JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『内飲』もまた良し

2005年12月08日 | j-l

今日もちょっとした忘年会もどきに誘われ、それでも「明日の朝が早い」と、2時間で切り上げて帰ってきました。今週は月曜が完全午前様、今日も含め、3、4日の外飲日(これって新しい言い方?)が予定されております。

ケニー・ドリューの「星に願いを」が静かに流れる趣味部屋で飲み直しですが、こうして飲む酒も『外飲』とはまたちがった趣があるものです。

寒くなってきたこの時期だからなおさらかも知れませんが
話し相手がいないのはちょっと寂しいものの、
ストレートで味わうバーボンが、のどを通るたびに良い香りを口いっぱいに広げてくれます。
ときおり目を閉じると、知らぬ間に左足がリズムを刻み、音楽以外の音は消えて無くなってしまう。
う~~~~ん、何とも贅沢ではありませんか。(自己満足の世界)

ケニードリューから、ミルト・ジャクソン、ウエス・モンゴメリーにBGMはかわりましたが、ますます、絶好調!

まさに「JAZZを聴きながら」そのものです。こんな時間に幸せを感じる私は、単純なバカおやじかも知れません、それでもいい、「酒が旨い!」「ジャズが好き!」と思えるこの一瞬の幸せをできることならみなさんに分けてあげたい。

いっきに3杯目、
酔いが少し回ってきたようです、久しぶりに支離滅裂な文章となってしまいましたが(いつもだって)、「『内飲』もまた良し」というお話し、わかっていただけたでしょうか。

今日は、今流れているアルバムを紹介します。
昨日に引き続き、共演盤なのですが、「BAGS MEETS WES」であります。ジャケット写真のごとく、ウエスとミルト・ジャクソンがとても楽しそうに、愉快に共演しているアルバムだと思います。二人だけでなくウイントン・ケリー、サム・ジョーンズ、フリー・ジョーの三人ものりがいい、左足でリズムをとりながら、一人で楽しげに飲むのにはピッタリのアルバムだと思いますよ。

BAGS MEETS WES
1961年12月18,19日録音
MILT JACKSON(vib) WES MONTGOMERY(g) WYNTON KELLY(p) SAM JONES(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.S.K.J.
2.STABLEMATES
3.STAIRWAY TO THE STARS
4.BLUE ROZ
5.SAM SACK
6.JINGLES
7.DELILAH

”彼女”への贈りもの

2005年12月07日 | a-c

              
今日我が家に帰ると、ちょっとだけクリスマス気分。
玄関を入ると刺繍やら、娘が昔作った小さなツリーやらが飾り付けられています。
「あらま、それなりにクリスマス」
母が暇つぶしにやっていた刺繍が完成したので、玄関に飾ってみたのだそうです。

                 

(「そういえば、娘へのクリスマス・プレゼントを何にするかまだ決めてなかったなぁ」)
オモチャでごまかせる年でもないので、選択には苦労します。
昨年は、本人が欲しがっていた CANDY DULFER のアルバム2枚と詩集を一冊、それにアルト・サックスのリードでごまかしましたが、今年はどうしたものか?
カード一枚で済ますというわけにはいかないでしょうか?(ははははは....)
娘へのプレゼントは、”彼女”へのプレゼントより難しい。
(すいません、見栄を張りました。プレゼントを贈るような”彼女”は、当然おりません。)

12月25日は、そもそも何の日かご存じでしょうか?
えっ?クリスマス?
だから、クリスマスとは何の日かという話ですよ。
えっ?キリストの誕生日?
じつは、これが微妙なんですね、キリストがもし、聖書のごとく、あの状況、つまり満天の星空のもと馬小屋で生まれたとしたら、気候が12月とは合致しないんです。
その他の理由からも、すでに「キリストの誕生日」という事は、否定されておりますのでご注意を

さて、今日はブレーキーの熱望により、アトランティックに残されたモンクとジャズ・メッセンジャーズの共演盤です。
モンクの録音にはアクシデントがつきものですが、このアルバムも、モンクが自作曲の譜面をリハーサル時に用意しておらず、レコーディングが暗礁に乗り上げたり、(モンクの曲は複雑怪奇なため、譜面無しでの演奏は難しかったとか)
当初、ベーシストはモンクが連れてきたウイルバー・ウェアの予定でしたが、薬のせいか、酒のせいか、使いものにならず、メッセンジャーズのスパンキー・デブレストになったとか、いろいろあったようです。
ともかく、モンクの曲がいかにもメッセンジャーズという感じで聴ける一枚です。(モンク自体は、モンクですけどね....はははは)

