JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

東京JAZZの落とし物

2012年11月09日 | g-i

立冬も過ぎ昨日は一の酉、お江戸あたりじゃ『酉の市』でにぎわっておったんでしょうかねぇ?
若い衆の「いよう!」の声と手締めにのせられ、一杯ひっかけた後、千鳥足で熊手を肩にご帰還・・・まあ、今どきそんな旦那も、それを「あらま、イイ調子じゃないかい、もう一本つけようか」てな気の利いた嫁さんもおらんでしょうが、いよいよ年末に向けてのカウントダウンが始まった感は、じゅうぶんに醸し出すものであります。
とはいえ、私んとこじゃそんなもんチ~~トモ感じるわけでもなく、大河ドラマ『平清盛』での頼朝の台詞のごとく、「昨日と変わらぬ今日が来て、今日と変わらぬ明日が来る」てな毎日を過ごしております。(まあねぇ、頼朝には政子が現れましたけど、私には・・・・シクシク)

『東京JAZZ 2012』NHK放映分の感想を未だ書けずにいる私ですが、同番組の予約を取り消すのを忘れ、その翌週の同時間番組も録画するという今どき珍しいミスをしてしまいまして、それでも「撮っちゃったものは見ない手もない」てんで、昨晩帰宅後に見たんですけど。タイトルは『小林賢太郎テレビ ライブポツネン in ヨーロッパ』

いやあ、失敗しましたねぇ、この『小林賢太郎テレビ』はこれがVol.4なんだそうで、私がたまたま録画したのは再放送、本放送は9月の23日で、さらに9月30日にはその前作3つの一挙放送もあったという・・・・・録画すりゃよかったぁ

小林賢太郎、コメディアンであり、俳優、劇作家、演出家、漫画家であるという、多才の持ち主でありますが、単独ライブ『ポツネン』ですか?パリでのライブのほんの一部しか見られませんでしたけど、いやぁ面白いですねぇ
あれほど緻密かつ柔軟性のある発想ってぇのは何処から生まれるんでしょ?
久しぶりに羨ましいと思える才子でありました。(ま、私に羨ましがられても迷惑でしょうけど。笑)

それにしても世の中には羨ましく思う才子がいっぱいいますよね。ほんと、どうして私にはその才が無いのか・・・(え?いまさら?)

そうそう、尼崎の角田美代子ですか?あれもあれで才なんでしょうか?いやいや、才とは違うな、才たるもの負にあってはならず、ね、どうせなら私たち俗人を楽しませたり喜ばせたりする方に活用していただきたいものです。

その点、今私を車の中で癒してくれているのは?JAZZ?
もちろん、JAZZにも癒されてますよ、癒されていますがJAZZ以外で最近よく聴いているのが
 ♪ 青い空ながめて 故郷を想うとき
   悲しいこと全部すいこまれて
   泣き出しそうな魂 ・・・・♪
これももうちと古いのかな?中学生シンガー臼澤みさきさんの「故郷 ~Blue Sky Homeland~」であります。

彼女の声もまた素晴らしい才でありますねぇ・・私ゃジ~~~ンと来ちゃってまぁ(笑)

他にも私を楽しませてくれる才子はたくさんいます。願わくば「才子才に溺れる」ことなく、我々俗人に喜び、楽しみを分け与え続けていただきたいものです。

「政治家先生、少しは才を使えよ、それともあんたら才無しかい」
おっと、これは余談でした。

さて、今日の一枚は、エロール・ガーナです。

私としては珍しいピアニストを出してきましたねぇ、まっクセとは言いませんけど、「エンターテイメント・ピアニストといった系列をはなから毛嫌いするのがカッコイイ」といった考えは、否定してもやっぱり私にはあったように思います。(オスカー・ピーターソンなんかもそうですけど)
でも、そんなクセも、歳とともに薄れてくるものでありまして・・・・

で、このアルバムですが、
そもそも、彼のピアノには理屈っぽさというか、悲壮を秘めたというか、そんなものが全くありません。優れた技法でスラッと楽しく弾いてみせる、それがまさしく今日話題の彼の『才』なんでありましょう。
録音は今イチながら、最初から最後までそんな彼を楽しめる一枚であるから、このアルバムが超有名盤なんでありましょうねぇ。
ですから、私のダメなクセと、録音常態を除けば、じつに良い一枚であると・・そういうことです。(笑)

CONCERT BY SEA / EROOLL GARNER
1955年9月19日録音
EROOLL GARNER(p) EDDIE CALHPUN(b) DENZIL BEST(ds)

1.I'LL REMEMBER APRIL
2.TEACH MR TONIGHT
3.MANBO CARMEL
4.AUTUMN LEAVES
5.IT'S ALL RIGHT WITH ME
6.RED TOP
7.APRIL IN PARIS
8.THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
9.HOW COULD YOU DO A THING LIKE THAT TO ME
10.WHERE OR WHEN
11.ERROLL'S THEME