さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4566番:さすらいの青春(420)

2024-07-31 06:34:12 | 日記


さすらいの青春(420)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼


———————【420】————————————

  Il  ne  voulut  rien  répondre,  tant  il  crai-
gnait  d'être  soudain  reconnu  comme  un  é-
tranger.    Il  demanda  seulement   à  quelle  
heure  partirait  le  bateau  pour  la  promena-
de  matinale  qu'on  avait  annoncée.   
 

..————————(訳)—————————————

 彼は何の返事もしたくはなかった.よそ者だと知
られるのを恐れたからだ.ただ朝の散歩に出かける
船は何時に出るのかだけを聞いた.船が出ることは
前もって知らされていたのだった.

            
————————《語句》—————————————
         
voulut:(直単過/3単) < vouloir (他) を望む
répondre:(自/他) 答える、返事をする;
    Il m'a répondu une courte lettre. /
  彼は私に短い返事の手紙をよこした.
tant:本来は < tant ~ que... > あまりに~なので...
  という相関句を作るのだが、本文ではque の部分
  が文頭にでて、さらにque が脱落し、一見普通
  の文になっています.ですので普通に訳して
  tant の部分を理由付けにして「それほど~なのだ」
  とすればいいと思います.   
craignait:(直半過/3単) < craindre (他) 恐れる、
    心配する; 【 g 出没型不規則動詞】   
être reconnu:(受け身の不定詞) 知られてしまうこと 
comme:(前置詞的にも使う副詞) であるとして
étranger:よその人、見知らぬ人、外部の者、部外者;
   (つまみ出される対象人物)(モーヌが部外者
   だと知れると食堂のおばさんに「出て行きな
   さい」といわれるかも知れない.モーヌは
   この事態を恐れていた.)     
partirait:(直半過/3単) < partir (自) 出発する   
bateau:(m) 船、舟   
promenade:(f) ❶散歩; ❷散歩道
      faire une promenade / 散歩する、
   partir en promenade / 散歩に出かける
     aller en promenade / 散歩に行く
matinal, ale (男複matinaux):[マティナル, マティノー](形)
   ❶早起きの; ❷朝の、朝早く  
annoncé, e:(形) (本文は女性形.なぜとお聞きですか?
   なぜならば、que という関係代名詞の先行詞が
   女性のpromenade matinale だから)
   < annoncer (他) 知らせる、告げる;
      on avait annoncé la promenade / 散歩があること
   を聞いていた. la promenade がannoncé の前に 
   出ると、annoncée になりますのでね.
      
   
———————— ≪文法1≫ —————————————

Il ne voulut rien répondre:
彼は何も返事をしようとはしなかった.

rien が不定詞の目的語になる場合は不定詞の
前に置きます.
Il ne mange rien. / 彼は何も食べない.
Il ne veut rien manger. / 彼は何も食べようとしない.

ついでに言うとtout の場合も同様です.
Je sais tout. / 私はすべてを知っている.
Je veux tout savoir. / 私はすべてを知りたい.  


———————— ≪文法2≫ ————————————

不規則動詞 craindre [クランドル]直説法現在
je crains [ジュクラン]———nous craignons [ヌクレニョン]
tu crains [テュクラン] ———vous craignez  [ヴクレニェ]
il craint  [イルクラン] ———ils craignent  [イルクレーニュ]  
————————————————————————————
直説法半過去(すべての人称で g が出てくる)
je craignais [ジュクレニェ]———nous craignions [ヌクレニヨン]
tu craignais [テュクレニェ] ———vous  craigniez  [ヴクレニエ]
il craignait  [イルクレニェ] ——— ils  craignaient  [イルクレーニェ]

 

【標語】craindre 恐れるわけはGが出る

司会者:夏井先生の判定は「才能なし」
先生 :席はありません、さっさとお帰り.
ゴタ :さようなら
司会者:まあ待って.質問コーナーにしてあげる
    なぜcraindre が「恐れる」という意味なの?
ゴタ :Gというお化けが出るからさ.

司会者:やっぱり帰れ!

ゴタ :さいなら~!   

