JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

名優?達の三文芝居

2011年06月03日 | d-f

東北人はおとなしい?我慢強い?打たれ強い?
お偉い方々はそんな妄想に頼り切っていらっしゃるんでしょうか?
昨日の内閣不信任案をめぐる茶番、三文芝居をグッとこらえながら見せられて、それでも東北人は黙っていなくちゃいけないのでしょうか?
あのお偉い方々は本当に被災地を見てこられたのでしょうか?
ひょっとしてただ避難所を回って、イイ事バー言っているだけなんじゃないでしょうか?
私のようなアホですら被災地を見れば人生観が変わるほどのショックを受けるというに、お偉い方々は何も感じないのでしょうか?
与党だか野党だか何グループだか知りませんが、三文芝居に税金使うくらいなら仮設住宅一棟増やした方がまだマシのように感じるのは私がアホだからでしょうか?
避難しろと命令を受けて、「何処に?」と訊ねれば、「それは自分たちで探してください。」と答える、そんなお偉い方々の三文芝居にどうしてお付き合いしなくちゃいけないのでしょうか?

酒席でこんな話が出ました。
「このあたりは放射線量も安全だって言ってんだから、このさい国会議員にはこのあたりの体育館雑魚寝の泊まり込みで茶番を続けてもらうってぇのはどうだろ?」
「いやいや、議事堂でこその茶番だろうから、市民全員でゴミ袋一杯の空気を『安全な放射能入り空気です。どうぞ議事堂でお楽しみ下さい。』って手紙を付けて送って、本会議場いっぱいにばらまいてもらってさぁ、そこで三文芝居を打ってもらうとか」
「おっイイねぇ、プールの水も問題ないって言ってるから、節電で議事堂内も暑いだろうし、足下にタライでも置いてその水で涼んでもらうなんてぇのもええんちゃう。」
「そんなら、小学校の土も安全だって話だし、『安全宣言ありがとう』って、ひまわりでも植えた鉢を文科省に山ほど送るってぇのはどうよ。」
「でもさぁ、それって犯罪になるんじゃねぇ?」
「いやいや、安全じゃない物を贈ったらイカンだろうけど、安全だっちゅうもんを贈ったって・・・犯罪じゃないだろう?」

震災だろうが原発災(?)だろうが、現実に住む場所を失い、仕事を失い、先の見えない生活の中で「それでも生きなきゃイカン」と気を張り続ける毎日、そんな方々のど真ん中であの三文芝居を演じられるお偉い方がいらしたとしたら、それはまさに名優?
目に見えない放射能からどうやって身を守るかの方策すら示さず「逃げなさい」「逃げなくてもいいよ」って言えるその口が何を言ってもなんにも信じられないし、名優?の三文芝居じゃ腹はふくれず、ただただ堪忍袋がふくらむばかりです。

いかに東北人とはいえ、デカイ堪忍袋もいずれ尾が切れる時が来ます。溜まりに溜まった分、堪忍袋が大きい分、そのエネルギーは福島第一原発の発電量も比じゃないほどだと思いますよ。お偉い方には、その怒りのパワーがかの名優達を押し潰すであろう事を肝に銘じてやれるものなら三文芝居をどうぞ続けていただきたいと思います。

いやはや、こんな愚痴をここで言うつもりはいっさいありませんでしたが、昨日の三文芝居の批評は避けて通れませんでした。あしからず。

さて、今日の一枚は、ブッカー・アービンです。
こういうなんとも言えないムシャクシャした気分の時は、ブリブリドロドロのテキサステナーでも聴くに限るってなところでしょうか。
まぁこうして聴いてみると、オシャレじゃありませんねぇこのアルバム(笑)
唯一「ちょっとキドッテみようか」てぇリチャード・ウィリアムスも、ホレス・パーラン、ダニー・リッチモンド、そしてアービンを向こうに回せばそりゃア~タオシャレなんてねぇ、それでもついつい頑張っちゃうからそれがなかなか良かったりして。

こういうアルバムは、臭さと「どぉうだぁ!」というような図太さを味わう一枚だと思います。
海にやられてなおその海に立ち向かう、まるで二、三日前に復興を胸に出航していった漁師達のような男気を感じたりします。
どう聴いても枯れちゃいない『枯葉』を、是非とも聴いてくんなませ。

COOKIN' / BOOKER ERVIN
1960年11月26日
BOOKER ERVIN(ts) RICHARD WILLIAMS(tp) HORACE PARLAN(p) GEORGE TUCKER(b) DANNY RICHMOND(ds)

1.DEE DA DO
2.MR.WIGGLES
3.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
4.DOWN IN THE DUMPS
5.WELL , WELL
6.AUTUMN LEAVES