もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

2339番:フィフィ嬢(15)

2023-07-19 21:26:18 | 日記

 
フィフィ嬢(15)
マドモワゼル フィフィ 
MADEMOISELLE  FIFI    
  

——————————【15】—————————————————

  Depuis  son  entrée  en  France,   ses  camarades  ne
l' appelaient  plus   que   Mlle  FiFi.   Ce  surnom  lui
venait  de  sa  tournure  coquette,  de  sa  taille  fine
qu' on  aurait  dit  tenue  en  un  corset,  de  sa  figure  
pâle  où  sa  naissante  moustache  apparaissait  à  peine,
et  aussi  de  l' habitude  qu' il  avait  prise,  pour  ex-
primer  son  souverain  mépris  des  êtres  et  des  choses,
d' employer  à  tout  moment  la  locution  française——
fi, fi donc,  qu' il  prononçait  avec  un  lége  sifflement.


.——————————(訳)—————————————————

ウイリヘルム侯爵がフランスに進駐して以来、彼の同僚
たちは彼のことを最早「フィフィ嬢」としか呼ばなくな
りました.このあだ名は彼の見せるコケティッシュな様
子や、コルセットで締めたようにほっそりした体形から
由来したものだった.さらには生え始めた口ひげがかろ
うじて見えるようになった青白い顔も、その名の由来に
なっていた.またさらには人や物事に対して徹底した軽
蔑の念を表現するのに、軽いヒューという発声である
「フィッフィ、まったく」というあらゆる場面で使うフ
ランス語の言い回しを使うところからも由来していた.

 

——————————《語句》————————————————
                 
surnom:[スュルノン](m) あだ名、異名      
tournure:[トゥールニュール](m) 成り行き、展開、❷言い回し;
   ❸外観、様子、態度     
on aurait dit:~のようだ、ようだった
   dit のあとは普通はque + 直説法;ここでは過去分詞
   ~されたようだった.tenir は「締める」
   「コルセットで締められたように~」 
de sa figure:彼の
taille:(f) ①身長、 ❷腰回り、ウエスト; ❸体つき  
coquet(te):(形) おしゃれな、気取った、粋な
   ❷色気のある、なまめかしい、
   男の気を引こうとする;❸瀟洒な、こぎれいな          
tenue:(過去分詞)締め付けられる<tenir (他) 握る、
   締めつける {en で}  
      tenue en cortset / コルセットで締めつける      
corset:[コルセ](m) コルセット      
naissant(e):(形) 生まれかかった、始まりかけた  
moustache:[ムスタシュ](m) 口ひげ、(ネコなどの)ひげ  
apparaissait:(半過去3単) <apparaître (自)
   現れる、見えるようになる、明らかになる
   姿を表す、出現する、生じる  
à peine:かろうじて~    
habitude:(f) 習慣
   prendre une bonne habitude / よい習慣をつける 
exprimer:(他) 表現する、言い表す、示す 
souverain(e):(形) 極端な; 
    souverain mépris / 徹底した軽蔑
mépris:[メプリ](m) 軽蔑  
des êtres:(m/pl) 人、人間、生物、存在;ここでは「人」    
des choses:(f/pl) 事、事柄、物;
    ここでは人に対して「事物」
d' employer:使うことからも [由来している] 
à tout moment:あらゆる場合に       
locution:(f) 句、成句、熟語、言い回し
la locution française:フランス語の慣用句
    ここでは「いつものセリフ」 
qu' il prononçait:(関係節) 彼の発話する~      
sifflement:(m) 口笛、ホイスル、ひゅーひゅーという音
avec un léger sifflement:軽いヒューという音.
fifi:(辞書不掲載語)→  想像で書きますのでええかげん
   ですが、フィッフィという音声で軽蔑の念を
   表現したのだと思います.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2338番:フィフィ嬢(14)

2023-07-19 21:21:53 | 日記


フィフィ嬢(14)  
マドモワゼル フィフィ 
MADEMOISELLE  FIFI    
  

——————————【14】—————————————————

 Dans  la  salle   ils  trouvèrent  les  trois  officiers  de
moindre  grade:un lieutenant  Otto  de  Grossling*;deux  
sous- lieutenants,   Fritz  Scheunaubourg   et   le  marquis  
Wilhem  d' Eyrik,  un tout  petit blondin fier et brutal  avec
les hommes,  dur  aux vaincu,  et  violent comme une  arme  
à  feu.


.——————————(訳)—————————————————

  食堂には階級の低い3人の士官がいました:ひとりは
オットー・フォン・グロスリング中尉、そしてふたりの
少尉、フリッツ・ショイナウブルクとウィルヘルム・
フォン・アイリック侯爵である.ウィルヘルム侯爵はブ
ロンドの髪をした小柄な人物で部下に対しては.尊大で
粗暴、そして捕虜に対しては情容赦なく、乱暴なこと、
火炎放射器の如くであった.

