昔は大人と子供と、していいことの明確な線引きがあったけれど、今はそれが、あやふやになっている。
私が育ったのは昭和30年代なので現代とは比較は出来ないものの、「どうして親がそんなに、子供に何でもしてやるのか」と驚くことが多い。
子供に夢を託すのは親として当たり前のことなのかもしれないが、センスの悪い大人にならない為に、又、子供もお洒落が好きだからと、親が支払う、ひと月の子供用の洋服代(子供用の化粧品含む)が、5万円と聞くと、「なんじゃ!それゃ」と呆れてしまう。
子供の洋服代が、お父さんの何倍もかかっているのだ。
その話を知り合いにしたら、彼女の大学生の娘さんが私立中学校に通っている頃だから、今から7~8年前になるが、「長期の学校の休みが終わると、顔が変わるお友達」がいたと言う。
春、夏、冬の休みが終わるたびに、学校に行くと、「あれ?顔が違う??」
と首をかしげる子が学年で一人、また一人と出て来たらしい。
同級生は無邪気な中学生であるから「前と顔が違っている」と指摘すると、当人は「そんなことないよ。絶対にそんなことはない。ヘアスタイルを変えたからだと思うよ」と笑っているのだが、明らかに目が二重になったり鼻が高くなったりしていた。
なぜ、親がそんなことを許すのだろうかと、ため息をついた私に知り合いは、「タレント事務所のオーディションがあるでしょ?それ用なのよ」
と教えてくれた。
芸能界に興味のある女の子達は合格するために事前に顔の微調整に入るというのだ。
つづく
シミ、シワ、タルミ専門店
SOU創顔