ART BLAKEY'S JAZZ MESSENGERS WITH THELONIOUS MONK
1957年5月14,15日録音
ART BLAKEY(ds) THELONIOUS MONK(p) JOHNNY GRIFFIN(ts) BILL HARDMAN(tp) SPANKY DeBREST(b)
1.EVIDENCE
2.IN WALKED BUD
3.BLUE MONK
4.I MEAN YOU
5.RHYTHM-A-NING
6.PURPLE SHADES


私はおやじ

2005年12月06日 | g-i

              

「だらしない」「センスがない」「セクハラ」は古典的おやじ像だそうで、バブル以降は「ニューおやじ」なる「新種害獣」が出現しているそうです。

『服装はある程度清潔で、じじむさくはないものの
「代理店系や、テレビ・マスコミ系などなど、目指すところが見て取れる格好。その浅はかさそのものが十分おやじ」
「確かに服装には気を使っているけど、それだけで自分は女子社員と不倫ができるとマジに思っているところがアホ」
「不倫の流行から「俺もまだいける」と思い、服装に何十万もかけ「元祖おやじ」にはできまいという挑戦オーラを放ち、自分のイメージする格好いい職業と勝手にダブらしている」
「ニューおやじ」もまた「元祖おやじ」とどっちもどっちのアホにドがつくバカおやじであろう。』

                                        

まる写しではありませんが、今日から読み始めた勢古浩爾氏の「おやじ論」の冒頭に出て来るお話しです。

私は、けして「ニューおやじ」ではありませんが、どこかで「俺はおやじじゃない」「いやだねぇおやじは、俺は違うけどね」「おやじに見えないだろう?」なんて思っています。

「おやじ」というのは、私のように「かくれんぼで仲間はずれになって見つけてもらえないようなヤツ」みたいな、みょうに孤独を感じ、「俺は違う、俺は違う.......俺はおやじじゃない」とお経のようにつぶやく者なのかも知れません。

さて、おやじバブはこの「おやじ論」を読み終わったとき、何を感じ、何を得るのか、こうご期待!

今日の一枚はバリー・ハリスにしてみました。
この時、キャノンボール・アダレーのグループの一員だったバリー・ハリス、やっぱりキャノンボールのファンキーさとはちょっと違ったんでしょうね、この録音後しばらくしてキャノンボールの元を離れてしまいます。
真面目そうな彼のピアノの雰囲気がとても良く出たアルバムだと思います。

BARRY HARRIS AT THE JAZZ WORKSHOP
1960年5月15,16日録音
BARRY HARRIS(p) SAM JONES(b) LOUIS HAYES(ds)
1.IS YOU IS YOU AIN'T MY BABY
2.CURTAIN CALL
3.STAR EYES
4.MOOSE THE MOOCHE
5.LOLITA
6.MORNING COFFEE
7.DON'T BLAME ME
8.WOODY'N YOU


強制立入検査

2005年12月04日 | a-c

                          

今日も寒い一日でしたが、父と母の実家がある地域では、すでに1m近く雪が積もっているそうで、それをおもえば「寒い寒い」とも言ってはいられません。
朝から趣味部屋の掃除(趣味部屋は、私が掃除担当であります。)をし、一休み。

「ん?今日のコーヒーは良い具合」
コーヒーって入れているときに、「こりゃあ、うまくいったぞ」って時ありますよね、まさにそんな感じ。
「これは、ただ飲むのも芸がない」
趣味部屋に香をたき、椅子をセット、レコード鑑賞会の準備完了!
コーヒーを湯煎にかけ、「気合い入れて聴くぞ!」っと「至上の愛」をターンテーブルにのせました。
「う~~~~ん、至福の時だぁ~~~」

                                  

                   

「至上の愛」をA、B面しっかりと聴き終わり、
「次は何を聴こうかなぁ」、その時
「年末近いんだから、ちゃんと掃除したんでしょうね?」
至福の時をも吹き飛ばす鬼の声

我が趣味部屋に「強制立入検査」の手が..........!
(「まずいものは、無い、無いはずだ、無いと思う。」、どこかの審査とは桁違いに厳しいチェックが予想されます。)

「ほら、また小窓掃除してない! たまには窓でも拭けば、このごちゃごちゃのコードは大丈夫なの?........」
「はいはい、わかりました。(わかりましたから、出て行け!)」
まるで、中学生の男の子の部屋に母親が入ってきたような状態。
「今、至福の時を過ごしていたんだから、出て行け!」と言いたいのに声は出ません。
「一休みしたらやっておくから、そうそうコーヒー上手く出たから、湯煎かけて飲めば」

とりあえず、今回の「強制立入検査」は、大きな指摘は受けずに終了いたしました。

今日は、久しぶりに聴き入った「至上の愛」、「A LOVE SUPREME」であります。あえて説明はしません。コルトレーンの最高峰名盤と言われるわりには、「大好き!」という声があまり聞こえないアルバムでもありますが。
かく言う私には、至福の時を与えてくれる一枚であります。

