Part.1 発売のきっかけ
今日から今年1月に発売した「GMKゴジラ 熱戦バージョン2」の制作裏話を書きます。この商品は「新春ゴジラ福袋2010 Aセット」(完売)にシークレットとして在中していた商品です。単品販売商品ではありませんでした。
詳細は2010年1月25日の記事、2月16~18日の「こだわり」をご覧ください。
■続きとしての熱戦放射の表現展開
以前にも書きましたが、この商品は前に発売した「GMKゴジラ 熱戦バージョン(1)」(完売)のマイナーチェンジ版。
この「バージョン(1)」の制作裏話を書いていた時にひらめいたカラーバリエーションです。
ゴジラの熱戦放射は、ほとんどの作品においてインパクトのあるシーンとなっています。ゴジラの攻撃武器としての最大の特徴でもあるという事で、演出面でも意識して作品中で効果的に描かれている場合が多く見られます。
昭和のゴジラの中期から後期にかけては、作品によっては熱戦そのもの(プラス背びれ発光)のみの特殊効果による合成のみで、乱発されてしまっている印象のするものもありました。映像技術の進歩や、演出意図の違い等で平成になってからは次第にゴジラの熱戦放射シーンがだんだん印象深くなってきた感があります。特にミレニアム以降となれば、CGの発達が素人目にも顕著にわかり、より強力に、より破壊力を増して描かれている印象があります。
その中でも『ゴジラ モスラ キングギドラ 怪獣総攻撃』(以下GMK)でのゴジラの熱戦放射のインパクトは実に大きいものでした。
それを弊社なりのやり方で表現したく、「熱戦バージョン(1)」を企画、発売したのですが、もっと別の方法、もしくはその延長上でも表現できるシチュエーションであると感じていました。
あくまで「熱戦バージョン(1)」の続きの企画である事、そしてそのゴジラの熱戦放射の発光等をより強調する表現にする事をテーマとして「バージョン2」を企画しました。
これまで「バージョン2(それ以降も含む)」モノのカラバリ展開としては、「デスゴジ」等でも行ってきましたが、厳密には同一テーマでありながらも別表現の手段としてのバリエーション展開でした。
が、この時は完全に続き物としての配色となります。そういう意味での「バージョン2」は初めての展開でもあるのです。
中には「バージョン1」を前に買ったから「バージョン2」はいらなかったと後から言われる可能性もあります。このような言い方をするのは購入していただいたお客様に対して大変失礼かと思いますが、私個人がやりたかったという配色展開でしたから、ある意味実験的企画でもあったのです。