月食
次第に隠れていく月
気がついた時には
月は
暗く赤く仄かに浮いていた
Instagramも
Twitterも
月食の画像が次々UPされて
それぞれが
それぞれの
思いを
書き込んでいる
ツレと電話で話した
「月食だよ。」
「もう戸を閉めちゃったから見られない」
「月が赤いよ。表に出ればいいじゃん」
「うーん…音を立てると、起きちゃうから」
「東の天頂くらいかな」
「興味なーい。もう寝るし」
だから、ツレと話してるとほんと楽しい。
始まりは雲がなくて
山の端近くで
めいっぱい見ることができたんだけど
だんだん雲に隠されて…
気は付けば天空に浮かんでいた