A LOVE SUPREME / JOHN COLTRANE
1964年12月9日録音
JOHN COLTRANE(ts) McCOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) ELVIN JONES(ds)
1.PART Ⅰ ACKNOWLEDGEMENT
2.PART Ⅱ RESOLUTION
3.PART Ⅲ PURSUANCE , PART Ⅳ PSALM


冬の香りに

2005年12月03日 | j-l

今日は天気がよいものの寒い一日でした。
朝方母が父の古い知り合いの家に、線香をあげに行きたいと言いだしました。
父の墓の近くのお宅なのでついでに父の墓にもまわりましたが、山の上の市営の墓地は閑散とし、枯葉が舞う音だけが冬近しをささやいていました。
「父ちゃんは、この天気だとゴルフだな」と母
たしかに生前の父であれば、この時期ゴルフ三昧だったに違いありません。
母を知り合いのお宅に送り、
「携帯に電話して、迎えくるから」
なにげに空を見上げると、秋の空はいつの間にか冬の空に色を変え、どこからともなく冬の香りが漂ってきました。

父の墓を参ると、幾分センチ(古い)になるのは、いまだに父に対して劣等感があるのかも知れません。

私の父はごく普通の会社員で、転勤族であったため、私は小学校、中学校とも転校を何度も体験しました。その度に父の仕事を恨んだこともありました。
しかし、結果論ではありますが、息子の出来は今ひとつとしても、家族四人を養い、邸宅とはいえなくとも家を建て、死んだ後も大金は残さなかったものの借金もなく、当たり前ではあったけど当たり前をやり通した、そんな父を偉いと思えるのです。
父の墓を参るたびにその思いは強くなっていきます。年を取ったせいでしょうか。

冬の香りを感じながら、ふとそんなことを考えた一日でした。

この人も、コルトレーンの影を追っていたのでしょうか?
今日の一枚は、エルビン・ジョーンズ「PUTTIN' IT TOGETHER」であります。
ブルーノート初リーダー作、彼のバンドのベースは当初ウイルバー・ウエアーでしたが、コルトレーン・バンドでいっしょだった、ジミー・ギャリソンにかわっています。フォーマットは以前のロリンズと共演したときのもの、サウンド・スタイルはコルトレーンそのものです。以後ブルーノートに残る彼のアルバムはすべてコルトレーン・スタイルであります。
コルトレーンの影を彼はどう見て、どう考えていたのでしょうか。

PUTTIN' IT TOGETHER / ELVIN JONES
1968年4月8日録音
ELVIN JONES(ds) JOE FARRELL(ts,ss,fl) JIMMY GARRISON(b)
1.REZA
2.SWEET LITTLE MAIA
3.KEIKO'S BIRTHDAY MARCH
4.VILLAGE GREENE
5.JAY-REE
6.FOR HEAVEN'S SAKE
7.GINGER BREAD BOY

贅沢な暖かさ

2005年12月02日 | d-f

                                             

奇跡に近い話ですが、今週は一度もおもてに飲みに行かずに過ごしそうです。(パチパチパチバチ)
今日も自宅外装工事の請求書をS君が持ってくるというので、素直に帰宅、楽しい気分で休日前の夜を音楽でも聴きながらすごそうかと思っておりましたが、茨城県で女児の遺体発見のニュース、栃木の行方不明女児と判明してしまいましたね。確認後に泣き叫ぶ母親の声が聞こえたとか、どうにもやりきれません。

犯人は、広島の女児殺人事件に刺激を受けた、大バカ者なのでしょうか?
いつから、一週間の内に二度もこんな事件が起こってしまうような、狂った世の中になってしまったのでしょう。日本もいずれ全生徒がスクール・バズで登下校を義務づけられたり、ボディー・ガードを雇ったりしなければいけない、恥ずかしい国になってしまうのでしょうか? ただただ情けないかぎりです。

昔は、1つのコミュニテーの中で、互いに弱者(小さい子供たちなど)を守っていく、そんな暖かい社会がこの国の魅力だったようなきがします。
裕福さと個人主義の代償がこの現状であるなら、今、そんな暖かさが最も贅沢で手に入りにくいものになっているのかもしれません。

なんだか、書けば書くほど落ち込んできそうで........
話を変えましょう。12月に入り、突然気温が低くなったような感じがしませんか?
今日、出先で用事を済ませ車に戻ると、ボンネットの上にちょこんと猫が居座っておりました。よく、車の下に猫がいることはあるのですが、ボンネットの上にというのは滅多にありません。
エンジンのおかげでボンネットの上がよほど暖かかったのでしょう。気持ちよさそうに目を閉じています。すぐに追い払うのも忍びないので、しばらくみていると、閉じていた目が開き、目と目が合ってしまいました。一瞬キョトンとした顔をして
「ミャー」あわてて逃げていってしまいましたが、ノラだったのでしょうかね、寒い冬を無事過ごしてほしいものです。