 

 

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4565番: 雄鶏が鳴いたのよ(2)

2024-07-30 21:27:12 | 日記


雄鶏が鳴いたのよ(2)
 Un Coq Chanta  

À René Bollote

—————————【2】——————————————

  Le  mari,  M. D'Avancelles,  ne  voyait  rien,  
ne savait  rien,  comme  toujours.  Il  vivait,  
disait on,  séparé  de  sa  femme,  pour  cause
de  faiblesse physique,  que  Madame  ne  lui  
pardonnait  point.  C'était  un  gros  petit  hom-
me,  chauve,  court  de  bras,  de  jambes,  de  
cou,  de  nez,  de  tout.


 —————————(訳)————————————————

 夫のダヴァンセル氏は相変わらず何も見えず、何
も知らなかった.彼は噂によると、身体の虚弱ゆえ
に奥方とは別居生活をしていたとのこと.奥方には
夫の虚弱な体がどうにも許せないのだという.夫は
太っていて、背は低く、頭は禿、手足は短く、首も
鼻も、何もかもが短かった.


—————————⦅語句⦆————————————————
           
vivait:(直半過/3単) < vivre [ヴィーヴル](自) ❶生きる、
     生きている;❷暮らす、生活する、。住む 
disaiton:これが辞書不掲載語で前回これに躓き学習
    を投げた原因になっていました.今回これ
    はkindle 側の入力ミスということがわかり、
    学習を続けることにしました;
    尚これは挿入句で disait on ~
    「~という噂だった」の意味になります.
séparé:(形) 分離された、別の、[de から]別れた
    < séparer (他) 分ける、分離する.
    Elle sépare ses cheveux sur son front.
        彼女は髪を額で分ける    
cause:[コーズ](f) 理由、原因   
faiblesse:[フェブレス](f) 弱さ、虚弱  
physique:(形) 身体の     
que:(関係代名詞) [先行詞はfaiblesse physique]
faiblesse physique:身体の弱さ、虚弱な体
pardonnait:(直半過/3単) < pardonner (他) 許す  
ne ~ point:少しも~ない  
gros, e:(形) 太った、 
chauve:(形) 禿げた  
court, e:[クール, クルト](形) 短い  
    

————————≪学習テキスト≫ —————————————————

Kindle for PC:Maupassant Nouvelles et contes
       (French Edition)

    「おんどりが鳴いたのよ」
(訳本はちくま書房)『モーパッサン短篇集』より

訳本の訳と学習の訳とは必ずしも一致しません.
翻訳は文学作品ですから、文法よりも作品とし
てどうかを問題にしますが、学習訳は不自然な
場合でも文法理解に沿った訳になるからです.
そして原文が長文になる場合は、適当に切ると
いう点は同じです.

 

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4564番:雄鶏が鳴いたのよ(1)再チャレンジ

2024-07-30 19:53:35 | 日記

 
雄鶏が鳴いたのよ(1)
 Un Coq Chanta  

À René Bollote

—————————【1】——————————————

  Madame  Berthe  d' Avancelles  avait  jusque- là  re-
poussé  toutes   les  supplications  de  son  admirateur
désespéré,  le  baron  Joseph  de  Croissard.   Pendant
l' hiver  à  Paris,  il  l' avait  ardemment  poursuivie, et
il  donnait   pour  elle  maintenant  des  fêtes  et  des
chasses  en  son  château  normand  de  Carville.


 —————————(訳)————————————————

ベルト・ダヴァンセル夫人は、これまで彼女の熱烈な讃
美者、ジョゼフ・ド・クロワサール男爵から求愛を受け
ていたが、すべて拒絶してきた.男爵はパリで冬を過ご
す間、熱心に夫人を追尾していて、そしてノルマンディ
ーでは、今度は彼女のためにカルヴァルにある彼の城で
宴を催したり、また狩猟にも招待したりしていた.

