嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

幸せを願いすぎて自殺する人になれ。

2006年09月17日 03時22分33秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ふたつの力が、あるように思う。
誰かを幸せにする力と
誰かに幸せになって欲しいと思う力

一つめの力は
まずは自分が幸せにならなければ
誰かを幸せにする事ができない

そして
誰かを幸せにする力を集めて
周りのみんなを幸せにしていく。

二つめの力は
自分の全てを投げ出してでも
誰かには絶対に幸せになって欲しいと思う力
そういう力は
ずっとずっと長く長く続けても
ほんの少しずつしか伝わっていかない
自分が幸せになりたいと思っている人には
なかなか届かない
そんな気がする。

三つ目の力は
全てを不幸にして
自分が不幸になりたいと願う力
ある種の芸術が、狂気から発せられるエネルギーを糧にして育つように
悪意の芽が、人を魅了する呪いとしてすくすくと育っていく。
華麗に美しく、全てを滅ぼす力として
現実を奪って、物語を育てていく。

僕は。

たとえ君達が明日そこで息絶えたとしても、
自分の為に自殺したいと思うよ。
僕の自殺を止めるために、
先に僕を殺そうとするキチガイは
きっともう現れないだろう。

本当は痛みから逃れたいといつも思っているくせに
口に出せない君達のために
僕は、ここで弱さを叫ぶよ。
まるで弱さこそが、僕自身であるかのように。

僕は自殺するよ。
もう決めたんだ。
ずっと昔に。
反対してもいい。
説得してもいい。
だけど、その時は殺されないように気をつけてくれ。
僕に。
決して踏み込まないように
僕に、君がそこで殺されないように
僕を殺すエネルギーを
そちら側へ奪わないように
そこに立って
ゆっくりと、落ち着いて覗き込めばいい

大丈夫、君は堕ちないよ。
奈落はこちら側にある。
そちら側にも
奈落のようななにかがいつも日常の隣で待ち構えているかもしれないけれど。

それでも
きっと君達はしぶとく生きてられるよ。
ほんの短い時間だけ。

僕は少しばかり、長生きしすぎた。
ずっと昔の事を思い出してばかりだ
それはつらいことではない。
昔の幸せに浸っていても
それが幸せである限りは
つらい記憶にはならないだろう。

だけど僕は。
昔の自分から、幸せな気持ちを奪い取れない事が
記憶を書き換えられないことが
世界を変えられないことが
こんなに哀しいことだとは
”昔は”知らなかったよ。
それがたぶん、僕が幸せであったということなんだろう

明日は変わる。
変わり続ける。

なのに

世界は変わらない。
世界は変えられない。

不思議だね。
半分だけ、君達が世界のような気がするよ。

僕の背景が石化して
やがて崩れる
ピンクのまぼろしであるかのように。