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大統領が侮辱罪で市民告訴、「日本の極右誌」が原因

2021-05-20 18:01:32 | 日記

大統領が侮辱罪で市民告訴、「日本の極右誌」が原因


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就任4年の演説後、記者の質問に答える韓国の文在寅大統領=10日、ソウルの大統領府(AP)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を非難するビラをまいた男性が侮辱容疑で送検されたことが物議を醸した。侮辱罪は被害者本人の訴え出が必要なため、最高権力者が刑事告訴で国民の表現の自由を抑圧したとの批判が続出。文氏の支持層からも批判され、文氏は告訴を取り下げた。大統領府が、ひどい中傷にも耐えてきた文氏があえて告訴した理由として挙げたのは「日本の極右雑誌」の表現を引用し、国の品格を傷つけたという点だった。(ソウル 桜井紀雄)

「悪口」容認したはずが

 警察が4月下旬、文氏への侮辱容疑で送検したと明らかにしたのは、保守系市民団体の代表を務める30代のキム・ジョンシク氏だ。

 複数の韓国メディアによると、キム氏は2019年7月、国会近くで文氏や与党関係者の父祖にも親日派がいると揶揄(やゆ)するビラをまいたとされる。

 キム氏が後日、韓国紙のインタビューに答えた内容を要約すると、与党陣営は対立勢力に「親日」のレッテルを貼って「反日」を政治的に利用しているが、自分たちの父祖にも親日疑惑があり、自らは「愛国・民主」、他人は「親日売国奴」だと二分化する行為をやめよという意図だったとしている。

 キム氏は「文大統領個人を非難しようとは思っていなかった」と振り返り、告訴は予想外だったという。

 取り調べでは「誰が告訴したのか」とのキム氏の質問に、警察は「皆分かっていると思う」と答えるだけで、繰り返し尋ねても「私の口から話せない」と、大統領による告訴だと認めることはなかったという。

 侮辱罪は被害者本人の訴えを必要とする親告罪で、告訴人は文氏本人以外はあり得ない。だが、文氏は過去に「国民はいくらでも権力者を批判する自由がある」「大統領を侮辱するくらいは表現のカテゴリーとして容認しても構わない。大統領のことを悪く言って気が晴れるなら良いこと」などと、何度も大統領への非難は容認する考えを示してきた。

 侮辱罪で告訴したなら前言を翻したことになる。

「独裁国家では犯罪」

 大統領に対する侮辱容疑での送検をメディアが否定的に報じ始めると、保守系最大野党が強く批判しただけでなく、与党と同じ革新系の政党や文氏の支持母体からも厳しい意見が相次いだ。

 文政権の主要支持団体の一つである「参与連帯」は今月3日に出した論評で「権力への国民の批判を侮辱罪で罰するのは文大統領が明らかにしてきた国政哲学とも合わない」として告訴の撤回を要請した。

 革新系野党「青年正義党」の代表も3日、党の会議で「市民が自由に批判、非難できる存在がまさに大統領」と主張。「独裁国家では大統領への侮辱は犯罪かもしれないが、民主主義国家で大統領という地位は侮辱罪が成立してはいけない対象」だとして文氏に告訴取り下げを求めた。

 世論や政界の強い反発を受けて大統領府報道官は4日、文氏が告訴取り下げを指示したことを発表した。「国民から委託され、国家を運営する大統領として侮辱的な表現に耐えるのも必要だという指摘を受け入れた」と明らかにした。

 報道官は、文氏は「本人や家族への口にするのもはばかられるような表現にも、国民の表現の自由を尊重する立場から容認してきた」と指摘。今回のビラは「日本の極右週刊誌」の表現を引用するなどしたことで「国の品格や国民の名誉、南北関係など、国の未来に及ぼす弊害を考慮して対応した」と説明した。

 どんな悪口にも耐えてきたが、「日本の極右雑誌」の引用は南北関係への悪影響も懸念され、許容範囲を超えていたというのだ。

文化の差と被害者意識

 複数の韓国メディアによると、キム氏がまいたビラには文氏らの父祖の親日疑惑の非難のほかに「北朝鮮の犬 文在寅 真っ赤な正体」などといった日本の雑誌の見出しも印字されていた。この「犬」という表現が文氏側の怒りを買ったとされる。

