山の上ホテル

山の上ホテルというと山岳ホテルみたいだけど、実際は丘の上。
英名HILLTOP HOTELの方が実状にあってますな。

昨日知人の慶事があり、ここを利用する機会があったのですが
慶事とは関係なく個人的にこのホテルに思い入れが少しあります。


このホテル、
さわやかな高原にありそうな名前ですが、
実は東京のど真ん中。
某大学キャンパスの一部のような立地なのです。
大学敷地にある訳ではないのですが、
法学部や図書館など複数の大学建物の間に建っているので、
知らない人が見たら大学の記念館みたいに感じるでしょう。

某大学は私の母校なのですが、
講義の移動でいつも横目でこのホテルを眺めていました。
歴史のある有名ホテルなので学生時代には全く関わりのない場所。
きたない格好した学生がわらわら歩く間を
黒塗りの送迎車やタキシード着た別世界の人が出入りする
ちょっと憧れの縁のない世界

そんなイメージです。

リッツカールトンや帝国ホテルのような一流ホテルに対しては
躊躇するお値段ではありますが、心理的にどうこうはありません。
しかし山の上ホテルに対しては、
若い頃に刷り込まれた印象強く残っており
足を踏み入れるのは躊躇してました。
おそらく、昨日のような機会がなければ
一生入る事もなかったでしょう。
よい思い出になりました。


簡単に利用した感想など。

サービスは派手ではないですが、手堅く伝統的。
イギリス的な感じといえばわかるでしょうか？
施設は古いのですがよく手入れされていて、
敷き詰められた絨毯が厚い。
サービスは古風な形式に則り今風ではないですが私は好きです。
料理はスープと肉が絶品でした。
パンが少し残念。
前菜、魚、デザートは絶品とは言いませんが、
かなり上質な材料を腕のよい料理人が作っているのが感じられます。


私は洋風のホテルより和風旅館が好きなのですが、
こういう古風なこだわりのあるホテルは思い出に残ります。