愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

ヘアスタイル5

2019年04月19日 | 美容

40歳を過ぎてロングから思い切ってショートにしたものの、金髪モデルが同じヘアスタイルをしていたら、お洒落な「ジェナ」だが私がすると「少年アシベ」。

 

 

 

まさに「うーーむ」とうなるしかない。現実だったのである。

 

 

 

 

それから私は人に会う時には、自分から「少年アシベみたいでしょ」と言うようにした。

 

 

 

 

他人に言われるより先に自分で言った方が気が楽というもの。

 

 

 

高校時代に受けた心の傷は深い。とはいうものの、内心、「あら、そんなことないわよ」と言ってくれるかと期待したが誰ひとりとして「少年アシベ」に異を唱える人は居なかった。

 

 

 

それどころか「あら、ほんとね」と心底、納得している。

 

 

 

なかには「中学生のバレーボール部員みたい」などと言う人もいたりして、大人の女への変身は見事に失敗したようであった。

 

 

 

自分のヘアスタイルに関しては私はとても臆病である。

 

 

 

 

言い換えれば自意識過剰なのだろうが、ヘアスタイルを変えて、とんでもないことになったら、どうしようと、すぐ心配になる。

 

 

 

 

「プロがカットするんだから、そんなに気にすることはないわよ」と言う人もいるが、どれだけの中年女がとんでもないヘアスタイルをしていることか!

 

 

 

 

もしも私だったら、絶対に表に出ない。誰にも迷惑をかけていないから別にかまわないのであるが、やっぱり嫌だ。

 

 

 

「少年アシベ」ならまだいいが、女性なのに「大仏」みたいになったら、私だったら、自主的に監禁生活を送るだろうなと思う。

 

 

 

 

傍で見ていてとんでもないヘアスタイルをしている人は、一体、どういう気持ちで外を歩いているのだろうか?

 

 

 

私が変だと感じても本人はそう思っていないのだろうが、そういう人ってうらやましい。

 

 

 

他人がどう感じようが、自分でいいと思ったら、平気で色々なヘアスタイルが出来る人は尊敬してしまう。

 

 

 

洋服はその服を着なければ問題ないが、ヘアスタイルは違う。

 

 

 

変えようと思ってもかつらを使わない限り、日替わりで変えることが出来ない。

 

 

 

毛が伸びる何か月かの間、「ありゃ、何だ」という好奇の目を浴び続けるというのは相当の気構えと図々しさがないとできない。

 

 

 

人は他人のヘアスタイルなんて、そんなに気にしてないと言うけれど、悪いけれど笑いたくなっちゃうヘアスタイルの人はいる。

 

 

 

他人を見て笑っているから、私は自分のヘアスタイルを変えるのに躊躇してしまう。

 

 

 

きっと自分がやっているのと同じ様なことを道行く人が私を見てやるのだろうと思うと美容院に行くのさえ勇気がいるものなのである。

 

 

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ヘアスタイル4

2019年04月17日 | 美容

短大に入って、おかっぱ人生が始まるのだが、当時、おかっぱはボブと言われた流行のヘアスタイルだった。

 

 

 

平安時代風の私の顔にも違和感がなかったが、ここでも又、「岸田劉生の麗子像」だの「こけし」だのと言われた。

 

 

 

しかし、武田鉄矢や菅原洋一と言われるよりは、まだマシだったので私はニコニコしていた。

 

 

 

 

そして40歳の頃、中年女のロングヘアは見苦しいと判断し、ばっさり切ることにした。

 

 

 

 

行きつけの美容院に行って相談したらスタイル見本の写真を何枚も見せられた。

 

 

 

 

どれもこれも外国人モデルの写真ばっかりで平安タイプの私には、どれが似合うのか、さっぱり見当がつかない。

 

 

 

 

「好きなスタイルを選んだらどうですか」と美容師さんが言ってくれたので、そのうちの一枚を選んだら、「それ、顔を小さい人じゃないと似合いませんよ」と言われてしまった。

