?画像では反射してしまって見えにくくなっていますが、商品ではしっかり目にオレンジのぼかしが入っています。
■細かな部分のこだわりPART.1
今回の「ブラウンバージョン」は、「スタンダードカラー」の時以上に商品が彩色サンプル画像と比較して細かな変更点が多くあります。そのいくつかを紹介します。
まず目ですが、今回も「スタンダードカラー」同様に黒目の周りにオレンジのぼかしを入れました。なぜ入れるのかは前に書いた「スタンダードカラーのこだわり」をご覧下さい。理由は同様です。
前回入れたので、今回は入れないつもりではいたのです。時間も手間もとにかくかかるし、「スタンダードカラー」でこだわったので、今度はシンプルでいいか……、と。しかし、昨日書いたように彩色のテーマを考えれば今回もある意味、ゴジラスーツにこだわったカラーリングです。言い方を変えれば「スタンダードカラーVer.2」と名乗ってもいいくらいです。せっかくやるならやっぱりこのぼかしも入れなきゃ後悔するのは目に見えています。自分に奮起を促して結局今回もオレンジのぼかしを入れる事にしました。
ツメはサンプル画像ではアイボリーでスッキリしていたのですが、あえて黄色味の強い肌色にしました。アイボリーのままだとゴジラスーツの汚れた感じからちょっと外れてしまうからです。映像ではツメはピンクに近いライトブラウンにも見える時があるのですが、それに近い色だと全身のブラウンと同化し過ぎて遠目に見ると「あれ、塗っているのか?」というような曖昧な感じに見えてしまいます。
ですから全身のブラウンに対して違和感がなく、それでいてしっかり区別できる色という事でこの色を選択しました。
白系のツメは、いつか全体的にすっきりしたカラーバリエーションの時まで取っておこうと思います。
キバも本当はツメと同じ色がいいのでしょう。しかし、キバまでこの色にしてしまうと、かわいさが間違いなく半減してしまいます。「歯、磨けよ!」と思わず加藤茶のようにツッコミたくなる口になってしまうのです。
かわいい系にはどうしても強い印象になってしまうキバの色は似合いません。ですからキバだけはアイボリーで塗りました。
いつもゴジラソフビのキバはマスク塗装(プラス筆の修正)なのですが、完璧にすっきりさせるべく絶対的に太くしたくないので、今回はマスクを使わず全部筆で1つ1つ書き込んでいます。その分作業には倍以上の時間がかかってしまいます。弊社に筆職人(?)がいて本当に助かりました(私では無理でした……泣)。
(2010.7.5更新)
「大戦争ゴジラ ブラウンバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。