中国の朱鎔基元首相=2012年© KYODONEWS 中国の朱鎔基元首相=2012年

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは17日までに、中国共産党の習近平総書記(国家主席)が指導部交代の慣習を破り今年後半の党大会で続投が決まる見通しとなっていることに、引退した党幹部らから異論が出ていると報じた。

朱鎔基元首相も含まれ、朱氏は中央集権的な習氏の政策にも疑問を呈しているという。関係者の話として伝えた。

 同紙によると、中国では厳しい経済状況を受けて、習氏による建国の指導者毛沢東に倣うような国家観追求の姿勢に懐疑的な声が上がっている。

ウクライナ侵攻を巡っては、ロシアとの緊密な関係がもたらす弊害に対して懸念が出ているという。