 

 

 

そこで全て美容師さん任せで切ってもらった。

 

 

 

 

それは金髪モデルがしていたスタイルで写真を見たところでは全く私に似合うとは思えなかった。

 

 

 

そのヘアスタイルには、ヘア・アーティストが命名した「ジェナ」という名前までついていた。

 

 

 

私はカットし終わって鏡を見て満足した。

 

 

切って良かったと思った。

 

 

 

大喜びで家に帰ったのだが、鏡の前に自分の姿を映してみると誰かに似ているような気がする。

 

 

 

誰だろうと悩んで頭に浮かんだのが「少年アシベ」であった。

 

 

 

ゴマちゃんという名のアザラシを抱いていた、あの男の子である。

 

 

 

せっかく成熟した大人の女になろうとしたのに、結局は「ちびまる子ちゃん」から「少年アシベ」へと移行しただけ。

 

 

 

金髪モデルが同じヘアスタイルをしていたら、お洒落な「ジェナ」だが、私がすると「少年アシベ」まさに、「うーーむ」とうなるしかない。

 

 

現実は厳しい。

つづく

 

 

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ヘアスタイル3

2019年04月16日 | 美容

高校生の頃、顔はともかく、髪の毛だけは綺麗だったのでロングにしていた。

 

 

 

合わせ鏡を使い、背中の真ん中くらいまである、黒くてツヤのある髪の毛を、うっとり眺めていたものだ。

 

 

 

座っているので胴長、短足もわからない。

 

 

 

合わせ鏡で見た私の後ろ姿の上半身は、完璧であった。

 

 

 

新発売されるシャンプーは全て試し、もちろんリンスも怠ることなく、美しい髪の毛を維持するのに執念を燃やしていた。

 

 

 

本人は南沙織と大差はないと思っていたのに、友人は私の事を「ミッキー吉野」と呼んだのだ。

 

 

確かに体重は、当時60キロはあったと思う。

 

 

 

 

家に帰り、母親に、あんまりではないか!っと訴えたのだが、母親は「うまいこと言うわねぇ~」と感心していた。

 

 

 

 

ひどいのになると「山伏と呼ばれるのと、ミッキー吉野とどっちがいい?」と聞いてくる者まで出てきた。

 

 

 

私はむかっとして何か月もかけて伸ばした髪を肩に届くくらいの長さに切った。

 

 

 

すると皆に、武田鉄矢みたいと言われた。

 

 

 

又、頭にきて、アゴくらいの長さに切ったら、菅原洋一と言われた。

 

 

とにかく暗黒の思春期であった。

 

 

この経験により私は、見てくれの女っぽさを武器に男をひっかけようとする技術を磨くことなく捨て去ったのである。

つづく

 

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ヘアスタイル2

2019年04月14日 | 美容

私の若い頃のヘアスタイルは極端なショートとロングの繰り返しだった。

 

 

ロングから、いきなりベリーショートにすると「どうしたの?失恋でもしたの」と聞かれたのに、40歳位を境に、ヘアスタイルをがらっと変えたのにもかかわらず、誰も何も言わなくなった。

 

 

 

それどころか、「短くすると楽でしょ」と見てくれよりも実用性を重んじてそうしたかのように言うのである。

 

 

 

若い女性の髪形を見て「どうしてあんなに不必要に、長い髪をしているんだろうか」と思うのだが、彼女達にとっては、髪の毛をいじっている時間が自分が美人だと、うっとり出来る時間なのである。

 

 

 

先日、白馬の温泉に行った時に、長い髪の若い女性が隣に来たことがあった。

 

 

 

 

彼女はまるで人魚姫みたいに横座りをして「ふふーん、ふふーん」と鼻歌を歌いながら、嬉しそうな顔をして左肩のあたりにまとめた濡れた髪をさする。

 

 

 

そして両手で濡れた髪を、上げたり下げたりしながら、鏡に映る自分の顔をうっとり眺めている。

 

