目に映る景色だけを、現実だと思うなら
僕はもう、ひゃっぺんくらいは現実を殺した。
瞳に映る相手の顔だけを、自分だと思うなら
僕等はもう、鏡の前で何度と無く自殺した。
何かと向き合い
何かの前で立ち止まり
何かを呟くだけで過ぎる日々なら
僕等はもう、
ただそれだけで
日を追うごとに老化した鼠になる
爪を追った狼も
首を伸ばし続けたキリンも
僕等の中で
ただ、鏡の前にいるその者を
傷だらけの猿だと認めるように
諦めが、全てを覆っていく
何をしてもいいはずだ
誰を殺してもいいはず。
してはいけないことなど、
この世界に、何か1つでも、あっただろうか?
それでも僕等は
ただ、罪の前で罪に怯え
人の前で人に怯える
涙に溺れる魚のように
息をするたびに、時がむず痒くて
ただどうしようもなく
何も出来ない自分だけを見つめて
僕を僕等へと繋ぐ 蜘蛛の糸から
光だけを取り出して、
ドブのような真っ暗闇に投げ捨てる
お前の光なんかに
俺は騙されないぞ、と
ジッとまぶしいものを見続けて
僕がそこに居ることを
全ての真っ白な場に向かって
名乗りすぎるように
自分を続ける
きっともう壊れてるはずなのに
これ以上、僕は何を壊すんだろう
見えない場所に手を伸ばして
全てを握りつぶす為に
僕の手はあるのだろうか
暗い牢獄の中で
ジッと何かを待つような時は沈んだ
それなのに
僕はまだ、何かと出会うことさえ
果たせずにいるから
それはきっと
この世界は僕だと
全てが名乗り始めるのも時間の問題だろう
痛みさえ無くなってしまえば
こんな世界に用は無いのに
明日にも、昨日にも、騙され続けて
僕が騙され続けて
僕を名乗り続ける
怖いものはなんだろう
痛みと他者と、未来の在処
死なない自分
怖いのは、死体にすらなれない自分か。
じんと息を潜めて ぐむぐむとうごめく痒さの海で
僕に絡み付いた何かが、
どうしようもなく、
僕の側で疲れていく。
僕の側に、生が絡みついてゆく。
殺してやる。
生きることの全てを。
僕はもう、ひゃっぺんくらいは現実を殺した。
瞳に映る相手の顔だけを、自分だと思うなら
僕等はもう、鏡の前で何度と無く自殺した。
何かと向き合い
何かの前で立ち止まり
何かを呟くだけで過ぎる日々なら
僕等はもう、
ただそれだけで
日を追うごとに老化した鼠になる
爪を追った狼も
首を伸ばし続けたキリンも
僕等の中で
ただ、鏡の前にいるその者を
傷だらけの猿だと認めるように
諦めが、全てを覆っていく
何をしてもいいはずだ
誰を殺してもいいはず。
してはいけないことなど、
この世界に、何か1つでも、あっただろうか?
それでも僕等は
ただ、罪の前で罪に怯え
人の前で人に怯える
涙に溺れる魚のように
息をするたびに、時がむず痒くて
ただどうしようもなく
何も出来ない自分だけを見つめて
僕を僕等へと繋ぐ 蜘蛛の糸から
光だけを取り出して、
ドブのような真っ暗闇に投げ捨てる
お前の光なんかに
俺は騙されないぞ、と
ジッとまぶしいものを見続けて
僕がそこに居ることを
全ての真っ白な場に向かって
名乗りすぎるように
自分を続ける
きっともう壊れてるはずなのに
これ以上、僕は何を壊すんだろう
見えない場所に手を伸ばして
全てを握りつぶす為に
僕の手はあるのだろうか
暗い牢獄の中で
ジッと何かを待つような時は沈んだ
それなのに
僕はまだ、何かと出会うことさえ
果たせずにいるから
それはきっと
この世界は僕だと
全てが名乗り始めるのも時間の問題だろう
痛みさえ無くなってしまえば
こんな世界に用は無いのに
明日にも、昨日にも、騙され続けて
僕が騙され続けて
僕を名乗り続ける
怖いものはなんだろう
痛みと他者と、未来の在処
死なない自分
怖いのは、死体にすらなれない自分か。
じんと息を潜めて ぐむぐむとうごめく痒さの海で
僕に絡み付いた何かが、
どうしようもなく、
僕の側で疲れていく。
僕の側に、生が絡みついてゆく。
殺してやる。
生きることの全てを。