感動的な光景を久しぶりにひろばでふたつ見ました。
ちょっと間があいて来所したHちゃん。床に腹ばいになっていたのですが、どうも進み出しそうな様子でした。
ママにちょっとひとこと。
「靴下を脱いで素足になると、足の親指にぐっと力が入り、はいはいの手助けになりますよ。もし寒くないようだったら靴下を脱いでみるといいですよ」と。
すぐにママがHちゃんの靴下を脱がせました。
すると、Hちゃんはお尻をぴょこん・ぴょこんと上げ下げし、かわいらしい尺取虫のような格好をしだし、スタートダッシュ寸前のような様子になりました。
そしてなんとずずずーっと前へ動き出したのです。さらにHちゃんはずんずん前へ、前へと進み、はいはいになりました。そのあとは前進あるのみ。ママもびっくり仰天です。
赤ちゃんがただ上を向いて寝ている状態から寝返りを打つようになり、はいはい、つかまり立ち、二足歩行へと変化していくのを待って、周囲は期待もし、ドキドキもしながら見ているのですが、子どもたちはその時期になるとできることがちゃんとできるようになるものです。
この日Hちゃんは何回も何回も頑張ってはいはいに挑戦していました。時には360度回転のはいはいがあったり、匍匐(ほふく)前進のはいはいになったりでしたが、見ていてこちらも力んでしまいそうになりました。
もう、これからHちゃんは、はいはいがいっぱいできるようになるはずですよ。
もうひとつはMちゃんが二足歩行の数歩ができるようになっていたことです。子どもたちが手を地面から離して立ち上がることは、とても勇気のいることなのです。なかなかできそうでできない行動、それが、意外に人が見ていない時に思わず出来ちゃったという場面があるのです。
歩いてしまった自分に、はっと自分で驚いて尻込みをしていますが、Mちゃんは今、数歩を歩み出すことができています。もうここまでできれば時間の問題で、きっと今度ひろばに来る時にはもっと歩けているでしょう。
今までも、ひろばに来て初めて寝返りができた、はいはいができた、歩けたという子が何人もいます。家族は、”這えば立て、立てば歩めの親心”の気持ちでしょうね。
わたしは、この5年半のひろばでの活動で、このような場面に出会えること、立ち会えることに喜びを感じています。
日頃の忙しい生活の中で、ともすれば忘れ去られてしまうこのような光景に遭遇できる喜びを嬉しく思っていますし、子どもたちの成長をともに喜びたいと思ってもいます。そして、このような思いをわたしに与えてくれる子どもたちに、「感謝。感謝。」です。
ひろばでは、わたしたちと一緒に活動に参加してくださる方を求めています。
いつでも、お気軽にお声をかけてください!
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