つれづれごと。

SD他、管理人葉月の日常の中で思うことを綴ります。※SDに関しては、必ず5/29「はじめに」をお読み下さい。

小鳥を亡くしました

2009-03-07 18:02:59 | 日常雑記
この数年、小鳥を飼っていました。

その子の顔に、いつしかこぶができました。
何だろう?と思いつつ、かつて「小鳥は病院に連れて行っても小さすぎて、医者が診きれないから連れて行くな」と親に言われたこともあり、ちょっと躊躇していました。
親には、病鳥を病院に連れて行って、「もう大丈夫」と言われたにもかかわらず、翌朝亡くした経験があったそうなのですが…。

今回の小鳥は、今日も元気にえさを食べ、水を飲み、水浴びしていたので、こぶがなんだか診てもらうだけならいいか、と思って連れて行きました。

他の子でかかりつけのA病院に連れて行くと、院長でない、女性医師が出て来ました。
小鳥はこの方が診る、と聞いて、一瞬「しまった」と思ったのを覚えています。
この方は、以前、猫を連れて行って、患者の前で本を出してくるあたりで、「これは駄目だ」と思った覚えがあったからです。

小鳥の検査は、麻酔をかけて、こぶに針をさし、病巣を調べるというものでした。

麻酔は危険なのは判っていましたし、説明も受けました。
それで、検査だけならいいかと思い、やってもらいました。

十数分で、また呼ばれました。
小鳥は目が覚めておりましたが、まだぐったりしているようでした。
麻酔が覚めきっていない、普通より遅いと言われました。
このとき、「なぜきちんと覚めてから呼ばないんだろう」と疑問を持ちました。
でも、ここに連れてくるまでに酸素もかけていたから大丈夫、などと言われると、そういうものかと思ってしまいました。これが間違いでした。
医師はまた本を取り出して見せながら説明しました。…本でいちいち調べて見せないと、自分では判らないのか、とやはり不安にかられながら聞いていました。

病気の説明を受け、専門医を紹介するか、という話をしている間、小鳥は小さなボール紙の箱に入れられ、上を軽く閉めてテープをゆるめに貼って、ぱかっと箱が開いてしまわないようにしてありましたが、その中でがさがさと音を立てました。
このとき、私は「起きたのかな、かごに移した方がいいのかな」と思いましたが、医師が話し続けているので黙っていました。これが二個目の間違いです。

説明が終わり、医師が箱を開けたら、小鳥はぐったりと横たわっていました。

あらっ、と医師が声をたてました。
私は何が起きたか判りませんでした。

医師は小鳥を取り出して、心臓マッサージをしました。
そしてそのまま(ここで何か説明されたような気がしますが、覚えていません)、酸素吸入に連れて行きました。

戻ってきた医師は、やはりぐったりしたままの小鳥を連れていました。
そして、麻酔のさめかけにはやはりこういうことがある、と説明し、謝罪しました。
…それだけでなく、「ちょっとやせているから不安だった」とか、「さっきがさがさいった時、あのときがもがいている時だったと思うんです」とも。
「先に専門医を紹介するべきでした」とも。

…ちょっと待って。
連れてくるまで、その子はちゃんとえさを食べていたんですよ?
治療室へ入ったってえさを食べていたでしょう。
がさがさいって、変だと思ったら、どうして診てくれなかったのか。

私は「連れてこなければよかった」とぽつりと言うだけが精一杯でした。
私が、ここへ連れてきた。不安はあったのに、この医師に診せた。がさがさいった時、注意をひいたのに医師に言わなかった。三つの間違い、三つの後悔です。
もちろん、医師はがさがさいった時、状態を確認するべきだった。ここは過失でしょう。
麻酔が覚めきらないのに、さっさと私を呼んだことも。
…昼ごろだったので、さっさと食事して、午後の手術(入っていれば)に備えたかった、というのもあるんでしょうが。

医師はもう一度謝って、かごにシーツを入れ、小鳥をタオルでくるんでそこに入れてくれました。

外へ出て、会計を待っている間、院長が出て来ました。
会計を主人がしている時、院長が何か話しているのが聞こえました。
ー要は、「えさを食べていたとはいうが、具合が悪いのを隠していたのかもしれない」「この種類は難しい」という内容のことです。
…診られるかどうかは、連れて行く前に電話で聞きました。
それで、「診る」と判断したのはそちらでしょう。
具合が悪いのを隠していたかどうかは判りません。自分が見た限りでは、ちゃんと食べて飲んで水浴びしていました。
この院長の言葉にも、腹が立ちました。
一面の真実ではありますが、「今言うな」というところです。

…何より、自分が連れて行ったことを後悔しています。
あ、医師が未熟だとは思いますが(腕も注意も)、これ以上何か言ったりしたりして責める気はありません。
勉強し直してこい、とは思いますが。

今は、「自分が」あの病院に連れて行ったことを、ただ後悔しています。
何の役にも立たなくとも。


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