7月29日はアマチュア無線の日です。
アマチュア無線は、1941(昭和16)年12月8日の太平洋戦争の開始と同時に禁止されましたが、終戦後の1952(昭和27)年の今日(7月29日)、全国で局免許申請者30名に無線局予備免許が交付されました。
このことを記念して、日本アマチュア無線連盟(JARC)がアマチュア無線の健全な発展と知識の普及を目的として、1973(昭和48)年に7月29日を「アマチュア無線の日」と制定しました。
アマチュア無線は、金銭上の利益のためではなく、無線技術に対する個人的な興味により行う、自己訓練や技術的研究のための無線通信で、日本では、運用する為の無線従事者免許証と電波法に基づいた無線局免許状が必要です。
アマチュア無線の歴史については、1888(明治21)年にハインリヒ・ヘルツにより電波の存在が証明され、1890年代にクリエルモ・マルコーニによってそれが通信に応用された後に、アマチュア無線は誕生しました。
そして、電波の商業利用や軍事利用は、それぞれの国の電信に関する諸法令のもとで始まったものの、はやくも1903(明治26)年には国際調整が必要となり、8箇国[の電波主管庁の代表がベルリンに集まり、無線電信予備会議を開いています。しかし、先進国の中で唯一アメリカは法による電波監理を行わず、無線実験や商用利用を国民の自由に任せていましたが、これこそがアマチュア無線を生み出す素地となりました。
日本では、日本では1915(大正4)年11月1日に施行された無線電信法第2条第5号により、個人や法人が無線電信または無線電話の実験を目的とする無線施設を逓信大臣の許可を受けて開設できることになりました。これにより法的には個人による無線実験の道が拓かれたものの、当初許可されたのは無線機器メーカーや大学・専門学校による学術研究や機器に関する実験のための私設無線電信のみでした。
その後、個人による無線科学の学術研究や機器に関する実験のための施設、いわゆるアマチュア無線が法的に最初に許可されたのは1922(大正11)年です。
個人が開設する実験用私設無線電信無線電話の施設は、1941(昭和16)年12月時点で331局になっていましたが、前述のように同年12月8日の太平洋戦争開戦に伴い、同日をもって、電波の発射は禁止されたのでした。
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