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【第775回】米国は衰退するのか ― P・ケネディ氏と鼎談

2021-04-23 19:26:05 | 日記

【第775回】米国は衰退するのか ― P・ケネディ氏と鼎談

櫻井よしこ / 2021.03.16 (火)
国基研理事長 櫻井よしこ

 

 国基研は3月9日、33年前の世界的ベストセラー『大国の興亡』の著者でイエール大学教授のポール・ケネディ氏をオンラインのゲストスピーカーに招き、「米国は衰退するのか」というテーマで鼎談した。


 果たしてアメリカは衰退しているのか。衰退は今後も続くのか。

衰退は相対的か、絶対的か―。

わが国の安全保障は米国抜きに語れない。

米国の力を土台にして中国共産党の世界支配を食い止め、民主主義、法の支配、紛争の平和的解決などを守れるか、という問いほど、日本にとって切実なものはなく、全世界の命運を左右する重大事である。

 ●「米国は強い国であり続ける」
 ケネディ教授は、筆者および田久保忠衛国基研副理事長との討論に米コネティカット州にあるイエール大学近くの自宅から参加、2時間余りの意見交換で米国の未来への自信を示した。


 米国衰退論は中国が盛んに強調、拡散する見方だ。

豪州元首相のケビン・ラッド氏はフォーリン・アフェアーズ誌3~4月号で、中国の対米政策について「米国は確定的かつ不可逆的な構造的衰退に陥っている」との習近平国家主席の信念に基づいて展開されていると書いた。

そのような考え方をケネディ教授は「米国の衰退は相対的であり、絶対的なものではない」と明確に否定した。

コロナ禍が収まれば「(米国は)強い経済を回復し、米国民に繁栄をもたらし、政府への信頼を取り戻し、民主主義への尊重と敬意、国全体の安定につなげることが出来る」と強調したのだ。


 しかし、米国の力の回復も中国との比較衡量で考えなければならない。

例えば中国の猛烈な軍拡に米国はどう対処するのか。その問いに、ケネディ氏は答えた。


 「米国の衰退を喧伝する中国は失望するでしょう。

米国は台頭する他の国々と立場を共有することが必要になるかもしれませんが、それでも強い国であり続けます。

バイデン大統領は同盟諸国との連携を重視し、日豪印、韓国などと海空軍の協力体制を実現して中国に警告を発するでしょう」

 ●日米同盟の代替物なし


 折しも3月15日、米国から国務、国防両長官が来日した。

米政府が14日に発表した「堅固な日米同盟の再確認」という文書は、日本防衛への米国の関与を「絶対的」と明記する一方で、中国の挑戦に日米が協力して対応することの重要性を強調した。


 ケネディ教授は、日本にとって中国との経済関係が悪化しても代替国はあるが、米国との安全保障関係が悪化すればそれに取って替わる国はないと述べた。

そのとおりだ。

この機を逃さず日本は米国と共に国防力強化に最大の努力をしなければならない。

日本が地域の「力の空白」になってはならないのである。(了)


「人権とは無縁」を露呈した韓国の慰安婦支援活動【崔さんの眼】

2021-04-23 18:08:21 | 日記

「人権とは無縁」を露呈した韓国の慰安婦支援活動【崔さんの眼】

ジャーナリスト・崔 碩栄

 元慰安婦支援団体の不正問題が、韓国国内をざわつかせている。

 元慰安婦の李容洙氏が、支援団体の正義記憶連帯(旧韓国挺身隊問題対策協議会)と、その団体前理事長の尹美香氏を非難したことで始まった今回の騒動は、不正疑惑が次々と明るみになり、韓国社会に大きな衝撃を与えている。

 ◆不動産と留学に資金流用か

 不正疑惑のポイントは、元慰安婦のおばあさんたちを前面に押し出して集めた募金、政府や企業から受け取った莫大(ばくだい)な資金が、ずさんな管理により、使途不明のまま消えてしまったということだ。

 団体に対する不信感が高まる中、尹氏は、申告していた収入からは購入が難しいと思われる不動産を現金で買っていたことや、尹氏の娘が、高額の費用が必要な米国の音楽大学に留学中であるという事実が判明し、尹氏に、資金を流用したのではないかという疑惑の目が向けられるようになったのだ。

 これに対し、尹氏は、年間800万円近くも掛かるという娘の米国留学資金は、夫が国家から受け取った補償金で準備し、学費は全額奨学金で賄っていると弁明した。

 しかし、夫が補償金を受け取ったのは、娘の留学から2年後のことであり、米国の州立大学が外国籍の学生に破格の奨学金を供与することはないとの指摘も出され、非難の声がますます高まった。

 ◆「攻撃は親日派によるもの」

 「金銭問題」から始まったこの騒動は今、「政治問題」にまで発展している。

 尹氏は4月の総選挙で、与党の比例代表として当選し、6月からは国会議員の席に座ることが決まっている。

 野党は、即刻辞任すべきだとプレッシャーをかけ、与党は、日本を相手に戦ってきた尹氏への攻撃は親日派によるものだと反論、国民感情に訴えかけた。

 与党は、一部に問題があったとしても、尹氏が辞任するような事案ではなく、これまでの尹氏の業績を考慮すべきだと擁護しているが、国民の目から見れば、違和感を覚えずにいられない。

 比例代表である尹氏が辞任したとしても、他の候補がその席に座ればよい。与党の議席数は変わらないのに、道徳的とは言い難い尹氏の疑惑が次々と明らかになりつつある状況下で、かばい続けなければならない理由は何だろうか。

