滋賀県甲賀市信楽町牧にある雲井駅は、JR草津線の貴生川駅と信楽駅とを結んでいる全線単線非電化の信楽高原鉄道信楽線(14.7km)の駅です。もともとは国鉄信楽線の一般駅として、1933(昭和8)年5月8日に開業しました。
かつては相対式ホーム2面2線を有していて列車交換も可能でしたが、現在は単式ホーム1面1線のみの無人駅で、開業時に建てられた木造駅舎が健在です。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は294人で、これは信楽高原鉄道信楽線の全6駅中3位です。
雲井駅が属する信楽高原鉄道は、旧国鉄の第1次特定地方交通線だった信楽線を転換した第三セクター鉄道で、滋賀県内の鉄道路線で唯一の非電化路線です。 そして、信楽線のうち全長の約半分を貴生川駅と紫香楽宮跡駅の間の勾配区間が占めています。
<雲井駅の年表>
・1933(昭和8)年5月8日:国鉄信楽線の一般駅として開業
・1943(昭和18)年10月1日:信楽線が不要不休線に指定されたことにより、営業休止
・1947(昭和22)年7月25日:信楽線が運行を再開したことにより、営業再開
・1962(昭和37)年5月11日:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1987(昭和62)年7月13日:信楽線が第三セクターの信楽高原鉄道へ転換されたことにより、同鉄道の駅となる
・1991(平成3)年5月4日:貴生川駅~紫香楽宮跡駅間の小野谷信号場付近で、JR西日本の臨時快速列車と信楽高原鉄道の普通列車との正面衝突事故が起きて全線が運休してことにより、営業休止
・1991(平成3)年12月8日:全線が運行を再開したことにより営業再開
・2013(平成25)年9月15日:台風18号による水害で杣川に架かる杣川橋梁の一部が流出したため、全線が運休になったことにより営業休止
・2014(平成26)年11月29日:全線が運行を再開したことにより営業再開
(駅 名 標)
(貴生川駅方面を望む)
(雲井駅駅舎)
撮影年月日:2019(令和元)年8月12日