 

そして時折、満足そうに、にっと笑ったりするのである。

 

 

 

横で見ていて「そんなに、うっとりするような顔でもあるまいに」と言いたくなったが、とにかく彼女は、自分の長い髪をいじくっては、至福の時間を過ごしていたのだ。

 

 

 

長い髪だと、どういうわけだか、女性は自分が綺麗だと錯覚するようだ。

 

 

というのは実は私もそうだったからだ。

 

 

 

高校生の頃、さかりがついていた私は、とにかく男の子にもてたい一心で髪の毛を伸ばしていた。

 

 

 

鏡の前の自分を見ると、髪の毛が短い時よりは何となく女らしいように見えた。

 

 

 

髪の毛をかきあげて、にたっと笑ったりすると、密かに憧れている男の子も、ころっとまいるような気がしていた。

 

 

顔はともかく、髪の毛だけは綺麗だったので後ろを向くともっと良かった。

 

 

つづく

 

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ヘアスタイル1

2019年04月13日 | 美容

知り合いの43歳の主婦が、今までのストレートロングに飽きたので、長さはそのままで、パーマをかけると言った。

 

 

 

私は全体のバランスを考えてパーマどころか、ロングそのものが変なので以前からショートにした方が似合うと何度となく言ってきた。

 

 

 

鬱陶しいので後ろにひとつにまとめていたのだけれど、テレビで昔の篠ひろこを見て、ずっと前からああいうふうにしたいと憧れていたそうな。

 

 

 

旦那が「身長が150㎝足らずの、お前が真似しても似合わないぞ」と何度もアドバイスしていたのに、彼女は断固として篠ひろこと同じようにすると言ってきかない。

 

 

 

そこで彼も黙ったのだが、美容院に行って帰ってきた妻を見て、彼はびっくり仰天した。

 

 

 

玄関には篠ひろこどころか、長髪の篠山紀信がニコニコして立っていたからだ。

 

 

 

「どうしたんだ!」

 

 

そう言っても、彼女は有頂天である。

 

 

私も旦那と同じ意見であったが、当人は、そんなことはこれっぽっちも感じておらず、背は低いが篠ひろこに、なりきって、これから不倫のひとつもしたいと言うのだ。

 

 

 

周囲がびっくりしているというのに、本人だけが大満足。

 

 

「あぁ、うらやましい」

 

 

私は目の前の、まるで髪の毛が歩いているような彼女を見ながら、このように堂々とした図々しい性格に戻れたら、ひとりよがりではあるが、どんなに幸せな人生が送れるかと思ってしまった。

 

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プレゼント

2019年04月12日 | 美容

昨年、知人の一人息子が、幼稚園に入った。

 

 

これまでと違い、人間関係が大きく変化する時期になる。

 

 

 

 

「それも社会勉強で、必要なのは重々分かっているんですけど、ちょっと困ったこともあるんです」母親である彼女の顔は今一つ暗いのである。

 

 

 

例えば、彼女はこれまで、家族3人の誕生日には、手製のバースデーケーキを焼いていたが、プレゼントは準備しなかった。

 

 

 

 

ローンやら、教育費用がかさむので、節約第一の家計になっているのである。

 

 

それでも息子は、母親の手作りのケーキを喜んで食べ、満足していた。

 

 

 

ところが幼稚園に通い始めて、友達と色々と話しているうちに、誕生日にはどうやら、プレゼントというものがあるらしいと気が付いてしまったのである。

 

 

 

ある日、幼稚園に迎えに行くと、息子が顔を見るなり、「お母さん、どうしてうちは誕生日プレゼントがないの?」と言う。

 

 

 

話を聞くと、仲良しの●●ちゃんも▲▲くんも誕生日にはケーキのほかにプレゼントをもらっていた。

 

 

 

よほど衝撃を受けたのだろうか?

