大戦争ゴジラと「シェー!」
■初めて吊られたゴジラ
古くから東宝特撮映画では飛行機や円盤、怪獣が空を飛んだりする場合は糸で吊られて撮影されてきました。改めてここで書くほどの事ではありませんが、これは皆さんご存知でしょう。当時はこれがなければ実現しなかったシーンは多数あります。
では、ゴジラが初めて吊られて撮影したシーンはどれなのかご存知の方はどれぐらいいるでしょう!? 中島氏の証言によるとこの「シェー!ポーズのゴジラのシーン」なのだそうです。
シェー!のシーンはある意味ゴジラ映画の中での歴史的瞬間でもあったわけです。
劇中シーンでは、ジャンプしながら左右の手足を変えて何度かポーズをしているゴジラ。モスゴジから決戦ゴジラへ、そしてこの大戦争ゴジラへと同タイプでありながら改修、軽量化されたとはいえ、シェーポーズ自体ゴジラスーツでするのは難しいはず。ジャンプの高さもある事から、それをいとも簡単にしているように見せているのはまさに中島氏だからこそのなせる技量と言えます。
■商品化されているシェー!ポーズのゴジラ
この「大戦争ゴジラ」は、比較的多く商品化されているゴジラです。しかもその多くはシェー!ポーズです。
弊社以外にもシェー!ポーズでの塗装済み完成品ソフビで商品化された所はいくつかありますし、食玩にも複数あります。もしかしたら一番多いかもしれないのがガレージキット。ほとんどがディフォルメタイプで、メーカー、個人問わず複数種類があるようです。
前にも何度か書きましたが、大戦争ゴジラは、モスゴジを流用改修した決戦ゴジラのさらにまた流用改修のスーツです。ですからシンプルな構えたポーズとしては面白みには欠けてしまう印象があるのかもしれません。塗装済み完成品としてはどうしてもシェー!をしているポーズのものが多くなってしまうのは仕方のない事かもしれません。
それだけゴジラのシェー!が浸透している事の現れなのでしょう。そしてシェー!をしていなかったらこれほど大戦争ゴジラそのものが商品化されていたのかは疑問です。
ちなみに弊社のお客様でも多いのですが、お求めいただく時のほぼ半数は「シェーゴジラ」と呼ばれます。商品名は「大戦争ゴジラ」なので(「シェーゴジラ」では東宝さまからの許諾はおりません)、弊社としてはちゃんと言わなくちゃならない立場なのですが、私もつい「シェーゴジラ」とつられて呼んでしまいます。多数種類ゴジラを発売しているので、その方がお客様に混乱させない場合の方が多いのです。ですから「シェーゴジラ」と言う事があっても大目に見て下さい。
■余談
最後に一つだけ余談です。
今年8月に行われた中島氏の自伝「怪獣人生」の出版記念パーティーでの事(9月7日の記事を参照)。
パーティーのラストで参加者全員での記念撮影の時、幹事の方が「皆さんでシェー!をして撮りましょう」と。ゴジラを演じられた中島氏の名場面の一つとしてチョイスされたアイディアなのだと思われます。
大勢の方々が皆さん笑顔でシェー!をした写真になったのですが、ひとりだけ「いやだよ!」「やりたくないよー!」と笑顔の中にも頑なに拒んでおられた方が私の隣にいらっしゃいました。
富山省吾プロデューサーです。
長年中心となってゴジラに関わられた方が、なぜそこまで拒否されていたのか今でも不思議に思う私です。
■初めて吊られたゴジラ
古くから東宝特撮映画では飛行機や円盤、怪獣が空を飛んだりする場合は糸で吊られて撮影されてきました。改めてここで書くほどの事ではありませんが、これは皆さんご存知でしょう。当時はこれがなければ実現しなかったシーンは多数あります。
では、ゴジラが初めて吊られて撮影したシーンはどれなのかご存知の方はどれぐらいいるでしょう!? 中島氏の証言によるとこの「シェー!ポーズのゴジラのシーン」なのだそうです。
シェー!のシーンはある意味ゴジラ映画の中での歴史的瞬間でもあったわけです。
劇中シーンでは、ジャンプしながら左右の手足を変えて何度かポーズをしているゴジラ。モスゴジから決戦ゴジラへ、そしてこの大戦争ゴジラへと同タイプでありながら改修、軽量化されたとはいえ、シェーポーズ自体ゴジラスーツでするのは難しいはず。ジャンプの高さもある事から、それをいとも簡単にしているように見せているのはまさに中島氏だからこそのなせる技量と言えます。
■商品化されているシェー!ポーズのゴジラ
この「大戦争ゴジラ」は、比較的多く商品化されているゴジラです。しかもその多くはシェー!ポーズです。
弊社以外にもシェー!ポーズでの塗装済み完成品ソフビで商品化された所はいくつかありますし、食玩にも複数あります。もしかしたら一番多いかもしれないのがガレージキット。ほとんどがディフォルメタイプで、メーカー、個人問わず複数種類があるようです。
前にも何度か書きましたが、大戦争ゴジラは、モスゴジを流用改修した決戦ゴジラのさらにまた流用改修のスーツです。ですからシンプルな構えたポーズとしては面白みには欠けてしまう印象があるのかもしれません。塗装済み完成品としてはどうしてもシェー!をしているポーズのものが多くなってしまうのは仕方のない事かもしれません。
それだけゴジラのシェー!が浸透している事の現れなのでしょう。そしてシェー!をしていなかったらこれほど大戦争ゴジラそのものが商品化されていたのかは疑問です。
ちなみに弊社のお客様でも多いのですが、お求めいただく時のほぼ半数は「シェーゴジラ」と呼ばれます。商品名は「大戦争ゴジラ」なので(「シェーゴジラ」では東宝さまからの許諾はおりません)、弊社としてはちゃんと言わなくちゃならない立場なのですが、私もつい「シェーゴジラ」とつられて呼んでしまいます。多数種類ゴジラを発売しているので、その方がお客様に混乱させない場合の方が多いのです。ですから「シェーゴジラ」と言う事があっても大目に見て下さい。
■余談
最後に一つだけ余談です。
今年8月に行われた中島氏の自伝「怪獣人生」の出版記念パーティーでの事(9月7日の記事を参照)。
パーティーのラストで参加者全員での記念撮影の時、幹事の方が「皆さんでシェー!をして撮りましょう」と。ゴジラを演じられた中島氏の名場面の一つとしてチョイスされたアイディアなのだと思われます。
大勢の方々が皆さん笑顔でシェー!をした写真になったのですが、ひとりだけ「いやだよ!」「やりたくないよー!」と笑顔の中にも頑なに拒んでおられた方が私の隣にいらっしゃいました。
富山省吾プロデューサーです。
長年中心となってゴジラに関わられた方が、なぜそこまで拒否されていたのか今でも不思議に思う私です。