もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

2648番:仏作文(48)(スタンダード・フランス語講座③より)

2023-08-31 16:33:29 | 日記


仏作文(48)
(スタンダード・フランス語講座③より)


仏作文【第48回】  Leçon 10  美術Ⅱ Beaux-arts (2)
———————————————————————————
文例48
 その画家がこの色彩にこだわるのは誤りだ.
 Ce peintre a tort de s'attacher à cette couleur.  
———————————————————————————

◆ avoir を使った慣用句
「暑い」avoir chaud, 
「空腹だ」avoir faim
 
de + inf を伴う avoir を使った慣用句を少し:
「~するのは正しい(間違っている)」avoir raison (tort) de + inf
「~する必要がある」avoir besoin de + inf 
「~する意図がある」avoir l'intention de + inf 
「~する時間がある」avoir le temps de + inf 
「~する勇気がある」avoir le courage de + inf 
「~する大胆さ(ずうずうしさ)をもっている」(①標準、②くだけた言い方)
              ①    avoir l'audace de + inf  
              ②    avoir le toupet de + inf 

◆ être + 形容詞 + de + inf :

「~するのは嬉しい」   être content(e) de + inf 
「~するのはたしかだ」  être sûr(e) de + inf 
「    同上   」  être certain(e) de + inf
「~することで怒っている」être fâché(e) de + inf 

 
———————————————————————————
問題A
1. 彼にはそんなことを我々に要求する権利はない.
———————————————————————————
【単語チェック】
   権利: droit (m)
   要求する: réclamer《un droit, sa part》
           : exiger《une compensation, des excuses de qn》
           : revendiquer《ses droits》
           : demander《une explication》

ゴタ生徒答案:
   Il n'a pas le droit de nous réclamer.

正解文:
   Il n'a pas le droit d'exiger de nous ce genre de chose. 


———————≪感想と自己採点≫————————————

「そんなこと」を訳し忘れ(減点3点)  (得点7点)
「そんなこと」:de ce genre,   chose pareil(le),  (une) pareil(le) chose, 
             :une chose pareille,  quelque chose comme ça
             :cela,  ça
せめてça だけでもOKだったようである.


———————————————————————————
問題A
2. 私の父はこの問題にかかわる時間がないのです.
———————————————————————————

【単語チェック】
関わる:concerner,  prendre part à ~,  avoir part à ~,  
        participer à ~, 

ゴタ生徒答案:Mon père n'a pas le temps de  participer à
              ce problem.

正解文:Mon père n'a pas le temps de s'occuper de ce problèm..


———————≪感想と自己採点≫——————————————

正解文で使われているs'occuper de が和仏辞典になかったので
仏和辞典で確認しました.
「s'occuper de :~に専心する、かかわる、~の世話をする」
と出ていましたので、この作文にはピッタリの語句だと思います.
problèm のアクサン・グラーヴを落としたので減点1点   (9点)
 


———————————————————————————————
問題A
3.われわれはそのことを彼に言う勇気は決してないでしょう.
———————————————————————————————

ゴタ生徒答案:
Nous n'aurons jamais le courage de lui dire ça.
  

正解文: 
Nous n'aurons jamais le  courage de le lui dire.


———————≪感想≫——————————————————————

Nous n'irons …としていましたが、「あれ、これはaller の未来じゃ.
avoir の未来は「ヌゾロン」aurons 
厳密に言うと Nous n'irons jamais le courage de lui dire ça.
と書いていたので落第答案だったのですが、「単純未来」を
書こうとしていたのでおまけ.(ちょっと甘いけど)
(減点なしで得点10点)   だいぶん甘いなあ


———————————————————————————————
問題B
1.彼の生きている間は彼の弟子たちは 新しい方向へ
  進む勇気は決してないでしょう.
———————————————————————————————

  【単語チェック】     m=男性、f=女性、n=男女共通

弟子:disciple m.;  apprenti(e) m.(f.).;  élève. n. 
方向:direction (f)
進む:avancer 
~方向に進む:avancer dans une direction ~        

———————————————————————————————

ゴタ生徒答案:
Pendant qu'il vive, ses élèves n'ont jamais le courage d'avancer 
dans une direction nouvelle.  


模範解答文は:
De son vivant ses disciples n'aurons jamais le courage de 
s'engager dans une nouvelle voie.

———————≪感想≫——————————————————

せっかく前問題ではavoir に単純未来を使っていたという
のに、ここにきて、うっかり現在形にしてしまった.
つまり、まだ完全に単純未来を自由に使いこなせていない
という証拠かも.

