いろんなものが終わっていたと思う
いろんなことが終わっていた
そしてその中で
僕はどれほどの目線でものを見て
どれくらい多くの物を見過ごしてきたのだろう
僕の風景から、何人かの人が消えた
意図的に居なくなった人もいたし
忘れられるように消えた人もいるだろう
僕はその人たちの存在を
無理に引き留めるべきではないと思う
そういった気持ちはいまでも変わらない
だけど
その人たちのことを
全く気付かずに素通りしていたとしたら
それは少しばかり
悲しいことのような気がする
多くの人が、自分の言葉を持たない
そしてもっと多くの人が自分の事を誰にも話せない
ただ、話しているのは
自分のことに似ていて少し違う
誰かのために説明される物語だけだ
本当の事は誰にも言えない
本当の事は誰にも伝わらない
本当のことには言葉がくっつかない
本物は線のようになぞる事はできない
本物は雲のように掴むことはできない
真実はここにはない
それでも
君が震わせた空気の苦みを
君が発振した見えない電波を
僕の鼓動が震わせるさわれない幻聴を
僕の耳の中で
水面を丸める波紋のように
ふるえる寒さのように、残しておこうと思う
鼓膜を破り続ける歌のように
いろんなことが終わっていた
そしてその中で
僕はどれほどの目線でものを見て
どれくらい多くの物を見過ごしてきたのだろう
僕の風景から、何人かの人が消えた
意図的に居なくなった人もいたし
忘れられるように消えた人もいるだろう
僕はその人たちの存在を
無理に引き留めるべきではないと思う
そういった気持ちはいまでも変わらない
だけど
その人たちのことを
全く気付かずに素通りしていたとしたら
それは少しばかり
悲しいことのような気がする
多くの人が、自分の言葉を持たない
そしてもっと多くの人が自分の事を誰にも話せない
ただ、話しているのは
自分のことに似ていて少し違う
誰かのために説明される物語だけだ
本当の事は誰にも言えない
本当の事は誰にも伝わらない
本当のことには言葉がくっつかない
本物は線のようになぞる事はできない
本物は雲のように掴むことはできない
真実はここにはない
それでも
君が震わせた空気の苦みを
君が発振した見えない電波を
僕の鼓動が震わせるさわれない幻聴を
僕の耳の中で
水面を丸める波紋のように
ふるえる寒さのように、残しておこうと思う
鼓膜を破り続ける歌のように