 確かに18年5月号で「韓国大統領 大研究」と題してこうした見出しを掲げた日本の雑誌は存在する。ただ、日本人の誰もがよく知る雑誌とはいいにくく、少なくとも「極右雑誌」だとは聞いたことがない。第一、月刊誌であり、「週刊誌」ではない。

 まず、文氏側の怒りは、日韓の文化の差が大きく作用しているようだ。日本で「犬」といえば、人に忠実な「忠犬」のイメージが強く、例えば「あいつは会社の犬だ」などといわれても、そこまで強い悪口とはみなされにくい。

 それに対し、韓国で「犬」は口にするのもはばかられるほどの最上級の悪口に使われる。韓国で「犬」という言葉を安易に使うとけんかの原因にもなる。

 加えて、文政権とその周辺者には、日本の保守系の政治家やメディアが文氏に歴史問題で「反日」、北朝鮮問題で「親北」というレッテルを貼って必要以上におとしめているとの被害者意識があることも影響していそうだ。

 文氏自身、19年に対談番組で「日本の政治指導者らが過去の歴史を国内政治問題として扱い、両国の未来志向の発展の足を引っ張っている」と批判するなど、自らが「反日」なのではなく、日本側が「嫌韓」をあおって政治的に利用しているとの認識を示していた。

金与正氏の悪口は大目に

 一方、北朝鮮は19年2月に米朝首脳再会談が物別れに終わって以降、文氏の人格を攻撃するような誹謗(ひぼう)中傷を強めてきた。

 日本による対韓輸出管理厳格化で韓国内で反日世論が高まった19年8月の演説で、文氏が「平和と統一へ進む道こそ、われわれが日本を追い越す道だ」と北朝鮮に協力を呼び掛けたところ、北朝鮮は罵倒で応じた。「ゆでた牛の頭も天を仰いで大笑いする」「本当に見るもまれな厚かましい人間だ」と「ゆでた牛の頭」という日本人には発想が及ばない悪口まで駆使してきた。

 今年3月、北朝鮮による短距離弾道ミサイルの発射を受け、文氏が自制を求めたのに対しても、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(ヨジョン)党宣伝扇動部副部長が談話で、米国の主張に追従するとの意味を込めて「米国のオウム」、「ずうずうしさの極みだ」と文氏を非難した。

 こうした北朝鮮からの罵詈(ばり)雑言に対して文氏は反論せず、ただ耐え忍ぶか聞き流すかしている。

 悪口の出どころが日本か、北朝鮮かで態度を変えるダブルスタンダード(二重基準)というほかなく、この二重基準は韓国内でも度々批判されてきた。

 人権派弁護士出身と称される文氏に対し、韓国紙、中央日報は今月6日付の社説で「自らが弁護士であり、最高権力者である大統領が市民を告訴すること自体が民主主義に反する」と論じ、「今回の騒ぎは最初からあってはならないものだった」と強調した。

 文氏は告訴を取り下げたものの、自身への自由な批判を受け入れたわけではないようだ。大統領府報道官は「外交問題に飛び火し得る」非難などについては個別に対応していく方針も明らかにしている。

 ただ、南北関係だけでなく、日韓外交にも気を配るというのなら、日本から発信される批判も悪口も一緒くたにし、何でも「極右」とのレッテルを貼る文政権周辺の風潮から改めた方がよいのではないだろうか。


