大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

三木鉄道 西這田駅!

2016年03月04日 | 

兵庫県三木市別所町にあった西這田駅は、JR加古川線の厄神駅と三木駅とを結んでいた全線単線非電化のローカル線だった三木鉄道の旅客駅として1986(昭和61)年4月1日に開業しましたが、2008(平成20)年4月1日に三木鉄道が廃止されたことに伴い、廃駅となりました。

この西這田駅は国鉄三木線が第3セクターの三木鉄道へ転換されてから開業した駅でしたが、単式ホーム1面1線のみを有する無人駅で駅舎はありませんでした。

西這田駅が属していた三木鉄道の歴史をさかのぼれば、もともとは1916(大正5)年11月22日に播州鉄道として開業しましたが、その後、播丹鉄道を経て、1943(昭和18)年6月1日に国鉄三木線となりました。
1980(昭和55)年12月に施行された国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特別措置法)により、三木線は第1次特定地方交通線に選定されてしまいます。 地元では1982(昭和57)年2月23日を皮切りに6回にわたって三木線特定地方交通線対策協議会を開いて協議し、1984(昭和59)年5月25日に開かれた第6回対策協議会において正式に第3セクター鉄道として存続することを決定し、翌年の1985(昭和60)年4月1日に国鉄三木線が第3セクター三木鉄道に転換されました。

しかし、三木鉄道は転換初年度から1度も黒字になったことはなく、乗客の減少が続いて慢性的な赤字に陥っており、さらに三木市長選挙の際には、三木市の財政再建のため「三木鉄道の廃止」を公約の1つに掲げていた候補者が市長として当選したこともあり、ついに三木鉄道は2008(平成20)年4月1日に廃止されました。

 <西這田駅の年表>

 ・1986(昭和61)年4月1日:三木鉄道の旅客駅として開業
 ・2008(平成20)年4月1日:三木鉄道が廃止されたことに伴い、廃駅となる

 
(駅 名 標)

 
(西這田駅)


 撮影年月日:1999(平成11)年8月10日