解答文に使われているvoie をチェックしたところ
(人生の)道、進むべき道、方針
とありました.ここではピッタリだと思います.

De son vivant がよくわかりません.「彼の生きている間」
という意味なのでしょうが、Leur maître vivant ならわかる
のですが...
むしろ、ここはtant que やaussi longtemps que を使ったほうが
分かりやすいとは思うところです.


—————————————————————————————————
問題B
2.デッサンにおいて彼はあの巨匠と対決する能力が
  あると思います.
—————————————————————————————————

【単語チェック】

デッサン  :dessin (m)、 esquisse (f) 
巨匠    :(grand) maître (m)、
達人、名人 :virtuose (n) 
対決    :confrontation (f)
~と対決する:avoir une confrontation avec ~
能力    :capacité (f)
            :faculté (f) 

————————————————————————————

ゴタ生徒の答案:
En dessin, je crois qu'il a la capacité d'avoir confrontation avec 
ce grand maître.


模範解答文は:
Je crois qu'il est capable pour le dessin de rivaliser avec 
ce grand maître 

      
———————≪感想≫————————————————————

「~において」という表現にあまりこだわる必要はなかった
ようです.


「~するのは正しい(間違っている)」avoir raison (tort) de + inf
「~する必要がある」avoir besoin de + inf 
「~する意図がある」avoir l'intention de + inf 
「~する時間がある」avoir le temps de + inf 
「~する勇気がある」avoir le courage de + inf 
と学習してきて
「~する能力がある」avoir a capacité de + inf 
を使うのは自然だと思うのですが、正解文には
être capable de + inf  が使われています.
翻弄されております.でも pour le dessin が
capable と de の間に挿入できるのを見て、ひとつ
学習しました(ひとつ賢くなりました).
   
  
———〘単語の勉強〙—————————————————————

◆  peintre:「画家」も peintre なら「ペンキ屋」も peintre です.
「画(特に油絵)を描く」ときにも「ペンキで塗る」ときにも
peintre を使います.
 「彼は壁を塗り替えさせた」 Il a fait repeindre les murs.   
この文章の場合ペンキ屋にやらせることですが日本語では
単に「壁を塗り替えた」と言っても faire repeindre と訳すのを
忘れないこと.
 なお、「デッサンを描く」のは dessiner, 「字を書く」のは
écrire で、「かく」という動詞でも使い分けましょう.

 

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2647番:ハリエット嬢(147)

2023-08-31 16:33:29 | 日記


ハリエット嬢(147)
Miss Harriet
Maupassant

MISS HARRIET
——————————【147】———————————————

  Voulant  les  laver  et  les  rafraîchir,  je  priai  la
petite  bonne  d' aller  me  tirer  un  seau  d' eau  bien
froide.

  

———————————(訳)————————————————
 
 その盛り物(サクランボのこと)を洗って冷やしたいと
思い、私は店の女の子にうんと冷たい水を手桶に汲んで
きてほしいと頼みました.

  

———————————〘語句〙————————————————
        
laver:(他) 洗う、洗濯する   
rafraîchir:(他) 冷やす、冷たくする; 涼しくする、
        rafraîchir une boisson avec des glaçon. /
         (氷を入れて飲み物を冷やす)    
priai:(単純過去1単) < prier (他) 頼む、懇願する
  prier A de + 不定詞:Aに~するように頼む
  Je vous prie de rester encore quelques jours.
    どうかもう数日いて下さい.  
bonne:(f)[古風] (住み込みの)女中、使用人
la petite bonne:女中の女の子、セレストのこと    
seau:(m) バケツ、手桶;
    seau à glace / 氷入れ

 

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2646番:ジュール叔父さん(79)

2023-08-31 16:33:29 | 日記

 
ジュール叔父さん(79)


——————————【79】————————————————

 Je  lui  laissai*   dix  sous   de  pourboire.    Il  me
remercia: 
  « Dieu  vous  bénisse,  mon  jeune  monsieur ! »  
  Avec  l' accent  d' un  pauvre  qui  reçoit  l' aumône.
Je  pensai  qu' il  avait  dû  mendier,  là- bas ! 


.——————————(訳)————————————————

 ぼくはチップを10スー持たせてやった.男は感謝の
念を述べてくれました:
 「神の祝福が御身にありますことを!」
それは施しを受けるときの乞食の口調でした.ぼくは
男が向こうでは物乞いをしていたに違いないと思いま
した.
  
