カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

中国に関する醜聞890 香港問題

2021年03月01日 16時56分39秒 | アジア

中国化した香港が、民主派47人を起訴しました。 


香港警察、民主派47人を「国家転覆罪」で起訴 国安法施行後で最大規模:bbc 2021/03/01(月) 16:06:50


そもそも中国が

違法に2020/06/30 香港国家安全維持法を可決させましたので、1月に逮捕した民主派50人超のうち47人について「国家転覆罪」で起訴し香港の自治権を奪うのはたやすいことでした。

香港国家安全維持法には「好き勝手な国家転覆罪」でもって起訴するのは当たり前なのです。


中国人についての異論を久しぶりに聞いてみましょう。

1980年代中頃までに、中国政府が計画的に中国化政策を推し進めていることが明らかになった。これはある人びとが秘密の「最終的解決策」と呼んでいるものである。彼らは土着のチベット人口を取るに足らないものにし、自分たちの母国での権利を喪失した少数派にしてしまうことによってこの政策を現実化しつつある。これはただちに止めるべきである。

このような中国人の大量移住は、ジュネーヴ協定第四条の明白な違反である。この結果、東チベット地区では今や中国人の数がチベット人を大幅に上まわっている。たとえば、わたしが生まれたアムドも含む青海省では、中国側の統計によると、250万人の中国人に対しチベット人はわずか75万にしかすぎない。:ダライ・ラマ「ダライ・ラマ自伝」山際素男訳 文春文庫

中国化のことを、柏楊(ポーヤン)は「華化」としています。

中国文化の威力はなによりも漢字にある。前千五百年ごろに成立したといわれる殷は、すでに漢字の原形である甲骨文字を持っていた。漢字は表意文字なので、漢字を受け入れると同時に、それにともなう文化も輸入することになる。たとえば、「仁」とか「義」という文字が、儒教思想をともなうように。

誕生したばかりの中国は、黄河中流域の小国にすぎなかった。しかし、周囲の民族が漢字とともに中国文化を受け入れ、風俗まで中国化すると、彼らも中国人となり、その地も中国になった。こうして、中国は拡大した。

中国に最初の中央集権的な専制国家を建設し(しん)も、次のも、はじめは夷狄だった。いずれも中国文化を受け入れることで、中国人になったのである。これを「華化」という。

中国の伝統思想によれば、中国人だけが文化を持つ民族で、華化されていない民族は、すべて半人半獣の野蛮な夷秋である。:はじめに 宗像隆幸 柏楊(ポーヤン)「醜い中国人」光文社

こうした「錯覚」で、「野蛮夷狄」はどんどん中国化し、いつの間にか巨大な「夷狄集団ができあがり、中国は何にも変わり得なかったのを「うぬぼれ」でもって堂々と世界中からばかにされました。

このように「歴史がある」地域は「何も変われない」のを、「うぬぼれ」という伝統で「当たり前」と受け止めていたのです。

さてさて、皆様はどう思われますか。


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