裸の女性患者たちをベルトコンベヤー式に…病棟の入浴風景

2021-05-20 16:44:18 | 日記

鶴若麻理「看護師のノートから~倫理の扉をひらく」

2019年8月8日

医療・健康・介護のコラム

裸の女性患者たちをベルトコンベヤー式に…病棟の入浴風景に呆然 看護実習生の体験談から学べること

「寒い、もう帰りたい」と患者が…

 医療療養病棟での看護実習2日目、女性患者の4人部屋に行ってみると、4人とも上半身の衣服をきておらず、タオルがかけられた状態だった。

予想もしなかった光景で、言葉がでてこなかった。

呆然(ぼうぜん)としていると、介護職員らは、病室からストレッチャーで浴場へ、手際よく患者を移動させた。

浴場に行くと、看護師と介護職員が入浴介助をしていた。

一度に2人の患者しか、洗い場に入ることができない。

他の患者は裸にされたまま、ストレッチャーの上で順番を待たされている。

「寒い、もう帰りたい」と言う患者の声も聞こえてくる。

今日は、女性患者の機械浴(歩行や座る体勢をとるとが難しい患者に対し、特殊な浴槽で寝たまま入浴する)の日だったんだ。

 前回のコラムで、看護師によるナラティヴライティング(臨床現場で違和感を覚えた場面での自分の感情を書いてみること)の取り組みの実際について紹介しました。

冒頭の文章も、ナラティヴライティングによるものですが、書いたのは、看護師資格はありますが、まだ臨床経験のない大学院生です。

看護実習生として、遭遇した臨床現場の実情と、それに対して抱いた違和感を表現しています。

 この実習生は、自分の目の前で繰り広げられた光景を、「まるでべルトコンベヤーのようだった」と書きました。

「患者さんはどんなにか恥ずかしい思いだっただろう」と振り返ります。

この場面について、臨床経験のある看護師も加わって話し合いました。

「患者を人として扱う」ということ

 「『ベルトコンベヤー』という表現は、患者さんを人として扱っていないということを示しているよね」

「入浴は、人の体をあたため、リラックスさせる時間なのに、これでは本来の意味が果たされていないのではないか」

「こういう入浴方法は、むしろ患者の安心につながらない」

「裸にして待たせるのは、病棟のスケジュール順守が先にある」

「医療療養病棟だから、介護度の高い人が多く、スタッフも少ない状況が背景にある」……など、様々な意見が出ました。

そして、たとえ、こうした実態を生じさせている様々な要因があったとしても、

やはり「患者の人間性を大切にしてかかわっていく」という看護の基本にまずは立ち返る必要があるのではないか、という意見で一致しました。

 

