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韓国経済を襲う恐ろしき「半導体不況」、GDPもヤバい状況に…

2019-10-30 17:21:09 | 日記
 韓国経済を襲う恐ろしき「半導体不況」、GDPもヤバい状況に…

2919年10月28日

利益9割減の企業もある真壁 昭夫   

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足元で世界的に半導体市況の低迷が鮮明化している。

それに伴い、半導体産業への依存度が高い韓国経済は一段と厳しい状況に追い込まれつつある。

10月24日、世界第2位のDRAMメーカーである韓国のSKハイニックスが発表した7~9月期の決算では、営業利益が前年同期比93%減となった。

世界最大手サムスン電子の業績も減益続きだ。

 それに加えて、韓国にとって最大の輸出先である中国経済は、これまでのインフラ投資主導型の経済成長の限界を迎えている。

中国では、今後、積み上がった債務問題が深刻化することも懸念される。

中国向けの輸出が短期的に回復することは考え難い。

中国など海外への輸出依存度の高い韓国経済は、これからさらに厳しい状況を迎えることが懸念される。

文在寅政権の経済政策の運営が一段と重要になるはずだ。

〔PHOTO〕Gettyimages

厳しさ増す韓国半導体企業を取り囲む環境

近年の韓国経済は、中国などへのIT関連部品などの輸出によって景気の拡大を維持してきた。

それを主導したのが、サムスン電子とSKハイニックスの大手エレクトロニクス企業だった。

ただ、ここへ来て、両社ともにドル箱の半導体事業の業績が悪化している。

特に、SKハイニックスの業況は深刻だ。

7~9月期SKハイニックスは、DRAM価格の下落が大きく響き大幅な減益に陥った。

同社では半導体の在庫が積みあがっており、生産能力の調整も避けられないと見られる。

同社の経営陣は徐々に半導体市況が持ち直すとの見通しを示しているが、今のところ先行きは不透明だ。

その背景には、世界的に米中貿易摩擦への警戒感が高まったこともあり、半導体需要が弱含んでいることがある。

米国ではマイクロン・テクノロジーが設備投資計画を縮小した。

テキサス・インスツルメンツも顧客からの発注減少に直面している。

投資を先送りする半導体関連企業が増え、動作制御機器を手掛けるわが国の安川電機も減益に陥った。

 こうした状況を見ると、韓国半導体産業の先行きは楽観できない。

それに加えて、米中の貿易摩擦にはIT先端分野での覇権国争いの側面がある。

米中の覇権国争いが落ち着くまでには相応の時間がかかり、直ぐに事態が大幅な改善に向かうことは考え難い。

世界全体で設備投資が減少し、世界の半導体市況が更に冷え込むリスクは過小評価できない。

今後、さらなる成長率低下の懸念

半導体輸出に依存してきた韓国経済の先行きは不安だ。

韓国経済は外需という輸送機にけん引されるグライダーに例えられる。

中国など外部環境が好転すると、財閥企業が輸出競争力を発揮し韓国の景気は上向く。

反対に外部環境が悪化すると輸出は減少し、景気減速が鮮明化する。

足元のSKハイニックスなどの業績悪化は、韓国経済にとっての成長のけん引役が力を失いつつあるといえる。

最近の韓国経済を見ると、所得・雇用環境が悪化し内需の脆弱さも鮮明化しているようだ。

 その結果、7~9月期の実質GDP成長率は前年同期比で0.4%と前期から0.6ポイント落ち込んだ。

目先、米中が特定分野での合意にこぎつけることができれば、一時的に韓国経済の先行き懸念が低下する可能性はある。

ただ、それが長続きするか否かは不透明だ。

今のところ、韓国は半導体に代わる成長産業を育成できていない。

また、左派の文政権は企業経営を支援するのではなく、むしろ企業を圧迫するような政策をとり景気下押し圧力を助長してしまった。

世界経済を概括すると、債務問題の深刻化などにより中国経済の減速懸念は強い。

今すぐではないにせよ、世界経済を支えてきた米国の景気後退懸念も高まることも懸念される。

外部環境の悪化に伴い、韓国の経済成長には一段の下押し圧力がかかるものとみられる。

その場合、労組が賃上げを求め企業経営が追い込まれる展開も考えられる。韓国経済の先行きに楽観は禁物だろう。


韓国、「アニメ」文大統領、裸の王様になる姿に危機の「深刻さ表す」

2019-10-30 11:36:23 | 日記

勝又壽良の経済時評

日々、内外のニュースに接していると、いろいろの感想や疑問が湧きます。それらについて、私なりの答えを探すべく、このブログを開きます。私は経済記者を30年、大学教授を16年勤めました。第一線記者と研究者の経験を生かし、内外の経済情報を立体的に分析します。

2019-10-30 05:00:00

韓国、「アニメ」文大統領、裸の王様になる姿に危機の「深刻さ表す」

テーマ:ブログ

韓国の文大統領は、最大野党・自由韓国党制作のアニメで「裸の王様」として描かれ嘲笑の的にされている。

国家元首の大統領が、ここまで愚弄されている状況に、韓国社会の置かれている疲弊・混乱を見る思いがする。

 

