先日、「カーナビは当てにならない」と怒っていた知人がいた。
ご主人と横浜にある、ランドマークタワーに行こうと市内の自宅から車に乗った。
音声認識システムで彼が「横浜ランドマークタワー」と指示するとカーナビは「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」というではないか。
「えっ」
夫婦が驚き、声が小さかったのかもしれないと彼が再び「横浜、ランドマーク、タワー」と大きな声を出すとカーナビは澄ました声で
「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」と返事をする。
「違う。いい?よこはま、らんど、マーク、タワー」彼がカーナビに顔を近づけて、はっきりと言い聞かせるように言っても
「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」を繰り返すばかり。
女性の声の方が聞き取りやすいのかと彼女に交代しても結果は同じで夫婦は車内であっけにとられたと言っていた。
昔よりは安くなったとはいえ、カーナビはそれなりの値段がするものだ。
なのにこんな調子では、とんちんかんで面白いけれど、役には立たない。
15年もたてば、相当、機械も進化しているだろうに、意外とそうではないようだ。
ちなみに夫婦のカーナビは他の場所はちゃんと認識するのに「横浜ランドマークタワー」だけが「花巻温泉」になるという。
最近は車に乗るたびに、ふざけて「横浜ランドマークタワー」と言ってみる。
そしてカーナビが得意げに「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」と言うのを聞いて、夫婦は「そんなに花巻温泉に行きたいのか!」と言いながら、笑い転げているらしい。
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