猫、猫、猫、今日の一枚はこのアルバムにしてみました。
正直、このアルバム、コルトレーン目当てで私は買ってしまった1枚です。その目的からするとちょっと期待はずれでしたが、フラナガンと同郷の親友ケニー・バレルたちの一枚として聴くと、私はなかなか楽しめる一枚だと思っています。

THE CATS
1957年4月18日録音
TOMMY FLANAGAN(tp) JOHN COLTRANE(ts) IDREES SULIMAN(tp) KENNY BURRELL(g) DOUG WATKINS(b) LOUIS HAYES(ds)
1.MINOR MISHAP
2.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON ? (trio)
3.ECLYPSO
4.SOLACIUM
5.TOMMY'S TIME


鉄肝にも限度

2005年12月01日 | d-f

                  

ついに今年も「進歩がない年月を過ごしているなぁ」と、反省しながら、毎日のように飲み続ける12月がやってまいりました。
今月にそなえてここ1週間ほど自重を続けておりますが、来週あたりから、いよいよ鉄肝フル回転の模様です。

今年、入社してきた○○君は、「下戸の○○」と呼ばれ、お酒が一滴も飲めません。以前騙されてウォッカが数滴入ったオレンジジュース(けしてスクリュードライバーとは言えぬ代物らしいです)を飲まされたらしいのですが、救急車とまではいかなくしも、その後の宴が台無しになったそうであります。

「○○君、お前にとっちゃ、地獄の月がやってきたなぁ」
「そんなこと無いですよ、僕、宴会好きですから」
「はぁ?」
話をきいてみると、宴会のバカ騒ぎが好きで、ウーロン茶だけで何時間でも付き合えるとか。プラス、カラオケでもあれば全く問題ないそうです。
「そりぁ、つまんねーだろ? 酔いもしないであのくだらなさは乗り越えらんないよ」というと
「そうですか?今、飲まないで宴会楽しむヤツって、けっこういますよ」

酒は二の次で、カラオケがメインだったり、女がメインだったりする宴会が増えている?
そんなもんなんですかねぇ、現代は
私が若い頃は、「元の3倍は飲むぞう」みたいな、
「カラオケなんざぁ二の次、女だって.......ともかく飲むぞう!」てきな
それが宴会だと思っていましたが

まぁ、バカ飲みしないのは良い傾向なんでしょうけどね

宴会の酒も変わりましたよね、
昔は、ビールで乾杯、後は日本酒か、水割りみたいな感じでしたが、
今は、ビールで乾杯、後は何とかハイみたいな  
「あんなジュースに毛が生えたようなもの飲んで旨いのかなぁ?」って、ここでおやじ~~ってのがバーンっと出るわけですね。

いや、いかに「おやじ~~」でもいい、私は頑なに、ビールで乾杯、日本酒カパカパ、ウイスキーグイグイで、後はバーに逃げ込んでバーボンカパーで〆、を今年も貫きましょう。

「おじさん、おじさん、いい年なんだから、節操ある飲み方をね」天の声が聞こえます。
歳を取れば、限度を知った酒飲みにならないとね、鉄の肝臓もさびて固ーくなっちゃあ何にもならないし。

ジャズのアルバムでも限度をもって聴くのが良いっていうのありませんか? 「ヤクルト」みたいなの
あのちっちゃな「ヤクルト」一本だと、「思いっきり飲んでみてー」って思うけど、いっぱい飲んじゃうとあの小ささがベストだっていうヤツ。
私にとって今日のアルバムがそんなアルバムです。
ケニー・ドリューとペデルセンのディオって好きなんですけど、3曲ぐらいでちょうど良いんですよ私の場合、だからこのアルバムもぶっ続けに聴いたら、嫌いになってしまいそうで怖いんです。「DARK BEAUTY」みたいなトリオだと話は違うんですがね。
ともかく、3曲ぐらいを聴くと、とても素敵なアルバムです。

DUO / KENNY DREW 
1973年4月12日録音
KENNY DREW(p) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b)
1.I SKOVENS DYBE STILLE RO
2.COMME SUMMER
3.LULLABY
4.KRISTINE
5.SERENITY
6.DET VER EN LφRDAG AFTEN
7.DO YOU KNOW WHAT IT MEANS TO MISS NEW ORLEANS
8.WAVE
9.DUO TRIP
10.HUSH-A-BYE 

おまけ、
今年、一つだけ去年と違うことをはじめました。ブログとHPです。ある意味進歩ですよね?