 
——————————《語句》——————————————
                            
sou:1スーは5 サンチーム.10スーなので50サンチーム.
   1フランが100サンチームなので、0.5フラン渡し
   ている.イメージとしては1フランを1万円札だと
   想像するとよいかも知れません.チップに5000円
   奮発したということにしましょう.   
*laissai:原書、及び大学書林短篇集Ⅱはlaissai、
    第三書房、大学書林語学文庫ではdonnai
    意味は同じだがニュアンスは若干変わる.
    laisser 「持たせてやる」、
    donner 「与える」      
pourboire:(m) チップ、心づけ
    pour + boire = 飲み代→酒手→チップ
pauvre:(m) 貧民、貧乏人       
accent:[アクサン](m) (感情を表わす)口調、語調、調子    
aumône:[オモーヌ](f) 施し、施し物         
mendier:(他) 物乞いをする      
là-bas:向こうでは、あちらでは;
    アメリカで、ということでしょう.
   「船上で」と解釈できないこともないが
    その場合はici でじゅうぶんでしょう.


——————————≪註釈≫——————————————

Avec l' accent d'un pauvre qui reçoit l'aumône:
主語も述語動詞もありません.なければどうするか?
読み手のほうで付け足します.ではなにを付け足すの
がいいか?C'était prononcé 辺りでしょうか.
C'était prononcé avec l' accent d'un pauvre qui reçoit 
l'aumône.  その発話は乞食が施しをもらうときの
ものだった.
なぜavec が使われているのか分かりにくい方もいらっ
しゃるかもしれません.文には現れていませんが、
男は感謝の気もちを「込めた」からです.avec には
「~を込めて」という意味があります.

 

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2645番:ココット嬢(43)

2023-08-31 15:36:37 | 日記


ココット嬢(43)   
Mademoiselle Cocotte


——————————【43】——————————————

  « Mais  une  horloge  voisine  sonna  six  heures.  
Il  ne  fallait  plus  hésiter.  Il  ouvrit  la  porte:
 “ Viens ”, dit- il.  La  bête  remua  la  queue,  com-
prenant  qu' on  allait  sortir.
 »
  
.——————————(訳)————————————————

  しかし近くの時計が6時を打ち鳴らした.
もうぐずぐずできませんでした.フランソワは門扉を開
けました:
 「さあおいで」彼は言いました.犬は出かけるのだと
理解して尻尾を振り回しました.
た.

.——————————《語句》———————————————
                           
remua:(単純過去3単) < remuer (他) かき回す

 

 

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2644番:椅子直しの女(35)

2023-08-31 15:36:37 | 日記


椅子直しの女(35)
LA REMPAILLEUSE


———————————【35】——————————————

   Quand  elle  revint,  elle  avait  deux  francs  dans  
sa  poche,  mais  elle  ne  put  qu' apercevoir  le  petit
pharmacien,   bien  propre,   derrière  les  carreaux  de  
la  boutique   paternelle,   entre   un  bocal  rouge  et
un  ténia.  


..———————————(訳)——————————————

 (椅子直し巡回で)彼女が再び戻ってきたとき、ポケ
ットには2フラン持っていました.しかし彼女はあの
薬屋の清潔な男の子はその父の店の窓ガラス越しに、赤
い広口ビンと薬剤の条虫の間に垣間見ることしかできま
せんでした.
  

———————————〘語句〙——————————————
            
pharmacien(ne):(名) 薬剤師、ここでは「薬屋」     
propre:(形) 清潔な、きれいな
  Tu as les main propres ? / 手はきれいなの?     
carreau:(m) ①化粧板、タイル;❷窓ガラス、③格子縞    
boutique:(f) 店、売店   
paternel(le):(形) 父の     
bocal:(m) 広口ビン  
ténia:(m) さなだ虫、条虫  
        
       
——————————《ひとこと》—————————————————

広口ビンとサナダ虫の間に少年の姿を見た、というわけ
ですが、サナダ虫は人体に宿る寄生虫なので、室内をう
ろうろすることはありません.おそらく、薬の原料とし
て調合する乾燥条虫なのでしょう.サナダムシに関して
は現代でも感染者は多いとのこと、サケやマスが感染源
と言われているので、しっかり火を通してお召し上がり
下さいませ.以前テレビのコミカルドラマ(ドクターX)
で、火を十分に通さない豚肉を食べて有鉤条虫(これも
サナダムシ)に脳内を冒されたという話がありました.
豚肉も火はしっかり通していただきましょう.

 

 

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