ロンドンオリンピックに対抗して、ここ山久保ではメェリンピックが開催されております。
解説は元メェリンピック選手の八木さんです。
「八木さんお願いいたします。きょうは気持ちの良いお天気になりましたね」
「そうですめぇ。まさに頭突き日和ですめ」
「ああ、これはなな選手ですね?」
「意欲満々ですめぇ」
「なな選手、夏毛になって、スリムに見えますね」
「準備運動でしょうか?」
「そうですめぇ。よく伸びてますめぇ」
「おっと、いきなり始まりました。女子桑の葉食いの演技です」
「この競技はいかに美しく、また美味しそうに食べるかがポイントになっています」
「ああ、これはなかなかいいポーズですよ。実にいいですめぇ」
「なな選手、余裕の笑顔です」
「あ、ここでちょっと、ニヤけてしまいましたか」
「桑の葉が美味しすぎるんでしょうめぇ」
「一旦顔を引き締めて、さあ、フィニッシュ!」
「うーーん、惜しい、最後はちょっと舌を見せてしまいましたねぇ」
「そうですめぇ。ちょっと悔やまれますめぇ。4年後に期待しましょう」
「ええ、会場ではらんまる選手が準備運動をしているところです」
「らんまる選手、なかなかいいコンディションですめぇ」
「さて、再びなな選手がおりてきました。こんどは次の競技ですが・・・」
「ああ、道草を食ってますねぇ」
「困りましためぇ。1分以内に演技に入らないと失格になってしまいます」
「さあ、ようやく演技が始まりました。角研ぎの演技です」
「いいですめぇ。耳がきれいに水平を保ってます。いいですよー。このままいってほしいですめぇ」
「おっと、ちょっとバランスを崩したか?」
「ああっと、こんどは耳が下がってしまった!」
「ああ完全に下がってますめぇ。いやーーー。・・・・・」
「採点を待つなな選手ですが、高得点は期待できません」
「点数が出ました。ああ、7点ですか」
「今回もメェダルにはとどきませんでしためぇ。4年後に期待しましょう!」
「さて次はメェリンピック初出場のらんまる選手の平均台です」
「おっと。どうしたんでしょう。なかなか平均台に上がろうとしませんねぇ」
ためらっているように見えますめぇ。
「完全に平均台から離れてしまいましためぇ」
「おっと、審判に頭突きか?」
「ああっこれは・・・」
「八木さん、何もしていない審判に向かって頭突きって、あり得るんでしょうか?」
「んーーまあメェリンピックではよくあることなんですけどめぇ」
「あ、らんまる選手と審判員が乱闘になってしまいました。
一旦中継を中断させていただきます!
八木さん、ありがとうございました」
「ありがとうございましためぇ!」