7月22日は下駄の日です。
日本の伝統的な履物である「下駄」のよさを見直してもらおうと、1990(平成2)年の全国大会で日田木製履物連合会が提案し、1991(平成3)年に全国木製はきもの業連合会が7月22日を「下駄の日」という記念日に制定しました・
日付は、下駄の寸法を表すのに「七寸七分」というように7の数字がよく使われることと、下駄の跡が「二二」に見えることから7月22日になりました。
下駄は、鼻緒があり、底部に歯を有する日本の伝統的な履物です。 足を乗せる木板に「歯」と呼ばれる接地用の突起部を付け(歯がないものもある)、「眼」と呼ぶ孔を3つ穿って鼻緒を通し、足の親指と人差し指の間に鼻緒を挟んで履きます。
下駄の歴史については、足の保護や水田・湿地での沈み込みを防ぐため使われたとみられる木版が、弥生時代の登呂遺跡(静岡県)から出土しています。そして、1940年代にゴム製の履き物(洋靴)が登場するまでは、庶民は下駄や草履を多く用いました。
しかし、下駄は木製であるため、歩くと「カランコロン」という特徴的な音がするため、祭りや花火の日に浴衣姿で歩く場合や、温泉街の街歩きなど(城崎温泉や鳴子温泉などでは、下駄履きを前提としたまちづくりをしています)では雰囲気を出す音であっても、現代の町中では騒音と受け取られることもあるので、現代の日本では、ビニール素材の軽装履(サンダル構造の草履)やスニーカーにとって代わられ、一般的に下駄が履かれることは少なくなりました。
ちなみに、下駄の生産は広島県福山市松永地域や大分県日田市を中心に、福島県、長野県、新潟県、秋田県、静岡県などに産地があります。
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