どこかで、いつか書いたかもしれません。
でも、忘れん坊の自分の為に、覚えているうちに、もう一度。
それは、1992年7月末頃、午前11時半過ぎのことです。
グワ~~~ン~ン~ン!
「有希、大丈夫?」
「うん、でも、こんなんになった~」と、腕を見せた。
「瑞希は、大丈夫?」
「うん、僕は、大丈夫。」
「でも、おねえちゃん、血が・・・。」
「あっ、擦り傷やね・・・」
相手のドライバーが降りてきて、「大丈夫ですか?」と。
「えぇ、でも、娘が、擦り傷が・・・。」
「奥さんは、大丈夫ですか?」
「私?、ま、怪我は、ないみたい・・・。でも・・・。」
「すみません。・・・・」
「あの、警察呼びますからね。」
この日は、スイミングの夏期講習の日でした。
11時過ぎにスイミングクラブを出て、帰宅途中でした。
ハム仲間と、楽しくおしゃべりしていました。
大きなダンプカーが前に走っていて、視界が悪いので、
車間距離を取ろうとして、減速してたら、
対向車線の車が、ダッチロールのように、フラフラしてました。
昼間から酔っ払いか?と思い、ハム仲間に、
「対向車線の車の動きが変だから、路肩に停めて、やり過ごしますね~」と
言った瞬間でした。
その対向車が、それまでフラフラしていたのに、
私が車を路肩に停めた瞬間、一直線にこっちへやってくるのです。
えっ、何?
ハンドル切って、戻してよ~。
何で、こっちへ来るのよ・・・。
ちょっと、ブレーキ踏んでよ!
「おかあちゃん、前から車が来るよ~」と有希。
「何、どうしたの?」と瑞希
「有希、しっかりドアの上のノブ掴んでな!瑞希は、座ってな!」
私は、右手は、ハンドル、左手で、立ち上がってくる瑞希を抑えていました。
ガ~~~ン~~~ン・・・。
私のフロントガラスのまん前に相手の車のフロントガラスとヘットライトが!
この間、僅か数秒だったと思います。
でも、近づいてくる車が、見えてるのに、逃げられないなんて・・・。
ただ、ぶつかるのを待っていたなんて・・・・。
まさに、スローモーションでした。
それも、色の抜けたセピアカラーの・・・。