いろいろな「~族」がありましたね。覚えていらっしゃいますか。
斜陽族(しゃようぞく)
もともとは太宰治の『斜陽』から始まったようですが、今では「斜陽産業」「斜陽業界」などと使われています。
日本では「繊維業界」や「石炭業界」なども、他国に譲ったり地球温泉の原因とされ敬遠され、斜陽業界とされていますね。
しかし「もの作り」「手作り」の国民性はずっと続いており、繊維業界も国を代表する産業ではなくなりましたが、炭素繊維などで復活し始めており、また「迷惑」ばっかりかけていたSLでさえ細々と石炭の世話になって撮影の対象となることで年配の人たちを喜ばせています。
太陽族(たいようぞく)
石原慎太郎の太陽の季節から生まれたようで、もともと倫理的な問題点を非難する声があったようです。その石原も東京都知事時代のことなどすっかり「忘れた」ふりをして証言にのぞみましたね。
太陽政策とは、韓国が一時とっていた北朝鮮宥和政策でしたが、これは「北風と太陽」という話からとった言葉です。
今また再びその北朝鮮に限りなく接近する文大統領が誕生しましたが、前の朴槿恵大統領が限りなく中国に接近して挫折したのを、再び見せつけられることになるのでしょうか。
その文が訪米するのが本日(2017/06/28)からでしたか。
みゆき族(みゆきぞく)
東京銀座のみゆき通りを拠点にしていた特殊なファッション人たちのこと。
竹の子族(たけのこぞく)
こちらは東京原宿の代々木公園近辺で踊っていた人たちのことでしたね。
そういえば、筍(竹の子)も懐かしくなりました。大きいのをもらったことが10年以上前に2回ほどありましたが、皮をむけどもむけども際限がなさそうで、実際に食べるところはほんの少しだけ。しかもあく取りが面倒だった記憶があります。
もちろん「とりたて」の筍を生で食べたことは、ありません。
最近のスーパーでみる竹の子として「中国産」が多く、何となく「中国共産党」を思い出し敬遠する人がいます(笑)。
竹の子に限らず「中国産」が嫌われ、「国内産」を選ぶ人が多いようですが、注意して見ないといけないことがあります。それは「国内包装」という但し書きですね。
「国内包装」だから勝手に「国内産」だろうと思って購入するのですが、中身は「外国産」で、包装だけが「国内(日本)」というまるで詐欺のようです。もちろん表示について私が詳しく把握しているはずがありませんね(笑)。
窓際族(まどぎわぞく)
閑職に回された人たちのことでしょう。今では、具体的には使われませんが、一般名詞として使われているようです。
「窓ぎわのトットちゃん」は、私がベストセラー本を読んで「よかった」と思った大変珍しい本でした。これ以外のベストセラー本には裏切られることが多かったため、それ以来「芥川賞」とか「直木賞」など読んだことがなく、もっぱら自分の興味が引かれるものに限定するようになり始めました。
それでも結構ひろい分野にまたがったものです。
親指族(おやゆびぞく)
これは人形劇のことではなく、携帯メールを打つために親指を駆使している人たちのことでした。
古い話ですが、確かにバスや電車の中でペチャクチャとうるさくしゃべっていた女子中高生が、ポケベルや携帯電話のメールを車内でうつようになって静かになったのはけっこうなことでした。
しかし車内なのに平気で鏡をにらんで化粧をする姿など、もう不思議な光景ではなくなりました。
暴走族(房総族)
一句:「年くれて境内走る坊僧族」
これは口でしゃべったほうがおもしろいようで、音だけ聞くと「年くれて境内走る暴走族」となり、境内を走るオートバイの類を連想させますが、実際には坊主・僧侶のたぐいをまとめて「坊僧族」とするところに、おもしろさがあります。
芳香族
あ、これはベンゼンなどの環状構造の有機化合物でしたか。元素の「族」で悩んだかたもいらっしゃったでしょうね。
続々と「族」が出てきましたが、「今宵はここまでに致しとうござりまする」。もう「続」はありません(笑)。
さてさて、皆様はどう思われますか。