未来なんか、無くなってしまえばいいと、何度も何度も何度も何度も考える。
誰かから望まれた未来など、何もかも、無くなってしまえばいいと思う。
本当に、切実に、誰にも創造出来ない、
誰からも何からも、全く望まれない未来がくればいい、と思う。
何も生み出されず、
何の価値もない、
ただ茫漠とした海洋宙の廃炎を漂うような、
そんな真っ暗な時が支配すればいいと思う。
地球の引力の中で死んでいくことを、
生を受けた時から恥ずかしいと思う人達のために
宇宙葬が作られたとしても
その死体の願いは、
この牢獄のような宇宙から、決して出られず、
また、知覚可能な範囲圏から、
他者に会うことも出来ず、
さりとてこの世界が、
ただ意識を騙す過去の叡績からパズルを作られる事も無く
ただ、僕たちは、
現時点で、今を、自分を、此処を、在処だと思って
未来を欲する。
そんな形質は、
もううんざりだ。
未来が、無くなればいい。
誰もが望んでいる、
退屈から逃げ出す為の、未来そのものが
無限の日常を畳みかける、
反束縛的な、未来そのものが、
全ての場所から無くなればいい。
誰にも、何も与えられず、
誰も何も得られず、
絶望感が、麻痺してしまえばいい。
意味を意識化する、生の境界も、
超越的な願望のような死も、
認識に立ちふさがる、まやかしのような音も、
溢れ出す、陽炎のような、優しい光も、
誰かを求めて彷徨う声も、
全てが、
ただ、無い物ねだりの現実感のように、
「なくなってしまえばいい」
うんざりだ。
今日を生きようとあがく、
僕等の欲望なんて。
誰かから望まれた未来など、何もかも、無くなってしまえばいいと思う。
本当に、切実に、誰にも創造出来ない、
誰からも何からも、全く望まれない未来がくればいい、と思う。
何も生み出されず、
何の価値もない、
ただ茫漠とした海洋宙の廃炎を漂うような、
そんな真っ暗な時が支配すればいいと思う。
地球の引力の中で死んでいくことを、
生を受けた時から恥ずかしいと思う人達のために
宇宙葬が作られたとしても
その死体の願いは、
この牢獄のような宇宙から、決して出られず、
また、知覚可能な範囲圏から、
他者に会うことも出来ず、
さりとてこの世界が、
ただ意識を騙す過去の叡績からパズルを作られる事も無く
ただ、僕たちは、
現時点で、今を、自分を、此処を、在処だと思って
未来を欲する。
そんな形質は、
もううんざりだ。
未来が、無くなればいい。
誰もが望んでいる、
退屈から逃げ出す為の、未来そのものが
無限の日常を畳みかける、
反束縛的な、未来そのものが、
全ての場所から無くなればいい。
誰にも、何も与えられず、
誰も何も得られず、
絶望感が、麻痺してしまえばいい。
意味を意識化する、生の境界も、
超越的な願望のような死も、
認識に立ちふさがる、まやかしのような音も、
溢れ出す、陽炎のような、優しい光も、
誰かを求めて彷徨う声も、
全てが、
ただ、無い物ねだりの現実感のように、
「なくなってしまえばいい」
うんざりだ。
今日を生きようとあがく、
僕等の欲望なんて。