経済的な混乱はいうまでもない。

2年間で約29%も引上げた最低賃金の混乱が、失業者を増やしアルバイトで食いつなぐ「非正規雇用者」を増やすという悲喜劇を生み出している。

この厳しい現状について、一言の反省もなく「経済は正常に軌道を走っている」と嘯いている大統領だ。

長官(大臣)任命では、「チョ・グク」問題を引き起こした。

大統領がチョ氏を任命する前に、検察から「余りに疑惑が多すぎる」という情報を得ていた。

文氏は、与党支持者の結束を固める意味で、あえて検察情報を無視して大失態を招いた。

その後、「チョ・グク」事件の捜査が身辺に及んで、ついにチョ氏は法務部長官(法務大臣)を辞任するという醜態を演じた。

日韓関係では、泥沼にはまり込んでいる。

文氏は、大法院の徴用工裁判で日韓基本条約を骨抜きにする判決を誘導した。

大法院判決の出る2ヶ月前、文氏は徴用工の「人権判決」を主張する演説を行い、司法部にゴー・サインを出したのである。

本来ならば、沈黙を守るべき大統領が「サイン」を送ったので、大法院はその期待に応えたものであろう。

韓国に、「三権分立」を守る政治的な雰囲気はないのだ。

朴槿惠・前大統領の釈放を拒んでいる「元凶」は、大統領夫人であろう。「女の闘い」の凄まじさを感じるのだ。

 『ハンギョレ新聞』(10月29日付)は、「裸になった文大統領、手錠を掛けられたチョ・グク、 アニメでバカにした自由韓国党」と題する記事を掲載した。

 10月28日、自由韓国党の「オルンソリの家族」製作発表会のアニメーションで、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は裸のままで登場して、与党を怒らせた。

 (1)

「『裸になった王様』編として製作されたオルンソリ(「正しい声」を意味する自由韓国党の公式YouTubeチャンネル)の動画で、文大統領は奸臣の言葉に騙され、安保ジャケット、経済ズボン、人事ネクタイを着たと勘違いして裸になった姿で戯画化された。

特に人事ネクタイを説明する場面で、チョ・グク前法務部長官はパトカーの前で手錠を掛けられた姿で登場する。

文大統領のキャラクターは、「ただでさえ素敵なチョ長官が、ブレスレットを着けるからもっと素敵だね」と、チョ前長官に直接言及したりした」

 文大統領は奸臣(側近)の言葉に騙され、安保ジャケット、経済ズボン、人事ネクタイを着たと勘違いして裸になっている。

大統領府に集められた元学生運動家の闘士が、文氏に現実を無視した進言を連発して、韓国を危機に追い込んでいる。

安保ジャケットでは、南北融和という理念先行で、北朝鮮の口車に乗せられている。

経済ズボンは、最低賃金の大幅引上げによる経済混乱。

人事ネクタイでは、チョ・グク氏の疑惑を見抜けず、こともあろうに法務部長官(法務大臣)に任命し、30日余りで辞任に追い込まれた。

 

(2)

「文大統領は即位式で裸になったまま、「楽しく国を滅ぼしたら、ついに狂ってしまったな」、「国がいくら難しくても、服を着ることができないバカを王様にしておくことはできないでしょう。

いっそ勤勉に働く我が家の牛の方がましだ」などの嘲弄を受ける。

アニメーションの終わりは、お爺さんが孫に「まさに絶えない災い! ムン、災(ジェ)、害(アン)!なのだよ」とエピソードを紹介して終りになる」

 このパラグラフも、その通りだと思う。

楽しく国を滅ぼしたら、ついに狂ってしまったな」の表現は意味深長である。

あるいは、文氏の「認知症」についての決定的な証拠を掴んだのだろうか。

 (3)

「自由韓国党はこの日、国会議員会館でオルンソリの家族製作発表会を開き、キャラクター7種類を公開して、人形劇とアニメーションを披露した。

ファン・ギョアン代表は、動画の視聴が終わった後に祝辞で、「私たちの政党の歴史において、党のレベルで家族キャラクターを作り、国民に対して身近に近付こうとする試みは、多分初めてだろう」と話し、「私たちの党が良い政策を上手に作っていても、あまりに固くて面白くなく、知ってもらえることができなかった側面がある。

オルンソリの家族が作っていく面白い話に、国民の皆さんも大いなる関心を示してほしい」と明らかにした。

製作発表会では、マグカップや帽子、トートバッグ、タオル、ノート、Tシャツなどのキャラクターグッズを販売したりした」

 

前政権党である自由韓国党が、来年の総選挙を控えて「打倒文政権」に立ち上がる。

こういうアニメで、文政権を批判せざるを得ないのは不幸である。

すべて、現実の裏付けがあるだけに、余計に笑うに笑えない、寒々としたものを感じるのだ。

与党「共に民主党」がまともな政党であれば、政策論争ができるだろうが、それもできないほど低レベルの政策立案能力である。