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韓国補欠選挙、与党惨敗…瞬く間に覆った民意

2021-04-08 14:48:45 | 日記

韓国補欠選挙、与党惨敗…瞬く間に覆った民意

登録:2021-04-08 08:55 修正:2021-04-08 12:33
ソウル・釜山市長選、野党のオ・セフン、パク・ヒョンジュン圧勝 
国民の力、大統領選まで1年を控え与党牽制に「動力」
 
7日午後、オ・セフン国民の力ソウル市長候補がソウル汝矣島の国民の力党本部に設けられた開票状況室で、4・7補欠選挙の出口調査結果を眺めながら両手を上げて喜んでいる=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 野党「国民の力」の圧勝だった。オ・セフン・ソウル市長候補とパク・ヒョンジュン釜山市長候補は4月7日の補欠選挙で、共に民主党のパク・ヨンソン、キム・ヨンチュン候補を大差で制した。民主党の「検証攻勢」と最後の涙の訴えも、政権審判論の前では力にならなかった。国民の力は今回の選挙を機に、2016年第20代総選挙以来の「全国選挙4連敗」の流れを断ち、大統領選挙を1年後に控えた重要な時点で支持層の再建と与党牽制の動力を期待できるようになった。

 8日午前1時現在、ソウル市長選挙(開票率75.0%)でオ・セフン候補は57.3%の支持を得て、パク・ヨンソン候補(39.5%)を17.8ポイントリードした。開票率96.7%の釜山市長では、パク・ヒョンジュン候補が62.9%を得て、キム・ヨンチュン候補(34.2%)と28.7ポイントの差をつけた。これに先立ち、韓国放送(KBS)、文化放送(MBC)、SBSの放送3社が参加した共同予測調査委員会(KEP)の共同出口予測調査では、オ候補が59%を得てパク候補(37.7%)を21.3ポイントリードしていた。パク・ヒョンジュン候補は64%を得て、キム・ヨンチュン候補(33%)をほぼ2倍の差でリードしていた。

 この日の開票結果と出口調査、そして世論調査の公表禁止期間直前に実施された各種世論調査は、それほど変わらない。先月30~31日、ハンギョレとKスタットリサーチがソウル市民1012人を対象に行った世論調査で、オ候補は54.4%、パク候補は33.5%を記録。同期間、他の世論調査でもオ候補とパク候補の差は15~20ポイントほど開いている。釜山の調査でも、パク・ヒョンジュン候補はキム・ヨンチュン候補を常に20ポイントほど上回る流れを維持した。不動産政策の失敗と混乱で累積した不満に、公職者の不適切な行動が重なり、与党に背を向けた民意がついに回復されなかったものとみられる。

 昨年の総選挙で「汎与党勢力180議席」の圧勝を収めてからわずか1年で有権者の冷徹な審判を受け、民主党は混乱と衝撃に陥っている。特に、あと1年も残っていない大統領選挙を控えて、民主党は党・政府・大統領府の刷新と新たなリーダーシップの構築作業、政策の力量強化などの宿題を抱えることになった。2011年のオ・セフン市長(当時)の中途辞任から、10年間ソウル市政を民主党に渡していた国民の力は、「首都奪還」を起死回生の踏み台にし、次期大統領選を控えて政界再編と基盤固めに突入するものとみられる。当選が確実になった8日午前12時、国民の力党本部を訪れたオ候補は「胸にのしかかる重い責任感を持て余している」とし、「この重要な時期に私に再び働く機会をくださったのは、山積した課題を巧みに早いうちに一つずつ解決し、苦痛の中にいる多くのソウル市民を守れという至上命令として受け止めている」と述べた。イ・ナギョン民主党常任選挙対策委員長はこの日夜、文書で「国民の選択を謙虚に受け止める。選挙で現れた民意を胸に刻み、反省して革新する」との立場を明らかにした。