話を聞こうとすると、「認知症だから、大丈夫」

 次の三つの場面も、別の実習生が現場に違和感を覚えて記述したものです。

<オムツにしてください>

 自宅で転倒して大腿骨(だいたいこつ)を骨折し、手術後は医療療養病棟に入院している85歳の女性患者。

足の筋力低下が見られ、移動は車いすで移乗は全介助。

排泄(はいせつ) は、トイレまで移動すれは自力でできるが、失禁してしまうこともあるため、予防的にオムツをしていた。

実習が始まって3日たつが、毎日、病棟ではひっきりなしにナースコールが鳴り、看護師も介護職員もいつも忙しそう。

私が休憩から戻って患者さんのもとにいくと、患者さんが自分でトイレに向かうところだった。

ちょうど看護師もやってきて、患者に「転んだら危ないでしょ。オムツにしてください」と言った。

<ペースト食をすべて混ぜて口へ>

 意識レベルの低い60代の患者への食事介助。

看護師は、主食、副菜、デザート等のペースト食を、まずはすべて一緒にまぜてから、無言で次から次へと口に運んでいく。

「えっ、全部まぜちゃ、味がわからなくなってしまう」と思った。

せめてどんな料理かを伝えたくて、「今日の献立はお魚の煮付け、ほうれん草のおひたし、ご飯です」と話しかけながら、食事介助をやってみたら、

「そんなゆっくりじゃ、どれだけ時間があっても足りないわよ」と看護師に言われた。

<認知症だから、大丈夫>

 透析中の患者さんが、何かを言いたそうに周囲を見回していた。

スタッフが通るたびに声をかけていたが、発声に困難があり、ほとんど聞き取ることができない。

自分にも声をかけてきたので、近づき話を聞こうとすると、看護師から「認知症だから、大丈夫」と言われてしまった。

 臨床現場で実習生が疑問を抱く場面には、共通点が見えます。

看護師のかかわる行為のうち、

患者を清潔に保つ保清、排泄、食事など日常生活の援助や、患者とのコミュニケーションの場面での出来事が多いのです。

今回紹介した四つの場面もそうです。

 実習生は、看護師の一挙手一投足を見て勉強します。

看護師が患者へ投げかけた言葉そのもの、あるいは言葉の使い方、患者への向き合い方など。

そこに、

「患者の人間性が尊重されていない」

「羞恥心への配慮がなされていない」といった倫理的課題が含まれているのです。

以前の調査で、看護実習を終えた学生に、実習で違和感を持った場面について書いてもらった際にも、似たような場面がたくさん挙げられていました。

患者に近い感覚を持つ実習生から学ぶ

 今回紹介した各場面では、「認知症」「意識レベルの低下」など、意思疎通に困難がある患者だったことも共通しています。

認知症を患っていること、意識レベルが低下していることは、患者のすべてではありませんし、患者の人格とは関係のないことです。

このような弱い立場の人々の「患者としての権利」をいかに守るか、ということについて、実習生たちが強く意識していることもわかります。

 もちろん、看護師と実習生では立場や責任が異なります。

実習生たちは、臨床現場の看護師のように問題の渦中にいるわけではありません。

現実と理念の狭間(はざま)で自分はどうあるべきかと、存在が揺さぶられるような葛藤を経験したこともないでしょう。

 しかしその分、実習生は、現役の看護師と比べ、患者に近い感覚を持っています。

そのため、医療現場に潜む課題を、患者に近い目線から敏感に捉えることができるのだと思います。

実習生が臨床現場で抱いた違和感は、

「どう患者と関わることが倫理的といえるのか」、さらには

「看護とは何か」という大きな問いを投げかけ、私たちに考えるヒントを与えてくれるのです。

(鶴若麻理 聖路加国際大学准教授)


“生理用品が買えない” 日本でいま何が?

2021-05-20 16:10:46 | 日記
 
“生理用品が買えない” 日本でいま何が?
クロ現+
2021年3月9日

“生理用品が買えない” 日本でいま何が?


「収入が減って、生理用品を買う余裕がない」
「節約のために生理用品を交換する頻度を減らしている」
「生理用品を満足に使えないから外出しにくくなった」
 
新型コロナの影響が長期化するなか、いま女性たちから悲痛な声が上がっています。
 
いったい何が起きているのでしょうか。

(報道局 政経・国際番組部 ディレクター 市野 凜)

 
コロナ禍で「生理用品が買えない」支援現場からの声

私たちはこの1年、新型コロナウイルスの感染拡大が、女性の仕事や暮らしに大きな打撃を与えている実態を取材してきました。
 
その中で、支援団体の方々などから「『生理用品』の支援を必要とする人が増えている」という声を聞くようになりました。

「食料の無料配布をしていると、隅においてある生理ナプキンが一番最初になくなります」(子ども食堂運営者)

「『子ども用のおむつが買えない』と言うお母さんに、『生理用品は大丈夫?』と聞くと、言いにくそうに『実は困ってるんです』とおっしゃるんです」(子育て支援団体)

「オンライン相談で『生理が来てほしくない』と言う子がいて、詳しく話を聞くと『生理用品を買えないから外出できなくなる』と打ち明けてくれました」(10代の若者の支援団体)

「生理用品を交換する回数を減らしているという生徒からの声を聞き、施設のトイレに無料で置いておくことにしています」(困窮家庭の教育支援団体)

私はいま29歳。生活をする上で、「生理用品」はなくてはらならない必需品です。
しかし、その生理用品を手にすることができない人が少なくないという事実に初めて気づき、取材を進めることにしました。

“トイレットペーパーで…” 手作りナプキンを使う専門学校生



SNSなどで声を上げていた人に話を聞くことができました。
神奈川県内の専門学校に通うサクラさん(仮名・19歳)です。
去年の5月から、もう1年近く市販の生理用品を使っていないと言います。