 

 

彼は幼稚園の子供達に片っ端から聞いて回り、誕生日にプレゼントをもらっていないのは自分だけだったと訴えたのだった。

 

 

「ケーキを焼いてあげているでしょ?あのケーキは嫌い?」と聞いてみた。

 

 

すると彼は嫌いじゃないけれど、プレゼントも欲しいと言い続ける。

 

 

あまりにしつこいので、彼女が「誕生日にはお母さんが焼いたケーキしかないの。それがうちの決まり」と繰り返し説明しても納得しないらしい。

つづく

 

 

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大人と子供2

2019年04月10日 | 美容

知り合いの女性の子供が中学生の頃、長期の休み明けには必ず一人や二人は顔が変わっている子がいると言っていた。

 

 

 

 

タレントに憧れて、オーディションを受ける前に顔を触ると聞いた。

 

 

 

「そこまでしたのだから、合格したのかな?」

 

 

 

「ううん、みんな落ちたみたいよ」知り合いは首を横に振った。

 

 

 

大人ならともかく、成長過程の子供の顔面をいじるなんて、親はどう考えいるのだろうかと呆れるのだが、価値観の違う大人、親が増えているからなのだろう。

 

 

 

そしてつい最近、テレビ番組を見ていて仰天したのは、子供向けの脱毛サロンである。

 

 

 

ゲストの小学校低学年の女の子は、それを知っていて、学校の友達と「やりたいね」と話しているとか。

 

 

 

司会の中年男性がびっくりして、どこを脱毛したいのかと聞いたら、背中の毛なんだという。

 

 

 

「それって産毛でしょう」彼もやや、悲しげに言っていたが、第二次性徴ですらまだなのだから、脱毛する毛なんて無いはずなのに、恐ろしい世の中になったものだ。

 

 

そして子供の言いなりになって施術させるであろう親たちに対して、またまた怒りが込み上げてきたのだった。

 

 

 

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大人と子供1

2019年04月09日 | 美容

昔は大人と子供と、していいことの明確な線引きがあったけれど、今はそれが、あやふやになっている。

 

 

 

私が育ったのは昭和30年代なので現代とは比較は出来ないものの、「どうして親がそんなに、子供に何でもしてやるのか」と驚くことが多い。

 

 

 

子供に夢を託すのは親として当たり前のことなのかもしれないが、センスの悪い大人にならない為に、又、子供もお洒落が好きだからと、親が支払う、ひと月の子供用の洋服代(子供用の化粧品含む)が、5万円と聞くと、「なんじゃ!それゃ」と呆れてしまう。

 

 

 

 

子供の洋服代が、お父さんの何倍もかかっているのだ。

 

 

 

 

その話を知り合いにしたら、彼女の大学生の娘さんが私立中学校に通っている頃だから、今から7~8年前になるが、「長期の学校の休みが終わると、顔が変わるお友達」がいたと言う。

 

 

 

春、夏、冬の休みが終わるたびに、学校に行くと、「あれ?顔が違う??」

 

 

と首をかしげる子が学年で一人、また一人と出て来たらしい。

 

 

 

同級生は無邪気な中学生であるから「前と顔が違っている」と指摘すると、当人は「そんなことないよ。絶対にそんなことはない。ヘアスタイルを変えたからだと思うよ」と笑っているのだが、明らかに目が二重になったり鼻が高くなったりしていた。

 

 

 

なぜ、親がそんなことを許すのだろうかと、ため息をついた私に知り合いは、「タレント事務所のオーディションがあるでしょ?それ用なのよ」

と教えてくれた。

 

 

 

芸能界に興味のある女の子達は合格するために事前に顔の微調整に入るというのだ。

 

つづく

 

 

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ものは使いよう

2019年04月08日 | 美容

先日、私のホームページに肌トラブルの問い合わせメールが入っていた。

 

 

 

他府県の方で今、現在、某エステサロンに通い、そこで奨められた化粧品を使って一年になるものの、肌トラブルが益々ひどくなり、どうしたらいいか?と言う内容だった。

 

 

 

