少し寒いが、爽やかな朝。
午前中は普通に過ごし、昼は買い物へ。
その後、ある店で昼ご飯。
あえて匿名にしたのはとある理由から。
食べたのは
カレーの入った卵焼き
のようなものだ。
なんだかよく分からないと思われるので、この日を振り返る。
まず、このメニューを注文したのは、以前噂を聞いていたから。「逆転の発想のような食べ物だ」と。
何だろうと、気になっていたので、この日初挑戦したのだ。
遅い時間に入店。店内はちょうど客が1人支払いを済ませて出るところだったので、着席と同時に1人となった。入り口側の席に座り、店長の男性にこれを注文。
雑誌などを見て待っていると、ほどなく出てきた。
テーブルに置かれたので、いつものように撮影をしたところ、この店長が厨房の奥からこっちを見ながら
「料理の撮影はやめてください」
と言うではないか。
一瞬ドキリとしたのだが、もうシャッターは押していたので、画像はしっかり残っている。
それより、「何で撮影してはだめなのだろう?」と思いつつ、厨房のほうを見た。
こちらを見る店長。
ものすごく気まずい雰囲気が店内に流れた。
そのまま一気に食べ終えたら、店長がコップの水を入れに来たのでお願いしたが、目線は合わせないままだった。
650円だか700円だか、値段を忘れたが、お金を払って店を出た。
その後、なぜ撮影をしてはだめなのか、考えてしまった。
長年、このブログを書いているが、料理の写真撮影を止められたのは今回が初めてだ。
こちらは、客だ。注文したもの(まだこの段階ではお金は払っていないが)は客のもののはずだ。
違うだろうか。
もし、この料理が企業秘密で、「勝手に撮影され、真似でもされたら困る」という思いから、撮影にストップをかけたのだとしたらあまりに了見が狭いと思う。
知人に、それなりに名の知れたフレンチのシェフがいるが、彼は「料理は文化。それを伝えるのが自分の務め」と言ってはばからない。
そう、彼の言うとおり料理はその国、その地域に伝わる文化だと思う。
文化とは長い時間をかけて築きあげてゆくものだ。
そのために継承は必要だ。
だから、そのシェフは教室を開いて惜しげもなく自分が持っているノウハウ、レシピを公開する。
「料理を伝えるのが仕事だから」と。
ところが、この店はどうだ。
料理の画像の撮影を止めさせようとする姿勢は、「何かを盗まれているとでも思っているのか」と言いたくなる。
この料理の画像を店外に知らしめてはいけないのか?
味やレシピを聞き出そうとしたわけでもない。
なぜ、撮影を禁じるのか、今、このブログを書いていても合点がいかない。
淡々と書き綴るのがこのブログのポリシーなのだが、この日ばかりはちょっと許せなかった。
この場で、店名と画像を公開してもよいが、大人げないのでそれは止めておくが、いくら街で人気の店であっても、このような姿勢はいかがなものか。
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