 

—————————⦅語句⦆————————————————
    
jusque-là:そこまで、その時まで     
repoussé:(p.passé) < repousser (他) ①押し返す;
    ❷拒絶する、はねつける、退ける       
supplication:(f) 懇願、哀願   
admirateur(trice):(名) 讃美者、ファン
désespéré(e):(形) 必死の、死に物狂いの   
baron(baronne):(名) 男爵  
Joseph de Croissard:(人名)(人名にdeがあると貴族)     
ardemment:[アルダマン](副) 熱心に  
poursuivi(e):(p.passé) la が先行しているので女性一致.
      < poursuivre (他) 追いかける、追い回す、
   追跡する   
fête:(f) 祭、祝宴、宴会、パーティー、催し   
chasse:(f) 狩り、狩猟    
château:(m) 城、城館、館   
normand(e):(形) ノルマンディー(地方)の、

    

————————≪学習テキスト≫ —————————————————

【フランス語テキスト】
Kindle for PC:Maupassant Nouvelles et contes
       (French Edition)

【訳本】
『モーパッサン短篇集』より「おんどりが鳴いたのよ」
            (ちくま書房)

 

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4563番:ロンドリ姉妹(44)

2024-07-30 10:36:17 | 日記


ロンドリ姉妹(44)

   
———————【44】———————————————
                                  
 Jusqu'à  Marseille,  rien  de  nouveau.
  Nous  descendîmes  au  buffet  pour
déjeuner.
  Quand  nous  remontâmes  dans  notre  
wagon  une  femme  y  était  installée.  
 
   
————————(訳)————————————————

 マルセイユまでは何も変ったことはなかった.
 ぼくたちは昼食をとるため、列車を降りてビ
ュッフェに行ったんだ.
 そして列車に再び戻って来ると、ぼくたちの
席にひとりの女性が座っていた.
                          
                              
————————⦅語句⦆————————————————
          
installée:(p.passé) < installer (他) 落ち着かせる
    座らせる. 
   Ils ont été installés dans un petit appartement.
     彼らは小さなアパルトマンに落ち着いた.

 

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4562番:さすらいの青春(419)

2024-07-30 10:12:27 | 日記

 
さすらいの青春(419)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼


———————【419】————————————

  Il  se  hâta  vers   le  bâtiment  principal,  
car  il  avait  faim.   Dans  la  grande  salle
où  il  avait  dîné  la  veille,  une  paysanne  
mettait  le  couvert.   Dès  que  Meaulnes  se
fut  assis  devant  un  des  bols  alignés  sur  
la  nappe,  elle  lui  versa  le  café  en  
disant:
 « Vous  êtes  le  premier,  monsieur. »
 

..————————(訳)—————————————

 彼は母屋へと急いだ.空腹だったのだ.昨夜食事
を取った大広間で、ひとりの農家の女性が食卓の配
膳をしていた.モーヌがテーブルクロス上にセット
された食器類の前に腰掛けるとすぐに、彼女はモー
ヌにコーヒーを注いでやってこう言った:
 「若旦那さん、あんたが最初の客だよ.」
            
  
————————《語句》————————————
       
se hâta:(直単過/3単) < se hâter 
†hâter [アテ] (他) 早める、急がせる;
se hâter:(pr) 急いで行く
paysan, ne:[ペイザン, ペイザンヌ] (n) 百姓、農民
couvert:(m) ❶食器用具、食器一式;
  mettre le couvert / 食器を並べる、食卓を整える. 
  ❷(1人分の)食器ひと揃え
bol:(m) お椀、茶碗、鉢、湯呑茶碗  
alignés:(p.passé/pl/m) < aligner (他) 
aligner:(他) 並べる、1列に並べる、整列させる.
nappe:(f) テーブルクロス
versa:(直単過/3単) < verser (他) 注ぐ、つぐ、
   こぼす
le café:注がれるコーヒーには部分冠詞をつけるのが
   普通だがここでは定冠詞.ポットからコーヒー
   カップに注ぐのはポットの一部が注がれるので
   部分冠詞のはずだが、ポットのコーヒーすべて
   を注いだのかも知れない.(それでも文法はdu )
   たとえば魚をまる1匹たいらげてもdu poisson 
        であって、le poisson にはならない.
        本題に戻るが、ここの定冠詞は「コーヒーなる
   ものを注いだ」のニュアンスが込められている
   のでしょう.
en disant:(ジェロンディフ) コーヒーを注ぎながら言った
   のですから、理屈をこねると、verser のほうを
   en versant にして、こちらはdit なのだが、言
   葉の習慣なので、このまま受け入れましょう.
   訳をつけるなら、コーヒーを注ぎながらこう
   言った;「若旦那さん、あんたが1番客だよ.」

 

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