  

——————————《語句》————————————————
            
salle:(f) 広間、大部屋、(個人宅の)食堂 salle à manger
      本文ではこのあと la salle à manger du château と言
   い換えをしているので、食堂の意味. 
marquis:[マルキ](m) 侯爵          
avec:(前) [toward に相当] ~に対して      
vaincu(e):(形) 打ち破られた、征服された、負けた;
        (名) 敗者
    本文
fier(fière):(形) 高慢な、尊大な
brutal:(形)  乱暴な、粗野な、粗暴な 
dur(e):(形) ①固い、❷難しい、つらい、きつい
  ❸きびしい、無情な;(人に対して)きびしい     
violent(e):(形) ❶荒々しい、激しい、❷乱暴な、粗暴な 

 

——————————≪ひとこと≫————————————————

Otto de Grossling:プロイセン軍の人なので、名前には
de ではなくvon がつくと思いますが、とりあえずこの
ままにしておきます.von は「~の」に当たる言葉で
ドイツでは貴族出身を表します.日本でも昔の貴族出身
には「~の」と言いましたよね.「源義経」なら「みな
もとの~」というふうに.とここまで書いたのですが、
次のウィルヘルム・アイリック侯爵はフランス語のまま
だと名前そのものがダイリックになってしまうので、や
っぱり、von に変えておきます.
Otto de Grossling → Otto von Grossling
Wilhem d' Eyrik → Wilhem von Eyrik

なお、訳本(光文社文庫)ではフォンになっていました.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2337番:ハイジ(90)

2023-07-19 21:15:45 | 日記


ハイジ(90)


—————————【90】————————————————

 Das  Geißlein   hatte  sich   schnell   umgewandt   und
Heidi*  vergnüglich*  die  Kräuter  aus  der  Hand  gefressen.


——————————(訳)————————————————

 山羊は素早く体勢を変えてハイジの手から満足して
草をはみました.
  

——————————《語句》————————————————
        
das Geißlein:山羊; Geiß + lein (縮小辞) 山羊ちゃん                
schnell:(形/副) 速い、急いで、さっさと、大急ぎで
      そそくさと、    
sich⁴ umgewandt:(3単現) <sich⁴ um/wandeln 
   自分を変える; 
<um/wandeln (他) [in + 4格に][zu + 3格に] 変える     
   […⁴を…⁴に]変える
   das Kino in ein Bürohous umwandeln 
      映画館をオフィスビルに改造する  
vergnüglich:(形) 満足させる、楽しませる  
das Kraut:(変ER) 草 <die Kräuter (複数形)    
gefressen:(過去分詞) <fressen (自/他)(動物が)食べる
      [fressen- fraß- gefressen] [er frißt]
*) Heidi:このハイジは主格ではなく奪格の3格でfressen 
   の目的語です.ここではfressen は3格にハイジ、
   4格に草の複数形を置いています. 

*) vergnüglichは「満面の笑みを浮かべて」と訳したかった
のですが、山羊なので、ちょっとあきらめました.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2336番:ハイジ(89)

2023-07-19 19:05:39 | 日記


ハイジ(89)


—————————【89】————————————————

Heidi  war  schon  da  und  erkannte  gleich  die  
schlimme  Lage  der  beiden.  Sie  riß   schnell
einige   wohlduftende   Kräuter  aus  dem  Boden  
und  hielt  sie  dem  Distelfink   unter  die  Nase
und   sagte   begütigend:  „ Komme,    komme,  
Distelfink,  du  mußt  auch  vernünftig sein !  Sieh,  
da   kannst   du   hinabfallen   und   ein   Bein
brechen,   das   tut   dir  furchtbar  weh. “ 


——————————(訳)————————————————

  ハイジはすでにそこにいて、すぐに両者の大変な状況
を見て取りました.彼女はすばやく香りのいい草をいく
らか地面から引き抜いて、ミドリの鼻の下にかざしまし
た.そしてなだめるようにして言いました.「おいで、ほ
ら、ミドリちゃん、聞き分けのいい子でなくちゃ!ほら
見て、そこにいては落ちるかも知れないわよ.そしたら
脚を折って痛み苦しむことになるのよ.

 

——————————《語句》————————————————
                         
schlimm:(形) 重大な、深刻な、❷悪い、不都合な、
    困った、まずい、  
Lage:(f) (弱n) ① 位置、姿勢; ❷ 状態、状況     
erkannte:(過去3単) <erkennen (他) わかる、認識する
      (三基本形)......erkennen.....erkannte.....erkannt     
riß:(過去形) <reißen (他) 引き裂く、ちぎる、
   引き抜く、引き離す   
      (三基本形)......reißen.....riß.....gerissen       
wohlduftende:辞書不掲載→wohl + duften     
wohl:(副) よい、快適な 
duften:(自) におう、芳香を放つ
再度wohlduftende:よい香りのする
das Kraut:(変ER) 草 <Kräuter (複数形)     
begütigend:(現在分詞) 
  <begütigen (他) なだめる、慰める、落ち着か
    せる; (~の怒りなどを) 鎮める、和らげる      
vernünftig:(形) 理性のある、理性的な、❷ 分別のある、
    理解のある    
furchtbar:(形) 恐ろしい、[話] すごい
  ここでは副詞「すごく」、「とっても」     
weh:(形) 痛い、
   ここではim weh tun で「~³ は傷む」
   Tut dir der Kopf weh ?  /  頭が痛いのか?  
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2335番: ジュール叔父さん(50)

2023-07-19 19:00:46 | 日記


ジュール叔父さん(50)


—————————【50】————————————————

 Puis,  se  tournant  vers  moi,  elle  ajouta:
  —Quant  à  Joseph,  il  n' en  a  pas  besoin; il  ne   
faut  pas  gâter  les  garçons.  
    
      

——————————(訳)————————————————

  それからぐるりと私の方に向き直し、母は言い足した:
——ジョセフなら要らないですわよ;とかく男の子は甘
やかしてはいけませんからね.


——————————《語句》———————————————
             
ajouta:(単純過去3単) < ajouter (他) 付け加える、
    言い足す    
quant à ~:~に関しては、~はどうかと言うと、    
besoin:(m) 必要、要求;
   avoir besoin de ~ :~が必要だ       
gâter:(他) 甘やかす
il ne faut pas + 不定詞:~してはいけない  
les garçons:定冠詞複数形が来ています.「~はすべて」
   というのが文法に沿った訳になります.
   すべての男の子に言えることだ、と言っています.
     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする