かつて、「はなはなひろば」を利用されていて、今は港南区のほうへ引越しされた野村さんからメールが届きました。
今も、野村さんは月1回の土曜日に来てくれています。
このメールは、いろいろと考えさせられる内容でした。
親と子、大人と子ども、社会と子どもの関係が、とてもおかしなことになってしまっていることに気付かされました。
野村さんのご了解を得て、公表することにしました。皆さんからのレスポンスが来ることを期待しています。
活発な話し合いができれば、ほんの少しでもよりよい社会への足がかりになることでしょう。
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以下、野村さんのメール(全文)
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春ですね。桜が綺麗ですね。
今朝の保育園への道すがら、、、、
あともう少しで保育園というところで 一人のおじいさんが私達の近くを歩いていました。
狭い歩道沿いに つくしが生えているのをみつけると 「こんなところにめずらしい」といいながらしゃがんで取っていました。
ちょうど目があったので 「本当ですね」と声をかけました。「ほら ひとし、つくしよ!」教えていると
「ぼくにあげようね」とおじいさんはひとしの手につくしを握らせました。
「いらない!」 と言うと、手にしていたつくしを地面に投げつけて走っていくわが子。。。。おじいさんはちょっと悲しそうです。
「ごめんなさい 保育園に持っていくと怒られちゃうからだと思います。すみません」とおじいさんにあやまりつつつくしをお返ししました。
「そりゃ 気づかんで悪かったなあ」そういうと歩いて行かれました。
ひとしは少し離れたところで私を待っていました。
もうちょっとやさしく言ってほしかったなあ。「いらないっ!って投げるのは良くないなぁ」と言おうと思った瞬間頭をよぎったのは 保育園で今どんなことを教えてるんだろうか。。。ということ。
知らない人についていかないように。
知らない人は怖いです。。。
そう 3歳児に見分ける能力を求めるより、知らない人についていかないようにまず教えるのが優先なのでしょう。
ひとしなりに先生の言いつけを守ったのです。
やさしそうにみえて怖い大人がいるのもたしかです。
でも ほんとうにやさしい大人もたくさんいます。
あいまいな線引きをどう教えるべきなのか、ちょっと考えさせられました。
どうしてあんな態度をとったのか聞いてみようと思います。
もう少しやさしく言ってほしい事、投げるのはいけないという事は、今夜話してみようと思います。
野村 若菜