文面だけでは、全くわからないので、顔写真を添付してもらい、確認したら、泣きたくなる気持ちが、わかる位のドライスキン。

 

 

 

特に口の周りが酷く、乾燥し過ぎて色がドス黒くなっていた。

 

 

おまけに頬には無数のシミもあり、まさに、あちゃぁ~の状態だ。

 

 

 

一年以上通い続けて、化粧品も薦められるがままに使い続けて、これは酷すぎる!!っと思い、使っておられる化粧品の写真も送ってもらうようにメールをした。

 

 

 

 

そして届いた写真を見た途端、わたしゃマジで、ひっくり返りそうになった( ;∀;)

 

 

 

なんと、そこには「ドクターピュールボーテ」の写真が・・・。

 

 

 

彼女が今、使っている商品を並べて写真を撮ったらしいのだが、

 

№1,2,3,4,6,7 これのみを使用し、今に至ったらしい。

 

 

 

保湿の商品が無い事を指摘すると彼女はサロンスタッフから「№4の保湿力が凄いので、これだけで良いです」と言われたそうだ。

 

 

№4は保湿よりも美白の効果が高いことを伝えると「え~~!!」とビックリされ、私の方が驚き桃の木山椒の木であった。

 

 

 

汚れを取るどころか、肌に必要なバリアまで取られてしまい、肌が乾燥し過ぎて、ドス黒くなるのも当然だ。

 

 

 

保湿をしてくれる商品が全く無く、取って、取っての繰り返しのケアの結果が今に至ることを伝え、必要な商品と手入れ方法を伝えたら「サロンに相談してみます」

 

 

 

肌の事が全く、わかっていないサロンに通うから、こういう結果になったのに彼女は、まだサロンを信じ、これからも通い続けようとしている、この健気さ。

 

 

 

近ければ、来て頂くことも可能だけれど、遠方なのでどうしようもない。

 

 

 

どうか、こんな健気な、お客様を泣かせることの無いよう、しっかりと商品の良さを生かせるカウンセリングが出来るサロンであってほしい。

 

 

 

昨日、思ったこと。ものは使いよう・・・良い物であっても使い方ひとつで良くもなり悪くもなる・・・昔の人は偉い!!!

 

 

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カーナビ2

2019年04月07日 | 美容

先日、「カーナビは当てにならない」と怒っていた知人がいた。

 

 

 

ご主人と横浜にある、ランドマークタワーに行こうと市内の自宅から車に乗った。

 

 

 

 

音声認識システムで彼が「横浜ランドマークタワー」と指示するとカーナビは「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」というではないか。

 

 

 

「えっ」

 

 

 

 

 

夫婦が驚き、声が小さかったのかもしれないと彼が再び「横浜、ランドマーク、タワー」と大きな声を出すとカーナビは澄ました声で

 

 

 

「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」と返事をする。

 

 

 

「違う。いい?よこはま、らんど、マーク、タワー」彼がカーナビに顔を近づけて、はっきりと言い聞かせるように言っても

 

「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」を繰り返すばかり。

 

 

 

女性の声の方が聞き取りやすいのかと彼女に交代しても結果は同じで夫婦は車内であっけにとられたと言っていた。

 

 

 

昔よりは安くなったとはいえ、カーナビはそれなりの値段がするものだ。

 

 

 

なのにこんな調子では、とんちんかんで面白いけれど、役には立たない。

 

 

 

15年もたてば、相当、機械も進化しているだろうに、意外とそうではないようだ。

 

 

 

 

ちなみに夫婦のカーナビは他の場所はちゃんと認識するのに「横浜ランドマークタワー」だけが「花巻温泉」になるという。

 

 

 

最近は車に乗るたびに、ふざけて「横浜ランドマークタワー」と言ってみる。

 

 

 

そしてカーナビが得意げに「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」と言うのを聞いて、夫婦は「そんなに花巻温泉に行きたいのか!」と言いながら、笑い転げているらしい。

 

 

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