しばらく沈黙を続けていた地面ちゃんですが、進まぬ原発の事故処理をあざ笑うかのように昨日今日といくぶん揺れております。
まっ、何処かのオッサンが溜まった鬱憤を一気に発散するがごとくブレーキ知らずになるよりは、少しずつ発散してくれたほうが良いっちゃ良いんですが・・・でもやっぱり地震はいやですね。
話は一昨日のことですけど、震災以来初めて港を見下ろせる公園で昼食をとりました。
一見、震災前と何ら変わらぬ光景に見えるのですが、一つだけ大きな違いがあります。それは子供たちが誰一人いないということ、いかにウイークデイとはいえ、以前はそんなこと無かったんですよねぇこの公園。
車中で昼食をとっていても、なんだかちょっと寂しい感じがします。
「バブさん知ってます?事故を起こした三つの原子炉だけでなく、いずれ残りの二つの原子炉も爆発するのは時間の問題だって話ですよ。そうなったらもうお終いだって。」
そんな根拠もない噂がまことしやかに囁かれ、
「もう、今日楽しめることをめいっぱい楽しむしか無いですって」
てな、まるで街全体が自暴自棄になりつつあるような状況がいたるところで見られたりすると、その静けさがそら恐ろしいものに感じられ「私自身が自暴自棄になりつつあるからじゃないか」なんて考えちゃったりして。
この公園であたりまえに聞こえた子供の笑い声、泣き声が、いかに自然であったのか、そして今がいかに不自然であるのか痛感する思いでした。
公園に来て暗~~イ思いをするのは失恋のあの日以来でしょうかねぇ(笑)
「そうだな、自暴自棄ではなく、前向きに今日を楽しむ、そんな余裕が今こそ必要なのかもしんない。よ~~し、今日はパーッと飲みに行っちゃおうか」
「いやいや、バブさんの場合はそういうのあんま関係ないでしょ、だって自暴自棄もへったくれもなく、毎日飲んでんじゃないですか。」
「O君、それを言っちゃぁおしめぇよ。いや、それを言ったら福島原発よ。」
って、なんのこっちゃ。
てなことで(何が「てなことで」かわかりませんが)
休日の今日も一品作って飲んでます。『料理当番、本日の一品』です。
先週末から母がお見舞いかたがた出掛けていたのですが、山のような野菜をいただいて帰ってまいりました。(これじゃどっちが見舞われたかわかりゃしません。)
メインは美味しいトマトとジャガイモです。
そこで、今日はそれらを使って
まずは、揚げ鯵のトマトたっぷりソース。見た目には分かりませんが揚げ鯵もプレーンとカレー粉をふった二種類作りました。ソースはダシ、砂糖、塩、りんご酢、米酢それに醤油を一タレ、これに新玉葱と美味しいトマトをドバッと混ぜて。
こちらは、オイスターソースを使ったバラ肉の照り焼き、たっぷりのジャガイモも添えてみました。
最後は定番のポテサラ、もちろん美味しいトマトもたっぷりとね。
なんとかまだ私は自暴自棄に陥らずにいるようです。が、ほんと、街全体が自暴自棄になったら大変なことになるように思います。
つまらん政治家はほっといて、自分たちでなんとかせにゃイカンのでしょうかね。
さて、今日の一枚は、アート・ペッパーです。
『料理当番、本日の一品』でカレー粉を使いましたが、「カレー粉を使うと全てカレーカレーする」かといえばそうでもない。(もちろん量によりますけど)あんがい「母の嫌いな魚の生臭さを消す」なんてぇのには有効だったりします。
しかし、カレーをめいっぱいきかせたい時には、今日みたいな使い方じゃいけませんやねぇ
このアルバム、題名が「とってもエロ(色)イ」ではなく、「とっても熱い」ってんですが、聴いてみるとさほどでもなくて、ちょっとペッパーが足りなかった感はある一枚だと思います。つまり、もう少し香辛料(カレーやペッパーね)をきかせるべきだったんじゃないかと。
これも一つの企画物アルバムなんでしょうかねぇ?そのへんは情報を持っておりませんが。
けしてペッパー自身の出来が悪いアルバムではありません。ただねぇ、それとほんのちょっとのラテンスパイスがベストマッチかとといえば、私はそうは感じないですし、へんにアレンジも凝っていて、だからやっぱ企画物なのかなぁ?
いずれ、ウエストコーストのイヤミが若干出ているように感じます。
おっと、完全に汚しパターンに入っていますが、聴くに堪えない一枚ではけしてありませんので誤解なさいませぬよう。
ほどよいラテンテーストをお楽しみいただくには悪いアルバムではないと思います。
MUCHO CALOR / ART PEPPER
1957年10月録音
CONTE CANDOLI(tp) ART PEPPER(as) BILL PERKINS(ts) RUSS FREEMAN(p) BEN TUCKER(b) CHUCK FLORES(ds) JACK COSTANZA(conga) MIKE PACHEKO(bongo)
1.MUCHO CALOR
2.AUTUMN LEAVES
3.MANBO DE LA PINTA
4.I'LL REMEMBER APRIL
5.VAYA HOMBRE VAYA
6.I LOVE YOU
7.MAMBO JUMBO
8.OLD DEVIL MOON
9.PERNOD
10.THAT OLD BLACK MAGIC