はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

<こんなにも違ってくるのですね>

2012-04-14 19:52:48 | 日記

新年度の幼稚園が始まる前日、ひろばには4歳のMちゃん、それに1歳~2歳の子どもたちが入り乱れて遊んでいました。Mちゃんは遊び相手になる子どもがいないので、手持ち無沙汰の様子をしていました。そこへ3歳のRちゃんがやってきました。そすとMちゃんは水を得た魚状態になり、すぐにRちゃんとペアを組み隅っこのイスに座っておしゃべりを始めました。おしゃべりに花が咲き、とても楽しそうな雰囲気です。そのやりとりは、ちゃんとした双方向の会話になっているので心地よいのでしょう。ふたりの世界がしっかり作られ、他を寄せ付けないムードになっています。
これは、言葉を発しきれない、その下の子たちには決して成立しない世界です。
小さな子たちは、それぞれがやりたい遊びをしているという感じですが、MちゃんとRちゃんは、ふたりしてひとつの遊びを共有し、どんどんその遊びを膨らませていかれるのでしょう。楽しさはスタートより何倍も大きくなっているのです。
その最たる遊びが、「ごっこ遊び」です。何かの役になりきり合いながら、その世界にどっぷり漬かりこみ、そのときを楽しむことができるのはこの年齢の時しかないのでしょう。
お互いに他の人物の「ほんこ」の自分になり、大人には思いもつかないような素敵な遊びを展開できます。
人間しか使わない「言葉」というものが、人間同士をつなぐ大切な役割をしていることがふたりの様子を見ていて、とてもよくわかりました。
だからこそ、このくらいの年齢になってきたら、集団が必要で、そこから学び取ることが多くなるのでしょう。
家族だけでは、世界が限られたものになってしまいがちですが、子どもたちが多い集団の中に入ると、お互いに刺激しあいながら、子どもたちの成長に欠かせない何かを、たくさんたくさん得ていくことでしょう。
善悪織り交ぜての学びであるかもしれませんが、純粋培養状態では、決して生きてはいけないのですから、それこそが必要なのだとも言えるでしょう。
ひろばの小さな子たちも、次々と言葉を獲得し、豊かな言葉を媒体として、本当の仲良し友たちを作っていってます。
                M