 むしろ与党のイメージが損なわれないよう、けじめをつけさせるのが得策ではないだろうか。

 ◆夫は筋金入りの親北活動家

 さらに、この政治問題は「北朝鮮問題」にまで飛び火した。尹氏と尹氏の夫が慰安婦休養施設に脱北者たちを呼び、再び北朝鮮に戻るよう懐柔したと告発されたのだ。

 マスコミの報道によると、彼らは北朝鮮の指導者を「首領様」、「将軍様」と呼び、北朝鮮の革命歌謡を歌ったという。「脱北は罪だ」とも語り、脱北者はがくぜんとしたという。

 尹氏の夫は、日本で活動している在日韓国民主統一連合(韓統連)から、資金を受け取り、韓国の情報を報告し、過去にスパイ容疑で逮捕されて服役したという筋金入りの親北活動家だ。

 尹氏もまた、金正日氏の死亡時に哀悼の意を示し、弔電を送ったとされ、その親北的な活動が批判されてきた人物である。

 もし尹氏夫妻の活動が今なお、北朝鮮とつながっているとの証拠が出れば、慰安婦論争は、出口の見えない大混乱に陥る可能性が高い。

 ◆施設職員たちの告白

 慰安婦をめぐる話題で最近、最も衝撃的だったのは、元慰安婦たちが劣悪な環境の施設で暴言を浴び、虐待を受けてきたという施設職員たちの告白だ。

 しかし、残念ながら、韓国の左派と右派、与党と野党、そしてメディアは、元慰安婦の福祉や生活に対するケアには、あまり興味を示さず、隠蔽と弁明、相手を批判することに力を入れている。

 韓国は慰安婦問題を語るとき、日本に対し、常々「人権」を叫んできたが、本当に人権に関心を持っているのだろうか。

 元慰安婦たちは、過去に戦争という不幸な時代に巻き込まれた犠牲者だった。そして今も、自分とは関係のない金(貪欲)、政治(主導権争い)、北朝鮮(イデオロギー)という問題に振り回されている犠牲者であるように思えて仕方ない。

 (時事通信社「金融財政ビジネス」2020年6月15日号より)

  ◆【崔さんの眼】バックナンバー◆

 【筆者紹介】

 

 崔 碩栄(チェ・ソギョン) 1972年生まれ、韓国ソウル出身。高校時代から日本語を勉強し、大学で日本学を専攻。1999年来日し、国立大学の大学院で教育学修士号を取得。大学院修了後は劇団四季、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなど日本の企業に勤務。その後、フリーライターとして執筆活動を続ける。著書に「韓国人が書いた 韓国が『反日国家』である本当の理由」「韓国人が書いた 韓国で行われている『反日教育』の実態」(ともに彩図社)、「『反日モンスター』はこうして作られた」(講談社+α新書)、「韓国『反日フェイク』の病理学」(小学館新書)など。


支援団体前トップを在宅起訴 元慰安婦への寄付金横領―韓国検察

2021-04-23 18:05:38 | 日記

支援団体前トップを在宅起訴 元慰安婦への寄付金横領―韓国検察

2020年09月14日19時49分

韓国の元慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の前理事長、尹美香・国会議員=2018年11月、ソウル

韓国の元慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の前理事長、尹美香・国会議員=2018年11月、ソウル

【崔さんの眼】「人権とは無縁」を露呈した韓国の慰安婦支援活動

 尹議員は14日、フェイスブックに声明を出し「私的に流用したことはない」と起訴内容を否認。議員辞職しない考えも表明した。
 検察によると、元慰安婦の海外渡航費などの名目で集めた寄付金などを私的に流用。ソウル近郊に元慰安婦の療養施設を相場より高額で知人から購入し、団体に損害を与えた。虚偽申告で国やソウル市から補助金を受け取り、未登録で募金も行い、計八つの罪で起訴された。一連の疑惑は、元慰安婦の李容洙さんが5月、寄付金が「どう使われたのか分からない」と告発して浮上した。


文在寅が“万事休す”へ…慰安婦問題で“自爆”して、韓国国民に「見捨て」られた文政権の末路

2021-04-23 17:27:25 | 日記

文在寅が“万事休す”へ…慰安婦問題で“自爆”して、韓国国民に「見捨て」られた文政権の末路

配信

武藤 正敏(元駐韓国特命全権大使)

現代ビジネス

文在寅に起きた「異変」

 

文在寅の「困惑」

ソウル地裁判決の呼び水となった「決定」

「反日批判」を事実上撤回

文在寅が“万事休す”へ…慰安婦問題で“自爆”して、韓国国民に「見捨て」られた文政権の末路

配信

 
現代ビジネス

韓国国民の反発

「敗北」を認めた文在寅

 

南北問題の改善を目指すが…

武藤 正敏(元駐韓国特命全権大使)


国内初、運転開始40年超の原発3基が再稼働へ…福井県議会が同意

2021-04-23 17:14:18 | 日記

国内初、運転開始40年超の原発3基が再稼働へ…福井県議会が同意

 
 
読売新聞
 
美浜原発の敷地内を確認する県原子力安全専門委員会のメンバーら(美浜町で、3月19日撮影)
© 読売新聞 美浜原発の敷地内を確認する県原子力安全専門委員会のメンバーら(美浜町で、3月19日撮影)

 運転開始から40年を超えた関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)、高浜原子力発電所1、2号機(同県高浜町)について、福井県議会は23日、再稼働を前提とする意見書案を可決し、同意することを決めた。杉本達治知事は県議会の同意を受け、4月中にも同意を表明するとみられ、国内で初めて40年超の原発が再稼働する。