 この日の補欠選挙の投票率は、午後8時の最終時点での暫定集計で55.5%だった。ソウルは58.2%、釜山は52.7%だった。

ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

<ソウル・釜山市長選>韓国大統領府、予想越える大敗に衝撃…174議席でもレームダック不可避

2021-04-08 14:33:28 | 日記

<ソウル・釜山市長選>韓国大統領府、予想越える大敗に衝撃…174議席でもレームダック不可避

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.08 06:37
文在寅(ムン・ジェイン)大統領
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、ソウル・釜山(プサン)市長選挙で与党「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)・金栄春(キム・ヨンチュン)候補が敗北した結果に対して特別なメッセージを出さなかった。
参謀も口を閉じた。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民疎通首席室は「今日の立場発表はない」と述べた。

文大統領は8日に立場を明らかにするものとみられる。
具体的な方式は未定だ。
 
文大統領は与党が圧勝した昨年4・15総選挙の翌日、「大きな声にさえぎられた真の民心を見せた」という公開のコメントを出した。

青瓦台内部的では選挙敗北自体より予想よりも大きな得票率の差に衝撃を受けた様子だ。
 
与党の核心関係者はこの日、中央日報の電話取材に対して「ソウルでこのような票差で負けたのは、2007年大統領選挙以上の完敗」とし「事実上、文大統領は与党の圧倒的議席(174議席)と関係なく野党が反対することを強行しにくい環境に直面することになった」と話した。

事実、青瓦台は選挙終盤に入り敗北を予想したという。
 
「今回負けることが来年の大統領選挙に役立つ」という話が出たりもした。
政務首席室を中心に選挙敗北に備えた対応戦略も議論した。
 
青瓦台関係者は「選挙に敗れるという前提下で、不動産など主要政策課題を推進する方案を模索してきた」とし「だが、予想を越える大きな敗北のせいで、今後は何をしても容易ではないという気がする」と話した。
また別の関係者は「静かに任期を終えること以外に今は他に何があるか。政権再創出にも赤信号がついたことを認めざるを得ない」と話した。

青瓦台はレームダックをやむをえず受け入れる雰囲気だ。民主党でも文大統領と距離を置こうとする雰囲気が顕著になりつつあるからだ。
 
与党の核心人物は「文大統領が与党の過ちで行われる補欠選挙に候補を出すように黙認したことから責任があるのではないか」とし「チョ・グク事態、秋美愛(チュ・ミエ)事態、青瓦台参謀の投機問題などの根底には文大統領の意地があった」とした。

ただし、文大統領が現在の政策基調を大々的に修正する可能性は低いという観測が優勢だ。
 
青瓦台の事情に明るい与党要人は「不動産供給や防疫対策など計画した政策成果を早く出すこと以外に妙策はあるだろうか」と話した。
 
また他の関係者も「文大統領の性格上、国政哲学を変えることはほぼないが、このような姿が与党圏でも『マイウェイ』に映るのではないか懸念される」と話した。

改閣スピードも速まるものとみられる。
 
丁世均(チョン・セギュン)首相は来週イラン歴訪(11~13日)直後に辞意を表する予定だ。
 
後任の首相には金富謙(キム・ブギョム)前行政安全部長官や朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長の起用に対する可能性が囁かれている。
 
韓国版ニューディールなど経済回復に力を集中させるという趣旨で、洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相のような経済官僚出身者を起用する可能性も挙げられている。
 
5~6部署のトップを入れ替える最後の改閣も断行される可能性がある。
 
すでに辞意を表明した卞彰欽(ピョン・チャンフム)国土交通部長官の交代が有力だ。成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官、文成赫(ムン・ソンヒョク)海洋水産部長官、金ヒョン秀(キム・ヒョンス)農林畜産食品部長官などが対象になる可能性がある。

一部では文大統領が南北対話で任期終盤の局面転換を試みるのではないかという観測もある。
 
しかし、北朝鮮は文大統領が対話再開の分岐点として期待を寄せてきた東京オリンピック(五輪)に参加しないことを決めた。バイデン米国大統領もトランプ前大統領とは違い、北朝鮮との対話に冷静なスタンスだ。