米大統領トランプが迷走し、特別検察官も任命されました。
それでも捜査に1年ほどかかりそうなので、控えめにみて2018年前半までには起訴され弾劾される可能性がある、と私は見ています。
トランプ大統領は無能ではないか、と言う人がいます。
確かにトランプには
- 無能者に特有な傾向〔朝日新聞 2017年6月30日〕があるようで、米テレビキャスターが自分のことを批判すると『知能が低い』とします。
- 自分と異なる意見の人を「罵倒し」「知能が低い」と公言するところをみると、トランプが自分と金正恩(北朝鮮)を「同一視」していると言っていいでしょう。〔「同一視」していない人でも危険視していますが・・・・・・〕
- そう「自分と似た人を嫌う」のが人間の宿命なんでしょうか(大笑)。
- 間接的とはいえ、それでも選挙で選ばれた米国の大統領。
また「大富豪トランプが庶民のことなど分るはずがない」のですが
- そう簡単には辞めさせることもできません。
- とにかくトランプは「賢そうな連中」とはひと味違うはずだったのです。
トランプは
知性をもっているように見えるオバマも敵にまわしていました。とにかく自分にヨイショしない連中を危険人物とみなす、というやっかいな人物でした。
つまり「オバマ」らは、大企業の利益の為だけに『グローバル化』を叫びながら、現実にはアメリカの中小企業や庶民を犠牲にして、国内の経済格差を広げてきた、と言うのです。
私たちは豊かなアメリカの一面だけを、共犯者であるメディアの恣意でもって見せつけられていたのかも知れません。
一方では
- 「賢そうな」代表のオバマが銃規制をしようとしても、銃業界の強烈な反対にあって思い通りにならず、アメリカでは銃乱射事件がますます深刻になっています。本当に「自分を守るため」に銃の携帯が必要なのでしょうか。銃業界が描いたシナリオ通りだと思うのですが・・・・・・。
- アメリカでは、数年前からオバマケアと称される医療保険制度が始まったのですが、トランプになってこれが白紙撤回されそうで今や風前のともしび。裕福ではない庶民を「アメリカらしさ」で鼓舞し、ついでに富裕層の賛成も得たように見える共和党トランプ路線。
- トランプは同じ共和党からも浮いた存在らしい。そこは保身術に長けた議員たちですから、中には何かと辻褄をあわせて擁護する人も見られ、この人たちのヨイショの「おかげ」で、大統領は2017~2018には弾劾されるのではないかと心配しております。
トランプは本当に無能なのか
これについては慎重に考える必要があります。
トランプは自分で「You now(有能)」と言い続けている通り、決して「無能」ではないんです(笑)。
階層社会が能力主義を採用する場合、やがて有能な平社員は無能な中間管理職へと出世する。〔ピーターの法則〕
これを知っている人たちは、世の中をよく分っていることになるのでしょう。
現在の仕事の業績によって昇進を決めることが多いため、無能な人でもやがて仕事ができる最高の地位まで達し、その後さらに「不適当な地位」にまで昇進するので、組織は無能者でいっぱいになり、さらなる昇進は望めないようです。
かと言って、以前担当していて「優秀」だった仕事内容から大幅に変わって、出世したための新しい地位で望まれる技術をもっていなかっただけなので、「高い地位の仕事のほうが難しい」とは言えないのですね。
行きすぎたグローバル化が
アメリカ企業にもたらした負の遺産を見逃すわけにはいきません。内向きと言われるアメリカ国内重視政策が、果たしてどんなものなのか、もう少し事実を見きわめる必要がありそうです。
しかしながら
トランプが、無邪気に司法妨害を繰り返し、自分だけが善であるとみなす幼稚な姿勢のまま大統領の座につき、いまや周辺をヨイショ連中ばかりで固めようとしていることも、これまた事実なんです。
私がどう見ていようと、何の関係もありませんが
トランプは、実施しようとしている経済政策の効果が出る前に、司法妨害の罪で大統領を弾劾される
と見ております。
しかし、トランプの「すべて」が間違っているのではなく
- トランプの言う何が正しく
- トランプの言う何が誤りか
「アメリカ大統領の質が少し低下した」と言っていいでしょうか。
トランプが
- メディアがニセ・ニュースを配信している・・・・・・一部は正しいかも
- 会見を少なくする・・・・・・後々まで残るツイッターのほうがミジメか
- 不都合な判決を出す判事をなじる・・・・・・自分だけが善とする幼児性
などと
問題を無数に発していることは、私も十分に理解しているつもりです。
米大統領としての品性を欠いているという人もいて、私もそれにも賛成します。
世論調査をみてもわかりますが
メキシコはもちろんのこと、軒並みアメリカの信頼性が揺らいでいる中で、唯一ロシアだけがトランプに対して好感度を示しているようで、トランプのロシア疑惑原因かも知れないと思われ、世論調査の限界さえ分ってきます。
しかし特別検察官は、きっとそれよりも深刻な司法妨害について立件しようとしているのでしょう。
今年末に特別検察官から中間報告があるかどうか分かりませんが、2018年前半までには決着が付くだろうと思われます。
さてさて、皆様はどう思われますか。