嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

歩き方とか、倒れ方とか。

2006年03月26日 15時37分49秒 | 駄文(詩とは呼べない)
死ぬまでに感じる時間の長さを縮める一つめの方法は
何も考えず、流されるままに従い、そして必要以上に何も知ろうとしないこと

けれどそれは、他者を知る為の扉が どのような形であれ
狭くなるか、閉じるという意味も多少は合わせ持っているはずである

何故なら光というのは
伝わってこそ光であって
光がどこへも伝わらないということは
結局は世界が闇で包まれたまま
その永遠を隠し持つことに他ならないからである

多くの幻想が伝わる事で虚構としての位置を獲得し
位置を獲得したエネルギーが具現化の流れの中で物質化されてきたように思う
全ての謎を解くことが死そのものである物理世界の閉塞的な現実感は
その法則が過去に立脚する限り
抗えないほどに無意味として存立する

存在を証明すること
存立の起源を勝ち取ること
ただ、そこにあるのを認めること
全ての無意味を現象として開き直ること

そのようなものは。

科学と呼んでも道徳とは呼べない。
法則とは呼んでも倫理とは呼べない。

だから結局
ひとつの小さな手が掴むことが出来るのは
自分の手の長さを超えない世界の物象でしかなく
掴めないことを嘆くのが嫌ならば
はじめから掴もうとしない方がはるかに手っ取り早い

科学は思想を生む
宗教は思想を生む
科学は宗教を生む
宗教は科学を生む
そしてまた、科学的宗教も、宗教的科学も、
洗脳と結びついて権力を得る。

エネルギーの権化、物質化には、何故こんなにも特別な位置が与えられているのか
それは僕が物理現象を現実とすり替えて信じているという可能性を示唆するけれど
結論として受け入れるだけの言葉なら、
何も考えていないに等しい。

疑うことが苦しさを伴う地平でなら
素直に受け入れて整える姿勢の方が遙かに楽だろう

疑うことが全く苦痛に感じないほどの病理なら
全てを否定して知り続けるしかないだろう

だけど僕は。

そのどちらも、等身大の僕を超えようとする力の発露であるから。

だから僕は。

意識の目覚めと共に
ブラックホールをさらけ出す

業はどこまでも深い

自分を知ろうとする限り
僕の世界は死に近づく。

閉まりかけた扉の前でダイヤルを回すように

2006年03月26日 14時56分17秒 | 駄文(詩とは呼べない)
煮え切らない魂が鎖で縛られている
冷たい孤独の中で刻み続ける生死の鼓動が
結ばれた糸を熱の力で偶然ほどいたりする

死んだ数だけ消えていく世界が
僕を通ろうとして僕に殺される

可能性の橋であることはずっと気付いてる
それでも僕はそれを切断する

死に神の釜は僕の鎖を削ったり切ったりする

100万分の一の精度で
僕が諦める世界達
僕から遠ざかる世界達

僕はそれを追いかけ回したりしない
僕はそれをまっすぐ見つめる目を育てる

生まれたときから壊れたカメラしか与えられていない
そしてまた、壊れかけた世界しか側には無い

500万分の一の精度で
2億分の一の精度で
僕は間違えて僕を殺しそうになる

それを防ぐために作られる僕は

まるで鎖の役を引き受けるような
ひとつの世界のカタチ。

運命の明日がまだ来ない
それでも僕は鎖と釜を振り回して…

僕だけを、慎重に殺さなければならないのか

背中の瞳で時を見る

世界から逃げ続ける僕に 真実の現在地を教えるように。

数えた分だけ失われる世界なら

2006年03月26日 02時19分44秒 | 駄文(詩とは呼べない)
閉じられている世界が、少しだけ開くと 僕は安心する。
僕が死んだ時間は、過去のその時であり 未来のその時でもあるから
もう、それは事実としては変わらないのだけれど。

それでもこうして少しだけ、
手探りで記憶を取り出している時のどうしようもない閉塞感は
他者への扉が開くことで、
少しは緩和されると表現してもいいかもしれない。
それは厳密には、全く意味の異なる話なのだけれど。

あと二年と少しの間に
僕の言葉はどれだけ殺されていくのだろう
そしてまた、いつ、今日が明日に変わるのだろう

みんなみんな、永遠の中で生きている
無限に広がる固くてどこまでも続く死の領域に
やわらかい永遠を有限に泳いでる

どこまでも永遠でしかない閉じられた世界で
広がった時を刻もうとするから
ずっとずっと僕の中で変化は知の痛みだけれど。

それでもまだ
僕はゆっくりと死んでいる途中だから
僕を殺そうとする大人はこれからも現れるのだろうけど。

あと少し
もうあとほんの少しのワガママだと叫んでいても
きっと僕の言論が弾圧される時も来るだろう

踏み出した分だけ死が怖くなるような世界なら
僕は60億の客席で主人公を眺めます
理解した分だけ絶望する知識だけの世界なら
僕は何も知らないままで死んでいる永遠の光に闇を見る

君たちが
僕の世界を無理に知る必要はないです
僕はただ
ここで自分の居ない世界を叫ぶだけだし

それを否定したいほど固い意志を持つ読者が君なのなら
僕は時間をかけて君を殺すだけです。

血塗られた歴史を赤い血でなぞる必要はないよ
君が死ねば、それだけ世界は平和になるのだから。

そして僕が死ねば
僕の世界は君に証明されるだろう

僕は居ない
君が持っている僕の幻影さえも
やがてやわらかい時の中で暖かく消えていくだろう

だから僕は。

最後まで僕らしく
壊れていく世界の仕組みをここで眺めよう

汚された明日なんて要らない
真実の記憶も要らない

それでも僕は
ここで今を死んでゆく