サクラさん(仮名・19歳)

「トイレットペーパーとかキッチンペーパーで代用しています。最初はたたんであてるだけだったんですけど、それじゃずれるので、トイレットペーパーを固く巻いてタンポンのように使ったり、厚手のバスタオルを切ってあてがったりしています。
 
生理用品以外のものを代用することで、病気になっちゃったりっていうのが一番怖いです。
ちょっとおなか痛くなっただけでも、もしかしてずっとトイレットペーパーを入れてるからかなとか、そういう不安がつきまといます」
 
食事か、生理用品か…究極の選択を迫られて
サクラさんは父親と2人暮らしですが、幼いころから折り合いが悪く、光熱費や家賃の半分を負担するなど、生活にかかる費用のほとんどを自分で支払っています。



飲食店などのアルバイトを掛け持ちして、月に13万円ほどを稼いでいましたが、
 
新型コロナの影響でシフトにほとんど入れなくなり、先月の収入は2万円足らずまで落ち込みました。

学費の支払いのために借りている奨学金を生活費に充ててしのいでいますが、家賃・光熱費・定期代・教材代のほかに食費を確保するので精いっぱい。
 
そのため、生理用品の購入は我慢せざるを得なくなったと言います。

サクラさん(仮名・19歳)

「まずは自分が食べていかなきゃいけないし、学校は何としても続けたいので、生理用品にかけるお金はないなって思いました。
 
私は経血の量が多い日が5~6日続くので、ナプキンとタンポンもすぐに使い切っちゃうんです。
 
でも、お金を生理用品にかけるくらいならご飯を食べたいと思ってしまいます・・・」

外出を諦めるしかない…


父親に窮状を訴えることはできず、恥ずかしさから友達にも相談できず、自分でナプキンを作るようになったサクラさん。
 
スポーツ好きで活発な女性ですが、生理期間中は家に閉じこもるようになったといいます。

サクラさん(仮名・19歳)

「友だちと勉強しに図書館に行こうといっても、そんなことしていたらいつ漏れるか気が気じゃないので、なかなか外は出歩けません。
 
家にいてもバスタオルを折ってその上に座ったりして、いつ経血が漏れるかわからないので常に緊張しています。
 
普通に学校に行って、普通にご飯食べられてっていう人には、生理用品がなくて困るなんて、なかなか想像がつかないことですよね…」

個人的な問題ではなく“社会の問題

サクラさんのように生理用品を手に入れられず、生理のたびに緊張し、不安な思いで過ごしている若者は日本にどれくらいいるのか。

生理に関する問題について積極的に発信している若者の団体「#みんなの生理」が先月、
 
インターネット上でアンケート調査を開始したところ、「生理用品を買えない」「節約のため長時間つけっぱなしにしている」といった声が数多く寄せられました。

共同代表の谷口歩実さんは、これまで個人的な問題としてあまり語られてこなかった生理を、「社会の問題」として考えてもらいたいと話します。

「#みんなの生理」共同代表 谷口歩実さん

「生理を快適に過ごすというのは、基本的な人権・尊厳にかかわる部分だと思います。
 
生理ってすごく声を上げにくいトピックなので、当事者だけに声をあげることを強要してはいけないと思っていて、生理を経験する人も、経験しない人も含めて、もっとこの問題を社会で認知して、生理のある人にとって生きやすい社会を作りたいと思っています」

日本でも「#生理の貧困」 知ってほしい


「生理用品を購入できない・入手できない」という問題は、「生理の貧困(Period Poverty)」と呼ばれ、社会課題として解決していこうという動きが欧米を中心に広がり始めています

日本ではまだ知られていない「生理の貧困」の問題ですが、3月4日に「おはよう日本」で放送して以降、様々な反響が広がっています。
 
その実態や解決策について、取材を通してみなさんとともに考えていきたいと思っています。

この問題について、ぜひあなたやあなたの身近な人の経験を聞かせてください。
 
また、記事に対する感想や意見、取材してほしい内容などを、下の「コメントする」からお寄せください。

●困ったときの相談窓口