私は郡を抜いた方向音痴なので車の助手席に座ってナビゲーションが出来る人を尊敬してしまう。
又、それと同等にルートを指示できるカーナビという機械も凄いものだと思っていたのだけれど、使っている人に聞いてみると、実はそうではないらしい。
15年ほど前、友人が一番最初に使っていた高価なカーナビは有能な人間のナビ係りよりもずっと劣る、方向音痴に近いとんちんかんな代物だったらしい。
走り出して目的地に近づくにつれ、段々ナビがあやしくなってきた。
絶対に直進した方が早いのに「次ノ信号ヲ左折シマス」と指示する。
友人が無視して直進すると、それからもどういうわけか、カーナビは遠回りのルートばかりを指示し続ける。
そのたびに無視していたら、最後にはカーナビが何も言わなくなってしまった。
「機械のくせにすねて黙るとは何事だ」と友人は思い出して怒っていた。
自分のオススメを拒否されて、カーナビも不機嫌になったのだろうか?妙な機械だと面白がって話を聞いていた。
そして先日、知り合いが「うちのカーナビ変なのよ」と言う。
つづく
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