ISと中国の共通点:誰も認めないことを宣言できる「うぬぼれ」
- ISが、自分「勝手」にイスラム国設立を宣言したけれども誰も認めていません。
- 中国共産党が、南沙諸島で勝手に領土宣言をして埋め立てを強行したけれども誰も認めていません。フィリピンが提訴(中国は不参加)したオランダの仲裁裁判所の判決(2016/07/12)さえ中国は「紙クズ」と侮辱するほどの「うぬぼれ国家」「国際法無視国家」でした。
そして中国は
「自分で歴史を直視できないまま、日本に歴史の直視を要求する」という落語のような支離滅裂をみせました。こんなおもしろいシナリオを作ったのが、ほかならぬ中国共産党だったのです。
天安門事件後の中国共産党の巻き返し
- 中国では、天安門事件〔1989〕の前に、「民主主義と共産主義の対立・混乱」がありました。
- 天安門事件の斬殺・弾圧で「中国共産党が崩壊寸前に追い込まれた」。
- 天安門事件後、これでは中国共産党が崩壊すると焦った江沢民あたりが奇妙な「うぬぼれ愛国主義」を編み出しました。その頃ありもしない外敵(外国が中国を侵略する)を排除するという「フェイク・ニュース」で挙国一致体制を試み、この中から「反日」も生まれました。
- 韓国の反日無罪とよく似てますね(笑)。
中国の異常な「愛国主義」洗脳
「共産党の崩壊を避けるためだけ」の初等学校での「愛国教育」が始まったのが江沢民のころで、そういう洗脳教育を受けた人がもう「40歳」です。
「愛国教育」とは言っても、中国でのそれは、どこにでもある普通の「愛国教育」ではなく、中国共産党を存続させるための「なりふりかまわぬ攘夷のナショナリズム」で、外国を敵視しながらの報道規制・言論弾圧のおかげもあいまって、このナショナリズムは今(2017年)も続いております。
この洗脳は
やり始めた中国共産党政府でさえ抑えることができないレベルに達し、洗脳されたことなど想像外の「無知な人たち」と、「弾圧にかたんした裏切り官僚たち」の暴走を、中国共産党が活用している
ようで、あと100年経過しても中国はまともな民主国家にはなれない、と断定できそうです。
それでも中国共産党のでっちあげは進み
「あいもかわりませんバカバカしい」お噂をば聴いていただきまして、すぐさま失礼さしていただきます(桂春団治)
といけばいいのですが、とにかく寄席の筋書きならぬ総選挙がないため「交代」すべき「おあと」がないので、中国共産党が「あいもかわりませんバカバカしい」規制・弾圧を続けています。
しかし「テロ」という便利な言葉が流行りだして、「草葉の陰」から中国共産党も見守っていることでしょう(笑)。
↑ 「まだ崩壊していない」ので「草葉の陰はない」との声も
↑ いやそれでも「崩壊したのも同然」という声もあるらしい
中国には、暴力的に領土を拡張して武力併合した地域が多すぎるため
年間10万件の暴動があるとされています。そしてこの暴動を問答無用とばかり武力弾圧するため、ますます暴動が増える、という負の連鎖。
これらの「分離独立を求める運動」や「共産党政府の武力弾圧に対する暴動」をテロと位置付け「国家転覆をはかろうとしている」として取り締まろうとしています。
「テロ」という便利な言葉が生まれたと言うべきか、巧妙な取り込み手口ですね。
中国共産党の手法ですが
- 「勝手に領土宣言」をしておき
- 「誰も認めていないのにそれを既成の事実」であるとし
- 「反対勢力から主権を守る」とします。
そもそもの前提(1)が間違っているのですが、(3)だけしか頭に残っていない人なら「簡単にだまされてしまう」のです。
これを避けるために
中国では、全国的に報道規制・言論弾圧を敷いております。
しかし海外にはこれが及ばないため、もうバレバレなんですね(笑)。
こういうでっちあげは中国で日常的に見られます。
1回ウソをついたら、それを覆い隠すために、次から次へとウソをつき続けなければなりません。その真っ只中にある中国共産党は、相当前から末期的症状を示しています。
あとは、いつ崩壊するかだけの問題でしょう。
中国の年間暴動について記したサイトを羅列しておきます。
- 中国、デモと暴動10万件以上でカオス状態
- 年18万件の暴動、中国
- 中国政府が隠蔽してる中国国内の年間の暴動数
- 中国全土で毎日800件以上の暴動やデモ
- 近年暴動やデモなどの群衆事件が毎年10万件以上起きている
よって私は、控えめに「中国の年間暴動は10万件」としております。
中国共産党は、ようやく近年「ISの脅威」に気がついたようです。
尤も「中国共産党自身がIS以上の脅威」ですが・・・・・・(笑)。
分離独立を求め続けている「国内」の暴動をテロとみなし始めたのです。
パリのテロをそっくりしのまま応用し、ウイグル族の分離独立集団をテロ集団と言い始めているようなんです。全然ちがうと思いますが・・・・・・。
第三者の立場として私が言うならば
- このままだと中国共産党は崩壊するのみ
- よって56族を数個の国に分断していくつかの連邦制にするか
- ウイグルやチベットの分離独立を認め、より小さな中国にして世界中の国家から「まともな国」と思われるよう努力する
しかないだろうと思います。
中国各地に「自治区」がありますが
それほど「領土を拡張」し過ぎたということです。
それまであった「自治権」が中国の自治区になってから「自治」がなくなったというブラック・ジョークもあるほどです。
新疆ウイグル自治区・チベット自治区などのことですね。
その昔は知りませんが
不気味なきしみ音が聞こえそうです。
中国伝統の流れとして
- 支配維持(総選挙がない)の目的で暴力的な報道規制・言論弾圧を加え
- 次の政権へ移る時には、前の為政者たちの多くが残虐に殺害される
- それが分っているだけに、崩壊しないよう弾圧の限りを尽くす
歴史家はこれを文化大革命50年〔1966-1967〕とともに「中国の負の連鎖」と呼んでいます。
そして独裁国は独裁国に接近するという原則に従い
トルコの独裁者は、同じ独裁国家の中国に接近しているはずです。
しかしトルコ内でも反中国デモが盛んなようです。独裁者エルドアン大統領を選挙で選び、徐々に独裁色を強めていますが、反対する人たちもまた多いのでした。
決して人の不幸をよろこぶというレベルの問題ではなく、「多様性があり混乱している方がまだ楽しみがある」というのは真実であり、中国・北朝鮮をみるとよく分る通り「挙国一致には必ず言論の弾圧がある」ものなのです。
これはトルコにとって民族として近いウイグル族の新疆ウイグル自治区が中国に占領されていて、そこのイスラム教徒が中国共産党によって弾圧されているため、反発しているのだと思われます。
しかしエルドアン大統領は「トルコで反中国運動を起こすことを許さない」とし、多様性を否定してまで独裁色を強めて中国に接近しつつあります。様々な理由があり、西側でEU加盟がほぼ断たれた鬱憤を、東側で中国に接近することで晴らしているのでしょうか。
中国としても歓迎する事でしょうが、トルコがシリア問題などで様々にからんでいて、IS問題も含め中国がますます泥沼化することでしょう。
このトルコの
- 中国への接近
- 中国への反発
が分ってくるとと、複雑なトルコ情勢の把握に光が見えてくるでしょう。しかしシリア問題と比較すれば、トルコ-中国問題は比較的分りやすいと言えます(笑)。
ISがシリアやイラクを追われて中央アジアや中国を攻撃するであろうことが目に見えているので、目が離せません。
さてさて、皆様はどう思われますか。