劣勢のプーチン氏〝不気味な動き〟 「秘密列車」「ポセイドン」核実験を準備か 「領土防衛」と称した核兵器使用も現実味
2022/10/05 11:41
ウクライナの猛反撃を受けているロシアに不穏な兆候だ。ウクライナ国境近くでの核実験を計画、関連する「秘密列車」が動き出したと報じられた。
核魚雷「ポセイドン」の発射実験の準備も進んでいるという。
プーチン大統領は本気で核を使うつもりなのか。
英紙タイムズによると、プーチン氏がウクライナとの国境近辺で核実験を計画し、核兵器を使う意志を示そうとしているとの見方が浮上、北大西洋条約機構(NATO)が加盟国に警告したという。
同紙はロシア国防省で核兵器の管理を担う秘密部門に関連があるとみられる列車がウクライナ方面に向けて動き出したとも報じた。
軍事関係者が「プーチン氏がウクライナで戦術核兵器を使う可能性は否定できない」と指摘しているという。
伊紙ラ・レプブリカは、露海軍の原子力潜水艦「ベルゴロド」に関する報告書をNATOが加盟国に配布したと報道。
核魚雷「ポセイドン」の発射実験に向けた準備が進んでいるとした。
こうした報道に対し、ロイター通信は4日、NATO側は「ロシアの核態勢に変化はない」としていると伝えた。
米シンクタンク、戦争研究所は3日、ロシアが併合を宣言した東部・南部4州のうち、東部ドネツク州と南部ヘルソン州でウクライナ軍が、過去48時間で大きな戦果を挙げたと分析した。
ロシア軍では、西部軍管区のジュラブリョフ司令官が解任された。
軍への不満の高まりをそらす狙いもうかがえる。
プーチン氏が「領土防衛」と称した核兵器使用を示唆しているが、現実味を帯びてきている。