうのはこの寒さでして、被災者のみな様も体調を崩されませんよう気を付けてくださいね。
本震はともかく一番気が萎えたのは一ヶ月後の余震であった事は以前もお話ししましたが、あれ以降、震災地、特に海岸線に、私は無意識に近づかずにいたように感じます。
別に避けていたわけじゃないんですけどねぇ・・・・それは余震や津波を怖がってではなく、被災地を見るというそのものに恐怖感があって逃げていたのだと思います。
イカンですそんな事じゃ
だからというわけじゃありませんが、昨日は強い風の中、海岸線を北へ進んでみました。
ずいぶんと復興の兆しが見える場所もあれば、未だ瓦礫の撤去すら進まぬ地区もあり、それぞれの格差を感じずにはいられません。
海岸線の道路を走っていて感じたのは植物の生命力です。
とうぜん津波を浴びたであろう松や諸々の木々が輝かんばかりの緑を取り戻し、そこだけ見れば何事も無かったんじゃないかと勘違いするほどです。しかし、緑の合間合間に顔を出す無惨に倒壊した建物がそんな妄想を現実に引き戻すみたいな・・・・・
いやいや、ここで見習うべきは倒壊した建物ではなく、その雄々しいまでの生命力でありましょう。
津波が自然の驚異なら、それに立ち向かう生命力もまた自然の大いなる力、我々人間にもその力が必ず備わっているのですから。
そんなこんなで、国道6号線に出てなおも北へ進みました。
この2ヶ所は震災前に紹介したことがありました。
こちらのログをご覧下さい。
以前紹介した『道の駅』も「地域興しにソースカツ」と頑張っていたあの店も、それはもう悲惨な常態でしたが、なんと『道の駅』はこんな姿で土日の営業を再開したってんですから、これぞ生命力?ですかね。
この地区は悲惨でした。
他の被災地とこの被災地の最大の相違点は、津波と同時に火災も起きたということです。そして我が市内では北に位置する地域、つまり原発事故の影響も受けた地域であるということ。(今はなんの規制もない地区なんですよ)
瓦礫の撤去はほとんど進んでおらず・・・・他の被災地と臭いが違うんです。
他の被災地が強い潮の臭いに包まれているのに対し、ここでは潮の臭いプラス焦げた臭いが混じり合った、なんとも表現しがたい臭いが未だにするんです。
海岸に向け手を合わせた後、我が市の北の外れまでやってきました。
この先は、広野町、そして福島第二原発のある楢葉町、富岡町、さらにはあの福島第一原発のある大熊町、双葉町へとこの道は続いていくのです。
はたして人間の生命力は、自然に対し立ち向かう術はあっても、原発事故という人災に立ち向かう術をも備えるものなのか?
「何党が主導権を握るとか、誰が首相になるとか、揚げ足とりするばっかで、他にもやること山のようにあるってぇのに、まったく。笑顔でバースデイパーティー開いてる時じゃなかろうが!恥を知れ恥を!」
ちょっと怒ってみました。(笑)
ともかく、原発事故には人間の生命力でどれほど太刀打ちが出来るかは分かりません。でも、自然災害に対しては、必ずあの木々のように対抗できるはずです。
「でもねぇ原発がぁ・・・・」
私をはじめみんながついつい口にしてしまう言葉です。
ともかく放射能云々なんていうわけの分からんことを考えたってしょうがないし、今は対抗できる自然災害に向き合って行きましょうよ、ね。
それぞれがそれぞれに出来るまっとうな日々を過ごす、それっきゃないでしょ
「そんならアンタは、少し酒を控えな」
う~~~ん、ごもっとも。
さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。
といっても、じつはこれ、CDの整理をしていて発見(?)した、自分で買ったにもかかわらず忘れ去られていた可哀相な一枚なんでありまして・・・・・
イタリアのボーカリスト、ミケラ・ロンバルディが、ウッズの曲で歌っちゃったっちゅうアルバムなんですが、なんでほったらかしにしてたんでしょ?
昨晩仕事を終えて12時過ぎに独りこれを聴きながらウイスキーなんぞを飲んでおったのですが、エエですよねぇなかなか
ウッズも張りきってるし、リズムセッションも悪くない、難を言えばロンバルディの声がじゃっかん私好みじゃないってくらいかなぁ?
いやいや、これは完全に「私の個人的な趣味からすると」ということで、文句を付ける筋合いのもんじゃありません。
それでもなお言えば、声が若すぎる?臭くない?どうせ若いならもう少し甘ったるいとかの方があきらめがつく?
ひどい言いようであります。(笑)
ともあれ、これで独り酒も楽しく飲めたのだから「なんの不満も無い」と言うべきでしょうね。(笑)
今後は忘れ去ることなく聴いていきたいと思います。
とりあえずアルファベット・カテゴリーはミケラ・ロンバルディに敬意を表し、「L」とさせていただきます。
SING & PLAY THE PHIL WOODS SONGBOOK VOL.1 / PHIL WOODS & MICHELA LOMBARDI
2009年1月2日録音
MICHELA LOMBARDI(vo) PHIL WOODS(as) PIERO FRASSI(p,key) FILLIPPO PEDOL(b) ANDREA MELANI(ds)
1.AIMEE
2.THE LAST PAGE
3.A MAN OF HEART AND MIND
4.RAIN GO AWAY
5.WITHOUT YOU
6.THERE WAS ONCE A MAN
7.MY MAN BENNY
8.NICOLE
9.SWEET PETITE CHANSON
10.SAMBA DUBOIS